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都会から地方にきて17年の私が考えること①~ハードって大切



大前提として。

  • 地方や今住んでいるところを否定するわけではない

  • 「いい」「悪い」ではない

  • 今後も大切にしていきたい、地方に住んでいることで得たつながり、もの がたくさんある

という大前提があることを書かせていただきます。

「結婚しても2年くらいでまた東京に戻るから」という
夫の言葉を信じて、地方にきた私は、
在住18年目を迎えようとしています(自分でびっくり!)。

そんな私が
「都会がいい」、
「地方がいい」ということではなく、

「こういうところが好き」、
「こういうところは私にあっている」ということを

ようやくフラットに向き合えるようになりました。
同時に、自分の考えとして発言してもいいと思えるようになりました。

今日は「住む場所のハードって大切よね」という話を
書いていきたいと思います。

ここぞ!というサードプレイスに出会えない。

1人で作業がしたいな。
家以外の場所でコーヒーを飲みながら考え事をしたい。
程よく街の音を聞きながら、のんびりしたい。
友達とおしゃべりしたい。

例えばそんなときに、
カフェがあることが、以前の私には当たり前でした。

時代もあったのか、
都会では今でもそうなのかはともかく、

雨後の筍のごとく、カフェができていたのもあって
選択肢はたくさんありました。

でも、引っ越して地方にきてみると、
目につくのはいわゆるザ・喫茶店。

当時20代だった私には
"カフェ”や"チェーン店”が見つからないことは衝撃で、
落ち込んだことをはっきりと記憶しています。

そんな中でようやく探し当てたのは
AEONの中にあったタリーズ。

「タリーズぅぅぅ♪」と、
いざそこで読書をしようと入ったものの、

AEONの中にあるものだから、
お客様感謝デーや今日のお得情報のアナウンスなんかが
BGMとして入ってきてしまうのは、想定外でした。
(単に私の集中力の問題?)

「そろそろスタバができるらしいよ?」
と噂がたってから10年以上たって、
ようやく進出してきてくれた時も
やはり商業施設の中の一角でした。
(それでも、大興奮しちゃいました♡)

でも、モール内のそのスタバ。
通路側にはいっさい壁がないのです。

だから、
目の前の中華料理店、、
ショッピングカートを押して歩く人、
いろいろと視界に入ってくるーーー。

知っている人も通るし、
やっぱりいろいろな音も入ってくる。

スタバの魅力ってやっぱり
「サードプレイス」だと思うんです。

無意識にそれをのぞんでいた私には
少なくとも「サードプレイス」には
なりませんでした。

ちなみに、もう一つホームセンターの中にも
タリーズがあるのですが、

ちょっと薄暗くて、
周りと線引きできるような設計にもなっているので、
今のところそこが落ち着くところではあります。

洋服を買うところがない。

今、住んでいるところにはデパートがありません。
高速で1時間の県庁所在地にはありますが、

それでも小規模なので、
一店舗あたりの商品数も少ないです。

あとはモールの中にあるお店に加えて
個人経営の洋服屋さんもあります。

個人でされているところは
あくまで私の主観ではありますが、
ナチュラルな感じ?のダボっとした服とか
コロンとした靴とか、
そんな感じのものが置いてあるお店が多い気がして、

私の好きな服に出会えないのが、長年の悩みです。

友達に聞くと、主にネットショッピングだったり、
たまに福岡まで買い物に行くそうですが、

もともと、試着して
色、素材、丈感などに納得したものを着たい私には、
買い物がハードルの高いものとなってしまいました。
おかげでクローゼットの断捨離は完璧です
(何事も両面あるものですね)。

贈り物を買う場所がない。

いえ、私が住む場所以外の人に
差し上げたり送ったりする場合はたくさんあるんです。

お肉にお茶に果物、
胸をはって「美味しいから食べてみて~」と
言えるものがたくさんあります。

お菓子でも、昔から作られているからこそ、
シンプルで安心して差し上げられるものもあって、
実際、全国にいる友達に送ると喜ばれて、
ちょっと鼻高々です。

問題は、近場であげる時なんです。

お礼の品や誕生日などのプレゼント、
もうね、本当に探せないのです。
ちょっと気の利いたものを探すものが本当に難しい。

ネットで買おうにも、
そもそもどこをみて、何を買えばいいのか
わからなくなってしまっている浦島太郎な私
(今や羽田空港内のおしゃれなお店で
フィーバーしちゃうお上りさんです)。

だから旅行や帰省した時には、

ジャンルを問わずに
これぞと思ったものは多めに買ってきておいたり、

距離の近い人へのプチプレゼントは、
ドラッグストアでも買えるパックやアイマスクなど
(もちろん自分が使ってよかったもの)を
買うことにして、対処することで、落ち着いています。

”私には”ハードが大切。

「サードプレイスなんてなくてもいい」
「洋服なんてこだわりがない」
「人へのプレゼントなんて気持ちがあれば何でも」

と思える人には
どうでもいいことなのかもしれません。

それらを生活の中で大切、と思っている私だからこその、
今住んでいるところに物足りなさを感じている理由でした。

                      ≪続く≫

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