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And Tango Makes Three

By Peter Parnell and Justin Richardson
Illustrated by Henry Cole

色んな家族のかたちがあるんだね。
動物も。ひとも。

我が家の本棚に、最近やってきた絵本です。

ニューヨークのセントラルパークにある動物園に住むロイとシロ。

ヒゲペンギンの同性カップルです。

周りのペンギンカップル達が家族をつくっていく姿をみながら、自分たちも家族を、と試行錯誤していた二羽。

力をあわせて一生懸命やってみるけれど、
なにかが違う…

その様子をみて、飼育員のひとりが一つのたまごを与えます。

たまごを見た二羽は…??

タイトルの「and tango makes three」は、

ことわざ「it takes two to make a Tango」から来ています。
そのまま訳すと「タンゴは1人では踊れない」という意味。和訳にはけんか両成敗との含意もあるようです。

個人的には、両成敗よりは「支え合う、協力し合う」というようなポジティブなニュアンスを感じました。


これ、実話をもとにした絵本なんです。
日本語でも「タンタンタンゴはパパふたり」という題名で出版されています。

子どもが多様性を自然に学ぶことができる絵本、とされていました。

確かに可愛いですし、押し付けがましくない良い絵本だな〜と思います。

が、ふと、子供にとってそんな事って、わざわざ教えられることでもないのでは?という考えが頭をよぎりました。

動物の世界では一夫多妻制や

養子縁組なんて当たり前のことで

途中から性が変わる生き物だって地球には存在していて

同性カップルも、そんな中のひとつだと素直に受け入れられる器が子供達にはあるのではないでしょうか。

多様性を、グローバルな視点を!と、
わざわざ特別扱いしているのは
もしかしたら、わたし達大人だけなのではないかな。

ペンギンのフィギュアと絵本を眺めながら
そんな事を考えていました。

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