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イタリア旅行 ~ヴェネツィア4泊5日モデルプラン~

先月ロンドンからヴェネツィアへ旅行に行って来ました。意外とネットに載っている情報が古く困ったことも多かったので、これから旅行に行く方の参考になればと思い、書いていきます。コロナの影響と思いますが、美術館や水上バスのチケットの値段が数年前より値上がりしていました。最後に注意すべきことなども書いていくので、ヴェネツィアに旅行される方は是非最後まで読んでみてください。


旅行スケジュール

私は3日目のヴェローナ観光も含めて、2022年の9月22日~26日、4泊5日でヴェネツィアに滞在しました。ヴェローナへは日帰りで行きました。4泊だとそこまで時間に追われずゆっくり滞在できるので時間に余裕のある方におすすめです。他のイタリアの都市と違いユニークで景色がとても綺麗な都市なので、最低2泊はしたいところです。

1日目:ヴェネツィア到着

ロンドンから飛び、Airbnbに到着したのが17:00頃。まだ明るかったのでリアルト橋やスクエア周辺を歩き回り、景色を楽しみました。
ディナーは知り合いがおすすめしてくれた,
ヴェネツィア料理屋のSEPAへ。タパスが好きな方にはすごくおすすめです。ワインも料理もとても美味しく、ぜひまた行きたいところです。

SEPAのタパス一部

2日目:島めぐり

まず、本屋リブレリアアクアアルタへ。本屋さんとして本も売っていますが、写真スポットとしても有名なところ。浸水して痛んだ本も展示(?)されています。

本屋リブレリアアクアアルタ

この本屋に住み着いている(?)黒猫も見ることができます🐈‍⬛

この後は、ヴェネツィアに滞在する際に絶対外せない近くの島々へ。水上バスの1日乗車券を買って移動しました。24時間使えるので、上手く買えば翌日も使えます。2022年9月の時点で25ユーロです。2021年は20ユーロだったそう…。ちなみに普通チケットは75分間有効ですが、こちらも7.5ユーロだったのが、9ユーロに値上がりしています。
チケットは、駅の近くにある券売機で購入できます。大きめの駅だと駅員さんからも買うことができます。私はヴェネツィアからまずブラーノ島に向かいました。ヴェネツィアの北の方にあるF.te Nove "A"駅から約1時間です。ムラーノ島も含めいくつかの島に途中でとまります。ちなみにこの駅から地図で言う右に歩いたところにF.te NoveとF.te Nove "C"駅があり、その周辺に券売機があります。

ブラーノ島は写真でとても映える、カラフルで可愛い島として有名です。カラフルな家々は、霧の中でも家が分かるようにと昔漁師たちによって塗られたのだとか。また、レース編みが伝統工芸品お土産屋さんも沢山あり、皆親切かつ積極的に接客してくれます。

ブラーノ島

その後ムラーノガラスで有名なムラーノ島へ。ムラーノ島はブラーノ島よりも大きく、ホテルなどもあるので既にヴェネツィアに来たことのある方は、この島に滞在してみるのも良いかもしれません。
また、ガラス細工をお土産に買いたい方は、駅から少し離れたお店に行ってみてください。€3ほど(場合によってはもっと)安く売っています。時間がある方はぜひ歩いて、色々なお店を覗いてみてください。
どちらの島も滞在時間は約2時間ほどです。

夕方ごろヴェネツィアに戻り、サンマルコ広場にある鐘楼に向かいました。入場料は10ユーロ。17時半ごろ着いて15分ほど並んで入れました。エレベーターで上に向かいます。結構人が多く、写真を撮るのに待たなければいけないほどでした。ただ夕日の景色はとても奇麗だったので、時間のある方はぜひ立ち寄ってみてください。

鐘楼からの景色

3日目:ヴェローナ観光

この日はヴェネツィアからヴェローナへ向かいました。ヴェローナは街自体がユネスコの世界文化遺産に登録されています。電車で約2時間。
イギリス在住中に便利なTrainline(イギリス国内の電車、高速バスの乗り換え案内がチェックでき、チケットが購入できるアプリ。NAVITIMEのような感じです)でも電車をチェックできますが、駅の券売機で買う方が若干安かったので駅で購入しました。往復で買っても別々で買っても値段は同じです。
ちなみに改札のようなものはなく、車内でもチケットの確認はされませんでした。
ヴェローナに着いて1番に向かったのはジュリエットの家。着いたのは11時ごろで、20分ほど並んで建物内に入れました。混雑を避ける場合は午前中の9時ごろ、早い時間に行くのがおすすめです。

ジュリエットの家

ちなみに並んでいる最中に拍手喝采が起きて何だろうと思ったら、なんとプロポーズしていたよう。ロマンチックですね。
有名なジュリエット像とバルコニーが見れる中庭は無料ですが、建物内に入るには入場料は6ユーロがかかります。建物内は博物館のようになっていますが、基本皆んながお金を払って中に入る理由はバルコニーから写真を撮るためでしょう。私は友人に良い写真スポット(1人がバルコニーにいる時もう1人が窓から撮る)を教えてもらっていたので、建物内を散策した後にバルコニーに行こうと思っていたのですが、建物内は一方通行で、最初のスポットはバルコニーと決まっており、後から戻ることはできないようになっていました。
あまり時間のない方、そこまで興味のない方は中庭で十分かもしれません。ジュリエット像の右胸を触ると恋が上手すると言われています。

ジュリエットの家の後は、エルベ広場を通って、ロミオの家へ。

エルベ広場
ロミオの家

お昼を食べた後はローマ劇場に向かいました。こちらは古代ローマ時代に建てられた野外劇場です。今でもバレエやコンサートに使われているそう。丘の上に建てられており、急な階段はきついかもしれませんが、ヴェローナの街を一望できます。博物館も併設されており、古代ローマに興味がある方はおすすめです。入場料は、4.5ユーロ。

ローマ劇場

その後さらに丘を登って、カステル・サン・ピエトロへ。先程のローマ劇場よりも高いところにあるので、よりヴェローナの街の景色を楽しめます。
こちらは入場料は無料。

ベローナ市の景色

その後15分ほど歩いてジュスティ庭園へ。スキップしようか迷ったのですが、ベローナの観光名所の中でも私的トップに入るほど気に入ったので、行って正解でした。迷路があったり、お城のような門をくぐって見える突き当たりの柱に不気味な顔があったり...少し薄気味悪い感じが(天気も影響していたかもしれませんが)不思議の国のアリスのような世界感を思わせました。イギリス国内を含め色々な庭園に行ったことがありますが、一味違った雰囲気だったので気に入ったのかもしれません。
時間のある方はぜひ訪れてみてください。入場料は€10です。

ジュスティ庭園

最後にアレーナ・ディ・ヴェローナへ。中に入りたかったのですが、上演のために見学用の訪問は閉まっていました。公式ウェブサイトだと入場料は大人一人16ユーロとでてきます。

4日目:ヴェネツィアアート観光

この日はどっぷりアートに浸る日で、美術館やアートギャラリーをいくつか回りました。
まず初めに向かったのはアカデミア美術館。8:15amと早い時間から空いているので、朝1番に行くことをおすすめします。後で他の場所を回る時間を多くとれるのと、朝はすいているからです。11時頃にオーディオガイドを返しに受付に向かった時は、チケットを買うのに長い列ができていました。意外と中が広く思ったよりも時間を使い、じっくり鑑賞したい人は3~4時間ほど見ておくのをおすすめします。入場料は18ユーロでした。

アカデミア美術館内

腹ごしらえをした後はサンマルコ寺院へ。私が訪れた日は日曜だったので、空いている時間が14:00-16:30と限られていました。約45分ほど並んで中へ。
ピーク時期の4月1日から11月3日は、3ユーロ払えば列をスキップできるチケットを購入できるようです。以前はこちらからできるようでしたが、私が試した時には日付を選択できないようになっていました…。現地で買えとのこと…。
入場料は無料と聞いていましたが、入り口で3ユーロ徴収されました。どうやら2021年に起きた水害が原因のよう。。その他、寺院内にはいくつか有料ゾーンがあり、追加料金を払えば、博物館、宝石がちりばめられた絵画が鑑賞できるパラドーロ、数多くの聖遺物が展示されている宝物庫を見学できます。私は博物館だけ見学しました。料金は7ユーロ。
色々な国の寺院や教会に訪れたことがあり、サンマルコ寺院も同じ感じだろうとあまり期待していなかったのですが笑、天井や壁などいたるところが黄金のモザイクできており、とても精巧で感動しました。ヴェネツィアは地理的状況から東方の影響を受けているので、他のイタリアの地域の教会とはまた違った雰囲気をもっています。博物館では、寺院の正面にある馬の青銅像のオリジナルや、無料ゾーンでは見られない様々なモザイク絵画を鑑賞できます。2階にあるので天井のモザイクをより近くで見れたり、バルコニーから外の景色を楽しめるのも高ポイント。博物館は約40分ほど滞在しました。行ってよかったなと思いますが、時間のない方はスキップしても良いかもしれません。

その後はI Tre Mercantiというお店でずっと食べたかったティラミスを食べ、Peggy Guggenheim Collectionへ。Peggy Guggenheimというアメリカ人のアートコレクターのコレクションを鑑賞でるアートギャラリーです。世界中から集められたキュビスムやシュルレアリスムのアートが展示されており、シュルレアリスムのアートが好きな私にとってはヴェネツィアに来たら見逃すことができない場所の一つ。入場料は16ユーロ。私は音声ガイドも借りたのでプラス7ユーロでした。オンラインでも予約できるようですが、私はギャラリーで直接購入しました。並びはしませんでしたが、ギャラリー内は少し混んでいました。私はじっくり鑑賞して約2時間ほど滞在。二つ建物があり、入り口から入って右が常設の作品展、左の建物が期間限定の作品展で、私が訪れたときはSurrealism and Magic: Enchanted Modernityという展示をしていて、ジョルジョ・デ・キリコやマックス・エルンストの作品を主に見ることができました。

I Tre Mercantiのティラミス。左はピスタチオ味
Peggy Guggenheim Collection

5日目:ドッカーレ宮殿

最終日のこの日は朝にドッカーレ宮殿へ。9:00から開店ですが、15分ほど早めに行って並びました。すでにちらほら何人か並んで列ができていました。早めにいった理由は、シークレットツアーに参加したかったから。ガイド付きで、このツアーでないと行けない場所にもはいれる結構評判の良いツアーです。実はこの前日もドッカーレ宮殿へ行って、ツアーのチケットがあるかきいたのですが(*オンラインでは売り切れだったため)、私が帰った後の日付しか空いてないと言われ、もう1日だめもとで待って、だめっだたら諦めようと思い、ドッカーレ宮殿を最終日に回しました。残念ながらシークレットツアーは売り切れだったので通常の見学へ。30ユーロと少し高めです。音声ガイドを借り(現金のみで、確か5ユーロほど)回りました。宮殿内は、色々なツアーがあるようで、ツアーガイドの近くに行って話を無料で聞くこともできました笑。
宮殿内はかなり広く、滞在時間は約2時間半ほど。

ドッカーレ宮殿
ドッカーレ宮殿から見えるため息橋

その後スーパーでお菓子をお土産に買い、14:00頃市内を出て空港へ向かいました。

ちなみに行き帰りEasyjetを利用したのですが、帰りの便は2時間遅れ。事前に遅れる連絡は来ていましたが、予定時間と変わらず搭乗手続きを済ませなければいけませんでした。もし遅れる情報がある際には気をつけて下さい。

ネットで調べた情報よりもチケットは値上がりしていましたが、ヴェネツィアは他のイタリアの都市とも違ってとてもユニークで文化遺産も豊富な都市。行った友人全員にヴェネツィアはとても奇麗だよ、と聞いていたのですが、行ってみてその理由が分かりました。ヨーロッパに滞在する際はぜひ訪れてみてください。最後にこの旅行を通して痛感した気を付けるべきことについて書いておくので、参考にして頂ければ幸いです。

気をつけること

公共交通機関ではマスク必須
日本から訪れる方は大丈夫かと思いますが、ロンドンに住んでいる私はマスクなし生活に慣れてしまい、この旅行にマスクを持って行ってませんでした。が、ヴェネツィアは公共交通機関ではマスク着用が必須です。空港から市内に行くバスではマスクを配ってくれていたのですが、水上バスではそのサービスはなく…。近くの売店で買わなければならず、1つのマスクに3ユーロ払いました。とほほ。旅行の際は、マスクをお忘れなく。

ドッカーレ宮殿のシークレットツアーは早めに予約
ヴェネツィアに行く前にネットで調べていた時はチケットはまだ十分あるようだったので、日が近くなったら予約すれば大丈夫だろうと思っていたのですが、いざ予約をしようと思ったら時すでに遅し。興味のある方はぜひ早めに予約をしてくださいね。公式サイトのこのページから予約できます。ツアーはイタリア語、フランス語、英語のみです。この公式ウェブサイト、言語を英語に選択してもイタリア語ででてくるので分かりずらいですが、英語ツアーを希望する方はINGLESEを選択します。ちなみに通常の見学も、30日以前にネットで予約すると25ユーロになるそう。何事もプランニングですね…。

訪問税金
ヴィネツィアは2019年から訪問税を導入していて、観光客は日帰りでも宿泊でも1泊入るのに旅行税がかかります。
私はAirbnbのホストに1泊4ユーロ、計16ユーロ支払いました。行く時期によって値段が変わり、ハイシーズンでは1泊10ユーロする場合もあるそう。行く時期に合わせて調べておくと良いです。

Easy jet 手荷物サイズに注意
イギリスから飛ぶ方にはお馴染みであろうEasy jet。最近規則を変えたようで、手荷物サイズが小さくなっていました。行く前にサイズを測って、大きいのは分かっていましたが、コロナ前は問題なかったのでまあ大丈夫だろうと高を括っていたら、ちゃっかり追加料金を要求されました。なくなく行き27ユーロ、帰り29ユーロを払いました。行きの飛行機でネットで事前に払った方が安いと言われたのですが、値段を確認すると実際に払った金額よりも高い金額が表示されたので、うーん、事前に払うか、その場で払うか微妙なところです…。ただ何か言われるかなーと思いながら待っているのはストレスなので、嫌な方は先に払っておくのが良いかもしれません。
私はキャリーケースで、ちなみに私の友人もサイズを少しオーバーしていたのですが、リュックのためか追加料金は徴収されていませんでした。乗務員が見て判断するので、リュックの場合は多少サイズをオーバーしても大丈夫なようです。

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