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#2-9 メンバーのアサイン

これ、余談なんですけど・・・

いきなり横道に逸れますが、”アサイン”という言葉って、どのくらい一般的な用語なのでしょうか。

仕事の割り振りやプロジェクトのメンバーや役職に任命することを、私はずっと”アサイン”と言っていてますが、日常用語ではないです。
業界・業種によっては、全く使用しない、ということもありますよね。

ブレスト(ブレインストーミング)よりは一般的だけど、アジェンダよりは一般的ではない、という感じなのかな……。

ブレスト > アサイン > アジェンダ  ??

私は、ずっとソフトウェア開発に従事していたのですが、カタカタ用語に抵抗ないどころか、むしろとても使います。

けど昔、他業種から転職したアシスタントの若い子が付いてくれてくれた時に「周りの方が意識高い系でビックリしました」と言われたことがあって。
カタカタ用語頻発することが意識高い系にみえた一番の一因だったそうなのですが……むしろ、その意見にビックリしました。

カタカナ用語がどのくらい一般に浸透しているのかあまり検討がついてないので、このnoteでは出来るだけ、一般的な言葉で説明しようと思っていますが、”アサイン(assign)”はそのまま使えるのか、説明した方が良いのか、迷いました。

ちなみに。
個人的に、全く違う業界で働いている学生時代の友達とお話するときは、気を付けるようにしています。

「仕事は何してるの?」という文脈で
「私は今、PM(ぴーえむ)しているんだ」といっても通じないこと、沢山ありました。
「AM/PMのPM以外で、PMって聞いたことない」と言われたりw

他にも、少し昔ですが
高校の保健医をしている友達との会話で、
 「デフォでさ~、」と言ったら
 「???」という反応だったので
 「デフォルトで……。あ、金融用語じゃない”デフォルト”」
と言い直したのですが、
そもそも「初期値」という意味のデフォルトを知らないと言われたりしたこともありました。
(文字面を目にしたことはあっても、日常用語としてのイメージがないからいきなり音で聞いてもピンとこない、という感じ)


プロジェクトメンバーとのコミュニケーションでは少し事情が変わり、共通言語の問題が起こります。

プロジェクトメンバーの人への説明は、出来るだけ誰が聞いても理解しやすい言葉や表現で行うことが好ましいです。
しかし、プロジェクトメンバー間のコミュニケーションにおいては、専門用語だったり、お互いに意味を理解している略語を使った方が、スムーズに話が進むことが多いです。
ただ、共通言語は会社独自のカルチャーも入ってくるので、標準化がしきれないという性質があります。

共通言語になってないのに難しい単語を連発するのも、
業界的に標準的な一般的用語すら覚えようとしてないのも、
どちらも問題だと思いますが、その間の部分は扱いが難しい。

メンバーのスキルとアサイン

余談が長くなりましたが、メンバーの構築ルールを決めたら、実際にメンバーをアサインしていきます。

構築のルールで決めた特定のスキルを持っているメンバーで構成、するのですが、
基本的にプロジェクトの活動で必要な資源(ヒト)をキレイピッタリに調達することは難しいです。過不足はあるものです。

また、自分でメンバーを選べずに、会社から命じられて組むことも多いと思います。その場合は特に、プロジェクトで求められているスキルが備わっていないリスクも高めです。
また、社内では求めるリスクを持ったヒトがおらず、外部から採用する場合でも、相手はヒトなので、完全に全てがマッチすることはありません。

全ての条件を満たそうとメンバーをアサインすることには、現実的には限界はあります。

そこで、どんなプロジェクトにおいても、アサインされたメンバーが、プロジェクトの活動において必要なスキルとのギャップがどこにあるかの分析が必要です。

ギャップがあることは悪いことではなく、ある意味当たり前です。大事なのは、そのギャップにどのように対応するか、です。

ギャップ分析

では、どのようにギャップを分析していくか、というと、まず対話から始めます。

具体的には、チームが発足した際に、対面でのコミュニケーションをとるのが大事です。
今は、リモートワークも普及していますが、相手に特別な事情がない限り対面で行った方が好ましいです。お互いのためにも。
そこで、アサインした役割を念頭に置きながら、相手方から自分自身について説明をしてもらいます。別のプロジェクトで一緒に働いた経験がある場合を除いて、新しい小さな会社に入る面接のような感じの対話をするイメージです。

また、経験談からの個人ルールですが、私はオンライン採用面接だけでは判断しない、と決めています。一次から最終まですべてオンラインにする必要はありませんが、必ず1度は対面での面接はマストだと考えています。お互いのためにも。

必要なスキルとのギャップは、プロジェクトが進むほど、アウトプットの質で、次第に明白になっていきます。しかし、アウトプットの質が悪い場合、プロジェクトの失敗リスクが一気に高まるので、出来るだけ適材適所に資源をアサインする必要があります。
そのため、プロジェクトの初期段階から相手の人となりや伸びしろがあるタイプなのか、といった見極めを始めておくことが肝心です。


余力があれば、正式なアサインの前に、簡単なタスクをお願いして、定性分析を行うのも良いと思います。定性分析は、簡単に言えば、性質の分析で、心理や行動の背景を読み解くために行います。

これまた個人的な経験談ですが、この簡単なタスクでの定性分析時の質問の仕方とアウトプットで、相手がどのような力量で、どういった人間性なのかは、大体わかります。
逆もまたしかりで、自分自身も、新しいプロジェクトで初めての上司と組む際に、定性分析されているな、と感じることが多いです。質問やアウトプットで、自分の色んなコトが駄々洩れしているな、と。だからといって、意識的に何かを変えても意味ないので(相手が優秀で経験豊富なほどバレる)、これは、もうそういうものだと受け入れています。いわば、リトマス試験紙です。

簡易な定性分析で、求められるスキルとのギャップが多きすぎる場合は、定量分析(出来るとわかったタスクを、どれくらいの量をこなせるか・どのくらい時間がかかるかの分析)することも大事ですが、トレーニングを行う前提で構成を考えた方が、軌道修正しやすいと考えています。

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