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看護師がうつになった話⑤

受診した翌日。

所長に時間を作ってもらい診断書を出した。

その下にセンター長もいるので、呼んできて3人で面談。



「中等度から重度のうつといわれました」

と説明したら、センター長からは

「え?初回で?」

と納得いかない様子。



まぁ、そうだろう。

普通に(?)働いていたから。



所長は

「去年辺りは表情が違うなと思っていた。最近は動作がゆっくりなのかなという感じはしていた…」

と言っていた。


時期的に介護保険の国保連合会への請求時期だったので、それまではやってから休職した方がいいのかと思っていたのだけど、明日から休むようにと。



「なんか変だなと思っていたのが、うつだと診断されたんだから、それを治すには先生が言ったことを信じて休むのが一番なんだから」

と、センター長に言われた。




気になるのは仕事のこと。

残していることが沢山あった。



それでも休むように言われたんだから、休まないと。



あぁ…でも休むのがこわい。


普段、有給とか振休をとるのも、

「不備がないように。迷惑をかけないように。なにか抜けていたらどうしよう。」




と休むことがこわかった。

一日でもこわいのに、今出ている診断書では2ヶ月の休職。




こわすぎる。


その日は働いた。


もう一人の看護師に少しだけ事情を話した。


持ち物をまとめて持って帰れるだけ持って帰った。




申し訳ない気持ちしかない。




クリニックの看護師さんからは

「最初の一ヶ月は辛いと思う。元々休むのに慣れてない人が休むんだから。少しずつ慣れてくる」

と言われた。



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