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良い家族関係って、どんなだろう?

心理カウンセラーが考える、良い家族関係って、どんなものなのか?まとめてみようと思います。

私が心理カウンセラーとして面接をさせていただく上で、家族関係かどうかを判断するためのポイントが5つあります。

①会話の量が十分がどうか?

(あまり会話をしていなかったとしたら、何らかの方法で意思の疎通が取れているかどうか?)

②会話の内容に、困り事の相談なども含まれているかどうか?

③会話の中の言葉に、共感や思いやりがあるかどうか?

④会話を通して、お互いの最近の様子、状況を把握することができているかどうか?

⑤話をしたり、何かを一緒に行ったりして、楽しい時間を共有することができているかどうか?

これら全てが当てはまるからといって必ず良好ということはないでしょうし、全て当てはまらなかったとしても、うちはうちで良い関係だと思うよ、という方もいらっしゃると思います。

あくまでも、私自身がクライエントの方の家族関係をより良く把握させていただくためのポイントであるとご理解下さい。

あげさせていただいたポイントの中に、会話という言葉が何回も出てきますが、やはり、コミュニケーションは大切だと思います。お互いの気持ちを思いやり、あたたかい言葉や会話がある家庭においては、誰かが困っている状況で、他の家族メンバーがそのことを早い段階で情報として共有し、困った状況の改善のために共に行動することが可能であるように思います。

普段から、十分な会話があれば、家族の誰かが何らかの問題にぶつかった時、その問題が深刻化する前に、改善したり、解決したりすることが可能であるよう感じます。


既にあげさせていただいた5つのポイントの土台となることとして、一つ重要なことがあります。

それは、家族がお互いに〝対等であること〟を意識し、〝尊重し合う〟ことです。

コミュニケーションをたくさん取っていても、表面的には仲良さそうに、楽しそうにしても、お互いが対等ではなく、尊重し合わない関係性があるのだとしたら、それは良好な家族関係とは言えないでしょう。

立場が低いとされ、尊重されない家族メンバーは、疎外感や被害感を募らせて行き、家族という存在、家庭という場が、大きな重荷となってしまう恐れがあります。


良い家族関係が築けている家庭では、親も子どももお互いを思いやり、尊重し合い、みんなが自由に意見を述べることができて、明るく軽い雰囲気があるように思います。

これまでに、子どもの不登校や、心の病を持つ家族について書いてきましたが、家族の中に不登校のお子さんがいたり、心の病気を持つ人がいても、良い家族関係を築くことはもちろん可能です。

障害のある人がいても、仕事を解雇されてしまった人がいても、

家族の誰かが、どんな困難な状況を抱えていたとしても、

家族が、お互いに〝対等であること〟〝尊重し合うこと〟を忘れずにいることができれば、良い家族関係を築くことはできますし、家族間の絆はむしろ深まって行くことでしょう。

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