見出し画像

大手からスタートアップに転職し無職になった私がフリーランスを続けている理由(自己紹介)

こんにちは。フリーランス人事のすぎもとあやです。

 フリーランス人事と名乗りはじめて3年になるのですが、これまで詳細を語ってこなかったので、自己紹介も兼ねて書きました。

・フリーランス人事という仕事 / 働き方に興味がある方

・大手 → スタートアップの転職を考えている方

・「採用 / 人事を一緒にやってくれる人いないかなぁ」という人事・経営者の方

 こんな方々を想定して書いています。それなりにボリュームがあるので、読みたい箇所にスキップしていただいても◎

どんな道を経てフリーランス人事になったか(略歴)

画像1

経歴は上の図に記載した通りです。グレー表記の数が、各企業の創業年数と従業員数です。どちらもどんどん少なくなり、終いには創業0年 従業員数1名(フリーランスデビュー!)に辿り着きます。

 1社目のマイナビに「社員さんみんな穏やかそうだし、大きな企業で安定してそう」なんて理由で入社を決めるくらいにはのほほんとしていたので、まさか自分がスタートアップに転職するなんて、ましてやフリーランスなるなんて、想像していなかった未来でした。(1年目に配属されたチームの上司が超絶ヤクザみたいな人だった話はまた別で書こうかな。笑)

 高校生の頃にカナダの学校に通い、大自然のど真ん中で自分の将来と真剣に向き合う友達と過ごし、帰国後に乗った満員電車で「なんか働く大人たち疲れてる…!相互に選ばれた仕事のはずなのになぜ…」とモヤモヤを抱えたのが、人事を目指すきっかけでした。大学生になり就職活動を経て、明確にされない選考基準・同じ服装と髪型・合格するための面接・OB / OG訪問で笑顔が張り付いた先輩方、、、そんなものにまたモヤモヤし「もうちょい面白くできないもんか」と足りない頭で考えた結果、辿り着いたのが人事という仕事でした。

 新卒で人事を募集している会社はほとんどなかったため、「人事に毎日会える仕事」として1社目のマイナビに入社(マイナビさんごめんなさい笑)。新卒採用領域を支援する営業する傍ら、お客様=人事の方に「人事ってどんな感じですか?」と質問する日々(営業成績もちゃんと出しましたよ!)マイナビの営業をする傍ら「ナビを使わない就職活動PJ」を雄志と共に立ち上げ、求人広告には載っていない生の仕事の情報を学生に届ける活動なんかもしていました(今考えるとなかなかの反逆者…笑)。

 2年間、たくさんの人事の方と会いイメトレは充分。「そろそろ自分で人事をやってみたい」と、2社目のタカラレーベンに転職しました。特に業界は絞っておらず、従業員数 対 人事の比率が低い会社=やることたくさんあるけど手が回ってない=色々やらせてもらえそう、という理由で決めました。当時は従業員数150名に対して人事は2名。3人目として入社し、新卒採用担当からスタート。2011〜2016年の間、新卒人材紹介を使ってみたり、自社ブログで媒体以外の応募を伸ばしてみたり、謎解きインターンをやってみたり、ダイレクトリクルーティングを導入してみたり、当時はまだネットにノウハウもない中で新しいことをたくさんやらせてもらい、採用にも成功し、とても楽しかったです。それに合わせて中途採用・社員研修・育成〜人事制度企画・運用〜労務企画・運用まで丸っと人事全般を経験しました。

 6年もいれば、ある程度社内の立ち回り方も分かり、与えられた仕事はそつなくこなし、望まずとも昇進も昇給もしていく。でも、上司から透けて見える答えを形にする毎日、「これって私のスキルになってるのかな?」とキャリアへの不安やマンネリ感を募らせていたところに、「うちの会社で人事やらない?」と友人に声をかけてもらい、3社目のOneteamに転職することに。この時はまだスタートアップで働くことの解像度はとても低かったです。

大手 → スタートアップで感じたものすごいギャップ

Oneteamでの仕事は、全てが初めてでした。もちろん人事業務としては経験があるものの、「やり方」が全然違ったのです。

 まず、とにかくなにもないなんにも、ない。創業3期目のアーリーステージだったOneteamにあるのは、大きなゴールとその手前の課題たちでした。

 入社してしばらくは、あまり忙しくない日が続きました。「スタートアップって激しく働くイメージ」と思っていた私は「意外だなぁ」とのほほんと過ごしていたのですが、次第に状況を理解し始めます。違う、忙しくないんじゃない、忙しくしてないんだ。見渡せば山ほど課題があるのに、それを見つけに行っていなかったのです。ボンボン課題を投げてくる前職の上司を恨めしく思うこともありましたが、そんな上司もここにはいない。前職でも自分で仕事を作っていたつもりでしたが、大きなお題目は会社や上司からもらっていて、その中でもがいていただけだったんだな、と。

 いざ課題を見つけ始めると、次はリソースが全然ないことに気付きます。社内を見渡しても、ノウハウ?ない。人員?ないない。お金?あるわけないじゃん。という状況(笑)社内にないなら社外から調達するべし。イベントや勉強会に顔を出し新しいことを学び、出会った人たちからノウハウをシェアしてもらったり、協力してくれる人を紹介してもらったりして、ぐんとできることが広がりました。振り返れば大手で働いていた頃の私は、無意識のうちに社内に閉じた働き方をしていたんだなぁ、と。

 そこから成果が出ると、「あの人に教えてもらったノウハウで成果が出た!」「紹介してもらった人と一緒に達成できた!」など、色々な人のおかげで達成できた成果をとても尊いものだと感じました。もちろん大手で働いていた頃の成果も自分だけで達成したものではなかったものの、なにかと"当たり前"だと思っていたんだなぁと。

無職からのフリーランス

そんな色々を教えてくれたOneteamでの日々も、会社の事業譲渡が決まり、バタバタと社員対応をしていた末、転職活動をする間もなく無職になりました。祝!人生初の無職!笑

 仕事がない焦りはあったものの、当時は今すぐ働きたい会社も特になく(というか疲れ果てて考える余白もなかった。笑)。唯一思っていたのは、会社や業種の垣根を越えて自由に連携しながら出すべき成果を出す働き方は続けたいな、ということでした。無職になったことを知り合いに話したり、Twitterでつぶやいたりしているうちに、全く違った業界・業種の方々からぽつぽつとお仕事をいただくようになりました。「あれ、もしやこのまま続ければ希望の働き方ができるのでは…!?」と思った時に、ふと「これは世に言うフリーランス…!?」と思い至り、フリーランス人事と名乗り始めました。そうです、私は無職からのうっかりフリーランスです😋

 いざ個人事業主として開業しようとすると、これまたなにもないなんにも、ない。スタートアップでもこの感覚は経験したけど、それ以上に本当になにもない…!「ってことは…なんでも自分で決めていいってこと…!?」とめちゃくちゃ自由な気持ちになり、誰のことを気にする必要もない、ぜーんぶ自分の好きなようにしていいんだ!と、とても気持ちが軽くなったのを覚えています。今思えば、大手だろうとスタートアップだろうと、会社に雇われていることで一定の不自由さを感じていたんだなと思います。

 そこからは、スタートアップにいた頃以上にたくさん調べ・学び、たくさんの人と垣根を越えて働く生活を、今も続けています。

フリーランス人事として何をやっているのか

現在は、大手&スタートアップでの企業人事としての経験を元に、採用・人事にお困りの企業の支援をしています。こんなことが得意です↓

・募集が集まりにくいポジションの母集団形成戦略・実行

・外国籍候補者や社員の対応 (英語でのコミュニケーションが可能です)

・入社後の定着を見据えた選考フロー・オンボーディングの構築

・煩雑な採用実務のスリム化や、ツール選定など含むデジタル化

・エージェント/媒体業者/PRO業者などの窓口対応&PM業務

・関連部署の社員と連携した業務フロー構築・運用

・採用担当/人事に代わって情報収集&他社事例の共有 (代わりに本を読み要約して納品したりもします)

・採用広報に必要なPR・デザイナーとの連携

・課題整理のための壁打ちMTG
 (手を動かすところまでセットの方が効果検証できるのでが好きですが、まずはMTGからスタートも可能です)

・採用担当の育成

支援する範囲は企業によって様々で、採用支援からスタートし、採用活動を通して社内の課題を整理し、徐々に人事領域に広がっていくケースが多いです。そのため、単発で高速サイクルを回していくよりも、中長期的にお付き合いさせていただくケースが多いです。

反対にこの辺りは、私がやるべきではないと思っている or 私では力になれないので受けていない領域です↓

・面談/面接でのアトラクト代行 (社員のノウハウを積むことが目的であればサポートに入ります)

・数を捌く目的のプロセス代行
(私一人しかいないのでパワーが足りず。数が大事なフェーズもあるので、その場合はRPO会社と連携します)

フリーランス人事として大事にしていること

フリーランスになった今改めて思うのは、「企業人事は忙しい!!!(特にぼっちの方)」ということ。突発的に始まる役員とのMTG・社員からの相談(ほぼ重たい話)・社内提案の資料準備などなど…日々大量のタスク&スケジュールの中で動きながら、共有できない機密事項を抱え、体力的にも精神的にも大変なポジションです。だからこそ、視線や思考が社内に向きやすい、けど外に出ている時間もない。そんな方々の代わりに、外でも中でもない絶妙に中途半端な立ち位置で、外の景色を見せるような存在でありたいと思っています。

 戦略立案やアドバイスもするけれどコンサルではなく、業務フローの整備や運用実務もするけれど社員ではない。各企業の課題に合わせて柔軟にお手伝いさせていただきます。私で役に立てそうなことがあれば、お気軽にお声がけください。ご依頼は以下まで(どれでもお好きな方法で◎)

Twitter DM
Facebook Messanger
email

思ってもなかったフリーランスをなぜ楽しめているのか

大手に在籍していた時は、まさか自分がフリーランスになるなんて思ってもいなかったのに、いざ経験してみたら「あれ、すごく私に合ってるんじゃないの?」と思う今日この頃。以前は、自分がフィットする未来をうまく思い描けていなかったんだなと思います。

 2016年頃、Strength Finderと出会い、自分の強みと弱みを可視化する体験をしました。その時は流行ってたのでやってみた程度で、その後しばらく頭を掠めることはなかったのですが、思ってもいなかった未来を楽しんでいる自分を見て、もう一度受け直してみました。

画像2

 一貫して上位に属する資質を見て、なるほど、私は元々この状況を楽しめる資質を持っていたんだな、企業人事だった頃はうまく強みを活かせてなかったんだな、ということに気付きストンと腑に落ちました。

 詳細はまた別のnoteで書こうと思いますが、つまり人によって合う環境は様々で、適切な環境を選択する・作るためには、自分を知りうまく付き合っていくことだなと。Strength Finderを一つのきっかけにしながら、今後は法人のチームビルディング支援や個人のキャリア支援も行っていければと思っています。似たことやってる!、興味ある〜ちょっと話してみたい、という方がいたらぜひお話しできたら嬉しいです。コーチングメニューとして提供できるよになりましたら、改めてお知らせします😌

この記事が参加している募集

自己紹介

人事全般 / 社内の人かのようなフリーな人事 / だがしかしリモートワーカー / Strengths Finderコーチ / 大事なのは自分を知り自分とうまく付き合うこと / 苦手ではなく得意へ進もう / 201906 自己免疫疾患1型糖尿病 / 台湾出身の夫とフルリモート生活