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ネット上の発信はメディアではなくコミュニケーション:【聴講メモ】「普通の人のSNSやnoteのつづけ方」出版記念イベント

ウェビナーを拝聴した際のメモのログになります。

◯アウトプットファースト
日本の教育や会社がインプットファースト(過多)のやり方に対する表現。
続けることから始めませんか、というのが徳力さんの提案。

まずは「オンライン上に情報を出すこと」がどういうことなのかを体感してほしい。
でも「情報発信だ!作品を出そう!」とハードルを上げすぎると、途端に書けなくなる。

メディアの方の事例としてある「下書き30本も書いたんですけど1本も公開できてないんです…」というのも、書いて公開するものを「メディアだ!」と思ってしまっているから。
これでは続けるのが大変になってしまい、始めることすらできない。

メディアではない。
完璧を求めてはいけない。
なのでまずはメモとして始めるところからスタートする。
自分のために書いたメモをそのままnoteに書いていい。

トークの中で、キッザニアの創業者がワールドマーケティングサミットでお話した内容を引用。
「読んだことは10%しか覚えていないが、体験したことは90%忘れない」

メモを書くこと(読むだけでなく体験すること)によって覚えるし、インプットの価値も上がる。

確かにメモは発信しなくてもいいもの。
書いたあとにパソコンの中に保存していてもいいけれど、PCに保存すると二度と使わないものになる。
日付とか書いて残していても、二度と見つけられなくなる。

だから自分のためのメモをTwitterやnote、Facebookなどに残すことが最初のステップ。

徳力さんもこのスタイルで15年やっていらっしゃるとのこと。
それでも年に数記事しか書けなくなってしまったこともあったらしく、そのときについてを
「ブログをメディアと思っちゃってた」
「メモと思い直して続けている」
と語っている。

自分の中での期待値を下げて
「意外と友達の役に立つかもしれない」
→「業界の役に立つかもしれない」
→「業界の外の役に立つかもしれない」
と広げていく。
最初から大きいところや、作品として作れる人はそれでもいいけど、作品で勝負できる人ではなく「普通」の人であれば、ネット上のコミュニケーションに慣れるところから始めたい。

◯毎日続けるコツ

わかりやすいのは
・勉強会や講演会のメモ
・本を読んだときのメモ
などをあげてしまうこと。

あとはニュースのメモを書くこと。
情報収集は毎日しているのでこれで「続ける」という目的は達成できる。
記事数多いと全部は読めないから、気になるニュースを1本だけ、必ずFacebookやnoteにコメント・感想を書いている。
自分のために役立つつもりで書いたものは、ほかの人の役にも立つ。
なので本来は自分のためにやることを目標にしたいもの。自分のためなら続けられる。
ここを「バズって欲しい!」と思って書くと続けられない。

もちろん続けることを目標にしたり、毎日投稿することが全てではないけれど、これで「呼吸をするように発信をする作業」を続けることが出来る。
続けるとコミュニケーションがうまれ、ハプニングが起こるのがSNS。

例えば従来は、講演するような人に普通の人が議論を仕掛けるなんてことはできなかった。
でも登壇者や参加者がブログを見ていた、知っていたという感動が実際にあったとのこと。

いまはオンライン上で先に会える。
だからこそネット上の発信は発信ではなくコミュニケーション。

◯プッシュorプル

通常のコミュニケーションはプッシュ型を想像する。
メルマガのように送りつける(プッシュ)形式は、相手に返事を強制してしまっている。そのためしょっちゅう送ると迷惑になってしまう。

ブログなどはプルコミュニケーション。
「良ければ読んでください」というコミュニケーションは、従来はメディアにしかできない発信だった。
昔は駅の掲示板レベルでしか許されるメディアがなかったレベルなのだから、個人でできる今はすごい時代。

だからこそ会社人ほど使って欲しい。
たまたま書いた記事がバズって仕事の役に立った、という事例は増えた。

noteを始めた、と大組織でで言うと
「転職準備?」「副業でもするの」
と言われてしまう雰囲気もあるが、そうじゃない。
SNSはあくまでコミュニケーションツール。

Twitterの住所を持っていなかったらTwitterでコミュニケーションが取れない。
FBのメッセンジャーでやりとりしたかったらFB登録しなきゃいけない。
これはケータイが流行った時にケータイを持っていないのと同じ。
ケータイでやりとりしたいのに、ケータイを持っていなかったらその輪から取り残されてしまう。住所を持っていないのと同じことになってしまう。

なのに大企業の人ほどその住所を持つことを恐れている。
そうするとその町でのコミュニケーションが取れなくなってしまう。

◯コピーロボット

SNSやnoteはパーマンのコピーロボットのようなもの。
鼻を押すだけで自分と同じロボットが出来るようなもの。
誰かが自分の書いたnoteを見たら、それはnoteが自分の代わりにネット上で喋ってくれているようなもの。
大組織がコピーロボット作るのを禁止しているのは本当にもったいない。

SNS上のコミュニケーションはコロナフリー。
リアルなコミュニケーションができなくなった中で、デジタルシフトができた会社は無風だった。日本企業はそういう意味で損している。
なので日本にある、使うと怒られるんじゃないか、いじられてしまうんじゃないかという空気感をまず変えていきたいとのこと。

(以上です。貴重なお話をありがとうございました!)

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