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週刊:管楽器攻略法

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主に吹奏楽部員にむけて練習方法をまとめています。 毎週火曜更新。
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#管楽器練習

短調に多い臨時記号は耳を駆使して攻略すると吉

臨時記号って忘れやすかったり音程掴みずらくないですか? そんな時は もっと耳を使って音の響きの明るさを感じる癖をつけると 吹きやすくなります◎ 今回は臨時記号が比較的多く出現する 短調の曲(悲しい雰囲気の曲)の攻略ポイントをご紹介します◎ ■悲しい系の音楽は臨時記号がかっこよさの秘密悲しい雰囲気のする短調(moll)の曲は 臨時記号(#や♮)が多く出てくる傾向があります。 >臨時記号が付くと少し明るい響きになる(ここがミソ!) 短調の曲で「♮」や「#」がつくと明るい

テンポキープできないのは音量と連動しちゃってるのかも?

ポップス曲でメロディー担当の部分が来るとつい走っちゃいませんか? (特に普段メロディーあまり吹かない属のみなさん…!) 実は音量を上げるついでに速度まで上げちゃっている場合が多いです。 これらの現象は無意識になっちゃていることが多いので 音量が変化するとテンポにどんな変化が起きているのかを知ることで テンポキープへの近道になりますよ! ■テンポキープができない理由ニシジマが見ていて思うに テンポが一定に保てない原因は 何かと連動してしまっていることが多いように思います。

リズムに乗って息吸ってる?

息を吸うと出だしが遅れたり、フレーズが繋がらなかったり なにか問題が起こるんだよね~という方は 息を吐くタイミングよりも息を吸うタイミングに意識を持っていくと 状況が改善されるかもです。 今回は息を吸うタイミングにフォーカスして さらにレッスンで試して変化がとっても良く見られた考え方などを ご紹介したいと思います! ■ブレスがしっくりこない理由息を吸うとなんだか流れがイマイチになる そう感じるのは何かしらの不自然を感じているからではないですか? >「途切れ」を感じてしま

音楽の3要素を演奏に生かせば上手な演奏への近道になる話

音楽の三要素って聞いたことありますか? そんな座学的なこと演奏で役に立つの?と思いがちですが これが上手に聴こえる音楽の作り方の基礎基本みたいなものなんです。 ざっくり言えば これを押さえて演奏に生かせば上手に聴こえる演奏ができます。 このnoteでは ✔ 上手な演奏のための3つの材料 ✔ それぞれの役割 ✔ 演奏で押さえたいそれぞれのポイント をご紹介します。 ■音楽の三要素とは3つ材料のこと。音楽と言われるものは 突き詰めると3つの素材でできています。 字面

フレーズを滑らかに吹くためにジャンプ力を鍛えよう!

滑らかにつなげて吹きたいのに デコボコに聴こえるし音が途切れちゃう感じがする! そんな人は音の跳躍力を鍛える練習を取り入れると改善します。 今回のnoteでは ✔ レッスンで試してみたらとても効果があった跳躍の練習アイディア ✔ 練習で注目してほしい部分 をご紹介します◎ ■デコボコに聴こえる原因フレーズがデコボコに聴こえる理由は 音と音のつなぎ目が上手くコントロールできていないことが多いです。 どういうことかというと 音の跳躍時に何かしらの差が出来ちゃっているか

広い会場で上手に演奏するコツ

イベントや催しで演奏するときって いつもの練習会場よりも広かったり 残響が長く残ったりと勝手が違いますよね。 今回はそんな広い会場で演奏するときの ちょっとしたコツをご紹介したいと思います。 ■いつもより少しだけ輪郭をはっきりと吹く広い会場で吹くと 大体の場合残響(余韻)が長く残ることが多いと思います。 すごく響くから上手になったような感覚さえありますが 音の輪郭がその分ぼやけるので 速い動きや短い音、小さい音などは もごもごとしてしまいます。 これを軽減するために

楽器がジージー鳴るひとへ

楽器を吹いていると楽器の音とは違う何かが鳴っている。 なんかジージーいう。 これは不具合の合図かもしれませんよ! 今回は異変に気が付いた時に放置しないほうがいい理由についてお伝えしようと思います。 ■異音の正体は共鳴 ジーっとなっている時にどこかしら管を握る(おさえる)と止まったり 特定の音を吹くとジーっと鳴る これらはパーツ同士(金属同士)が共鳴しちゃっているのかもしれません。 共鳴する原因は様々あると思いますが ・ハンダ付けが外れている ・ネジが緩んでいる

ロングトーンの狙い

「ロングトーンってぶっちゃけ何の意味があるの?」 と思ったことはありませんか?(苦笑) 今回はそんな基礎練習界の超大物 ロングトーンの用法、薬効をいっしょに考えていこうと思います。 ■ロングトーンをやる目的 ロングトーンは文字通り「長い音で伸ばす練習」なので 拍の長さばかりに意識が向きがちですが ニシジマ的には音をコントロールする訓練なんじゃないかな~?と思っています。 そして 音をコントロールする、という項目の難易度1の一番簡単な(だいぶ語弊があるけど)訓練の位

指揮者を見た方がいい理由

合奏中に「もっと指揮見て!」とか 「譜面ガン見しない!」みたいなことを言われたことはありませんか? 今回は なんで指揮を見るのかについて考察していこうと思います。 ■出だしの音で注意されませんか? 大きい音でも小さい音でも 音の入りのタイミングや立ち上がりなどで よく注意されませんか?(俗にいう「捕まる」ってやつ) 一生懸命合わせてるのに何が違うの? と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが これは指揮から情報を読み取ろうと意識すると 改善できることが多くあり

音を造形する

音を出すときに音のどこに意識を向けますか? 音の出だし?切り方?音程? 人それぞれだと思いますが… じつは答えはどれか1つではなく全部! 今回は音を操るにはどんなことを意識しなくてはいけないのか ひも解いていこうと思います◎ ■管楽器は音の造形が自由自在! ピアノや打楽器と違って 管楽器はだんだん音を大きくできたりするのが魅力の1つ! ですが、 自由自在に操れるという反面 しっかり意思をもってコントロールしないと 良い音を維持することはできないのです。 ■気を

休符を笑うものは休符に泣く

突然ですが、休符って何?と聞かれたらなんと説明しますか? これを「お休みの時間だよ」と答えちゃう人 もしかするとリズム読むのが弱めの傾向が強いかもです… 今回は「休符」の上手な扱い方を伝授したいなと思います。 休符の話題がたくさん出てくるので 休符が不安な方は特化したこのnoteを前情報としてどうぞ! ■休符はお休み時間じゃない むか~し 音楽の授業で休符は「お休み」だと習った、ような気がします… (私だけか・・・?) あながち間違ってはいないんですが 大きく

楽器の構え方を見直してみた

今回は初心に立ち返って 楽器の構え方を少し見直していこうと思います◎ 次の目標にけて 少し根本に目を向け直すいい機会かもですよ~ ■基準は楽器じゃなくて自分の身体 楽器を構えるときってどんな順序を辿りますか? 今回お伝えしたいのは 楽器に合わせるんじゃなくて自分の口に楽器を持っていく です。 どういうことかというと、こんな感じ ↓ ↓ 管楽器を吹くためのいい姿勢で座る/立つ ↓ その姿勢をキープしたまま 腕で楽器(マウスピース)を口に持ってく ↓ 吹く! ■

「汚い音」からの卒業

「音が汚い!」とか 「フォルテが汚い!」と注意されたことはありませんか? 今回は汚い音って何ぞや? ということひも解いていこうと思います。 ■「汚い!」は制御不能の合図 「音が汚い!」と言われるとき ざっくりいうと理性を失って吹いている場合が多いです。 音をコントロールしきれていなくて 音が暴走している印象があります。 【汚いといわれる時の音の聞こえ方】 ・音色が極端に荒い ・ただただうるさい ・怒鳴っているみたい ・音程が悪い(上ずる傾向多) ■音には「使え

練習を最速で進めたいならこれ!

日頃から様々な練習をこなしていると思いますが 練習という武器にはいくつかのタイプがあるって知っていますか? 炎タイプには水タイプ 水タイプには電気タイプ というように 練習にも目的によって効果バツグンな練習がありますよ! ■本番までにこなす【クエスト】を確認しよう 「何で練習するの?」と聞かれたら みなさんどんな風に答えますか? 「うまくなるためでしょ!」って 総ツッコミされそうな気もしますが(苦笑) これでは目的が壮大すぎるのです。 もうちょっと具体的にしてみ