看護師がうつになった話①
素質はあった。
元々不眠症だったし、前にも適応障害と言われたことがあった。
それでもスリープクリニックで眠剤をもらって寝ていたし、適応障害は5年くらい前の話だったし、なにより仕事には行けていたのだから。
周りには「仕事に行けなくなって」お休みしていた同僚や、やめていった同僚がいた。
だから、まだ自分はそんな甘えたこと言ってちゃいけないと、思っていた。
まだまだ頑張らなきゃいけないと思っていた。
それでも、毎日イライラしていた。怒りの沸点が低くなり、ちょっとしたことで冷たく言い放つことが増えていた。
看護師と言っても、今は福祉を提供する法人でデイサービスの配属の看護師として働いていた。
でも、正社員ゆえ、看護業務というより事務仕事(ゆくゆくは管理業務)が多く、正直学校で習ってきて実践してきた「看護」とは畑違いの事が多かった。
他の介護職から計画書の書き方を聞かれたり(もはや当時1年目なのに)、ケアをするのに毎回確認されたり。(肘掛け付きの椅子に替えていいかとか。)
相談員のような役割をしていた。
古くからの風習で、正社員がそういうことをやって来たらしく
求められた。
介護として、どう思うのか考えてほしい。と思ったことも多々あるし、言ったこともある。
法人内で一位二位を争うくらい、残業が多かった。
残業につけないで残業することも多くなった。
定時で帰る他の職員が羨ましかったけど、自分は定時で帰ることに罪悪感を感じていた。
朝は誰よりも早く出勤した。
資料作りとかは自宅に持ち帰ってやっていたし、昔からプライベートと仕事を切り分けるのは苦手だった。
こうなるとただの愚痴にしか聞こえないけど、そういう書ききれない色んな事が積もっていったんだと思う。
今となっては。
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