ASDなわたしが見ている世界 MIND ACCELERATION
今まで、お勉強ができて、スポーツ万能で、美術展では賞を取り、歌えばディーヴァ、ゲームでは無敵なわたしが、アスペなワケないじゃん!…
…って思ってました。
先日、鬱症状のついでに診察を受けたら…発達障害のASD(自閉症スペクトラム)なのだとか。
しかも鬱症状というより適応障害の可能性が。
うわ〜あるあるじゃないですか…
鬱とはちょっと違う様な感じがしてましたし…
超強力な向精神薬が全然効かなかったですし…
そういえば、いろいろありましたねぇ……
悲しいことや、辛いことや、苦しいことや……
理不尽、不条理、不合理に翻弄されたり……
やれやれだわ……
自閉症を、マイナスと見るか、プラスと見るか
それによって、人生の楽しみ方も、人生の終着点も、大きく変わるんじゃないかなって思います。
そんな想いや期待や希望を込めて
noteに記してみたいと思います。
◆アスペルガー症候群って何?
わたし、発達障害な方って、調べるまでは"可哀想な人達"って思ってました。(ごめんなさい;
でも、世間一般には、そう思われてるのかなと。ていうか、グチ言い過ぎ、障害のセイにし過ぎ。自分のこと卑下し過ぎ。枠にハマり込み過ぎ。
周囲も、誤解し過ぎ、無責任なこと言い過ぎ。
そんなことより、広島お好み焼き食べた〜い!
思ってることが、つい口に出ちゃうのも、
ASDの特徴らしいです。知らんけど。
概略はこんな感じですけど、結局は"外側から見た世界"なのかもしれません。外から見た観察記録。
これは診察上もしくは診断上、仕方がない事なんだと思います。だって解剖手術みたいに、頭の中を切り開いて調べてもわからないのですから。
ていうか、精神科なのにオペしたらMADなので。
故に、時系列順に、その時に起きた現象、問題、感じた事、困ってる事などを集積して、外側から総合的に判断する方法しかないんだと思います。
なので…
"内側から見える世界"が分かったら、推測できたら、対処や対応が、今より容易になりませんか?
◆自閉症なわたしが見ている世界
あくまでも、わたしの印象です。
個人差や、他の障害の複合要因もありますので。
わたしは外から見たら自閉症なのだと思います。
でも、内から見たら"寡黙な探求者"とか、"静かなる観察者"とか、"眠れる革新者"の様に感じます。
常に頭脳がフル稼働して、常に思考し続けている状態。今までの記憶を呼び出して、何時でも、何処でも、何度でも、答えや回避方法を探してる。
ジグソーパズルやゲームを続けている様な感覚。
頭の中で自分がずっとしゃべり続けている感覚。
頭の中がダダ漏れな独り言。
いつまでも惰眠を貪る我がままボディ。
わたし的には、
① "巨大図書館" = 知識、記憶
② "検索エンジン" = 思考、思索
③ "高感度センサ" = 知覚、HSP
…が常に動いている、活動している、
そして、それに没頭している様な感じです。
あるADHDな方は、頭の中に言葉や思考が溢れ、騒がしい状態なのだとか。ADHD専用の薬を飲むと静寂な世界が広がり、驚いたのだそうです。
ASDなわたしは、考えていること、推理していること、想像していること、空想していること、妄想していること、が、めちゃめちゃ楽しいです。
思考の疾走感。
次第に時間感覚が無くなり、図書館で本を読んで没頭している様な状態に近いかもしれません。
声をかけても反応しない、というASDに見られる特性は、たぶん超集中しているからですけど…
(はい?過集中?…フッ…超集中なんですけど。)
眠って夢を見ている様な状態なので、ゆっくり優しく静かに起こしてあげれば or そのまま眠らせてあげればいいのかなって、わたしは思います。
わたしって心身共に発達が遅かった気がします。
第一次性徴期が長かった様な…
第二次性徴期になるのが遅かった様な…
「12歳にしては、言葉使いや行動が幼い。」
これって小学六年生の時の、わたしの評価です。
小学校低学年の言語能力しかありませんでした。
そう言った意味では"発達遅延"かもしれません。
でも…今なら(スロー・スターターで何が悪いの?)って、しっかりと先生に反論できると思います。
童(わらべ)の時は
語ることも童の如く 思うことも童の如く
論ずることも童の如くなりしが
人となりては童のことを捨てたり
だから、わたしは思うんです。
成長がゆっくりなのはいけないことですか?
他人とそっくりじゃなきゃいけないですか?
それらの疑問が、頭から離れず、それに従えず、わたしを苦しめたり悩ませたりしていました。
今はもう、あまり気にしなくなりましたけど。
悩んだところで仕方ないですし、
工夫するしか方法がないみたいなので。
◆他の"障害"との違い
日本語では同じ"障害"ですけど、英語表記にすると、考え方とか捉え方の違いが分かります。
・身体障害 (Physical disability)✳︎
・知的障害 (Intellectual disability)✳︎
・学習障害 (Learning disorder)
・発達障害 (Developmental disorder)
違いは、"disability"と"disorder"。
Disability は"能力を欠く"という意味。
Dis-ability には、失われた機能を補う為の器具や機械やサポートが必要になる様です。
Disorder は"無秩序、混乱、乱雑"という意味。
Dis-order には、混乱した状況を整理する、道筋を整える等の環境整備が必要な様です。
もしかしたら、学習障害・発達障害は、"混乱"はあるけど"欠損"は無いってことなのかも。
だから…精神科の先生がおっしゃるように、ASD自体は"病気"じゃないんです。ただのDisorder。
発達障害 (Developmental disorder)について
"障害"とか"欠損"というよりも
"特性"とか"特徴"って捉えた方が
わたしは、しっくりくる様な気がします。
発達障害は以下の2つに分類される様です。
・ADHD (注意欠如・多動症) ※思考の乱舞?
・ASD (自閉症スペクトラム) ※思考の加速?
例えるなら、
エジソンはADHD (注意欠如・多動症)
アインシュタインはASD (自閉症スペクトラム)
に分類されるみたいです。
◆他の"ヒト"との違い / 消去法
結婚して良かった事はパートナーとわたしの違いがわかった事。比べるとよくわかります。
例えば、ASDは明確な指示が無いと混乱する。
…というお話。これって何故なんでしょう?
ある日、TVで推理ドラマを見ていた時、
ドラマ開始早々、パートナーがやってきて、
「推理ドラマ?この人犯人?」とか。
間髪空けず、愛息子がやってきて、
「お母さん、この人犯人?」とか。
「ねえ、どうしてあなた達、犯人がわかるの?」
「普通わかるよねえ〜」
「そうだよねえ〜」
わたしは全然わかんないんです。画像認識力や審美眼はわたしの方があるはずなんですけど全然。
想像ですけど、ドラマで犯人役の人がそれらしい表情をしていて…それを汲み取る力の差?もしくは文脈を読む力の差?ほんとわからない…
わたしは、表情や言葉や状況から、何が起こっているのか読み取るのが苦手なのかもしれません。
あと、思考する時の、物事へのアプローチの仕方が、わたしと他の人とは違う様な気がします。
わたしは今までの経験から、考えられるだけの解答を列挙して"消去法"で答えを導き出そうとしている。だから瞬時にわかる人って羨ましいです。
表情から感情を読み解くのが苦手。
言葉から意図を汲み取るのが苦手。
状況から流れを想像するのが苦手。
文脈から結末を予想するのが苦手。
人と関わるのが苦手。
人の気持ちを察するのが苦手。
本当に苦手だらけです。
…なーんて…長年思ってたんですけど…
他人の考えてる事なんてわかるわけないじゃん!
つか、あんたもあたしのことわかんないじゃん!
根拠の無い自信で言い切ってるだけじゃん!
超絶弩級なメンタリストかよ!
曖昧な上司の指示で泣いていた新人さんを見たことありませんか?阿吽の呼吸や空気嫁なんていらないから、親切丁寧に教えてあげればいいのに…
それで、何故混乱するのか?ですけど、
未知数のことまで考えるから混乱するんです。
消去法で解決しようとするから混乱するんです。
額面通りそのまま受け取るから混乱するんです。
(思考力の高さと素直さが裏目になるパターン?)
イエス!ディスオーダー!
(考えるな!質問するんだ!)
凡例:○○の書類を作ってくれ!
いつまでに作ればいいですか?※期限
何ページくらいにまとめますか?※容量
どんなイメージで作ればいいですか?※形式
何かを参考にした方がいいですか?※過去例
明確な指示が無いのなら、こちらから確認すればいいんですよ。でも、たくさん質問すると嫌われますけど。ほんと…世の中ってめんどくさい…
それで、頼まれ仕事は速攻です。頼んだ時が欲しい時なので。3時間以内、もしくは翌日には。もちろん、上司には伝えないで期日を前倒します。
それに、文句を言う人は基本的に文句が多いんです。誰に対しても文句言ってます。心優しい人が傷つくことはありません。理不尽は無視無視。
ASDは人の気持ちがわからない、については、いろいろ言いたいこともあるので、後日に。
◆他の"ヒト"との違い / 画像認識力
例えば、ASDは忘れ物が多いというお話。
忘れ物なんて、みんなするじゃないですか。
同じでは?なーんて思ってたんですけど、小学校二年生の時に先生の閻魔帳を見せてもらったら、わたし、めちゃめちゃ多かったんです。
な〜んと、みんなの二十倍くらい。え〜…
もうこれは異常値ですね。でも…知ったところで何をすればいいのかわかりませんし…原因もわかりませんし…気をつけてはいるんですけど…
で、原因がわかったのは子供が産まれてから。
愛息子も忘れ物が多くて、小学生の時、時間割を確かめて、一緒に明日の準備をしていたら…
ちょ…ケロロ軍曹に手を伸ばすんじゃ〜ない!
三時限目は音楽でしょ!お・ん・が・く!(泣
たぶん…時間割を確認…というか、画像としてスキャンした時点で準備が終わっちゃってるんです。
それで、イメージしながら用意するんですけど…目移りしちゃって忘れちゃうという結末。嗚呼。
これが…結構長く続くんです。仲の良いお友達の子が甲斐甲斐しく、忘れ物が無い様に電話してしくれて…ありがたいことだなぁ〜って。
テキストは苦手、画像や映像は得意。
人のことは言えないんです。わたしも携帯忘れたりしますし。で、どうしてるのか、ですけど…
試しに買い物メモをしないで買い物してみたら、都合3回、お店に舞い戻りましたwwwww
テキストのメモだと、都合1回舞い戻りwww
それで今は、イラストメモを描いてます。例えば晩御飯がカレーなら、カレー描いて、タマネギ描いて、お肉描いて、ニンジン描いて…みたいな。
画像として認識するのが一番いいみたいです。
晩御飯を画像でイメージして、必要な食材を画像でイメージして、実際買う時にはその画像とお店で実際に見ている映像と一致させる感じ?
だから、わたしは、見るモノ全てを、テキストデータじゃなくて、画像データとして、優先的に記憶、理解、認識しているのかなぁ…って。
でも、これって"全て"なので、実はこのnoteの記事も画像とか映像みたいに描いてるんです。書いてるじゃなくて、絵みたいに描いてるんです。
全体の姿を見ながら、部分毎に、少しずつ、色を乗せる様に、バランスを見ながら、言葉=単語を塗っていく。稀に字に色が付いて見える方がいるみたいですけど、何となくわかる気がします。
◆他の"ヒト"との違い / プロファイリング
記憶する特性で気づいたこと。
いろいろ大量に記憶できることをいいことに、わたしって、頭の中でファイリングしてるんです。いじめっ子のファイルとか、好きなキャラのファイルとか。百科事典や図鑑や漫画やアニメとか。
それで、頭の中に義体(ダミーボディ)があって、特定のファイル毎、その義体にロードするんです。シミュレーションする感じでしょうか。
とある日、何故何回も執拗にいじめられるかわからなくて、何度も何度もいじめっ子のファイルをロードしてたんですけど、ふと、ある画像がピックアップされて、目の前に広がったんです。
その画像は…蜥蜴。
(ああ、彼女は、表面は美人に見えるけど、思考形態は蜥蜴に似てるんだ…原始的な脳の機能が優先的に活動していて、反応しているだけ…?)
それからは、彼女の顔を見ると蜥蜴の画像がポップアップしてきて、オーバーラップします。
いわゆる"シンボルエンカウントなんだから避けろよ"的な感じなので、それに仕方がないことなので、避けたり、気にしない様になりました。
イグアナの娘とか、米国TV番組のVとか、トカゲ人間が夜な夜な集会してる噂とか、タブロイドの女王陛下はトカゲ人間だとか、なるほどね…
同じ様な感覚を共有できるのって心強いですね…
話は変わって多重人格ってあるじゃないですか。
あれって、複数の人格ファイルがあって、それをダミーボディじゃなくて、生身に直接ロードしてしまう現象なのかなって、わたしは思ってます。
役になり切ってると言えなくもないんですけど、防壁無しに生身に人格データをロードするのって、とっても危険な行為なのかもしれません。
わたしも、うっかりサイコパスな人のファイルを義体にロードして、怖くて死にそうになったことがあります。そう、深淵は覗いてはならない。
こちらが深淵を覗いている時、深淵もまたこちらを覗いているのだ、と言った哲学者は発狂したのだそうですけど、きっと現実と夢の境が曖昧になったんでしょうね。気持ちの良い行為ですけど…
コジマ・ヴァーグナーさん宛の手紙にも、それがよく現れていたと思いますよ、ニーチェ先生。
ちなみに、わたしは今、空条徐倫です(笑
外から見たら"奇妙な物語"に見えるのかも。
◆人は何故"進化"したのか
様々な"障害"を考える上で、ポイントになるのは"進化"なのかなって、わたしは思っています。
私たち人類の祖先は、ウイルスに感染し、そのウイルスから"変異"の"遺伝子情報"を獲得したサルである。…実際にそういった説もある様です。
だって、遺伝情報の完全複製の繰り返しだったら
"進化=変化=変異"なんて起こりませんから。
ほら、ゲームでキャラクター作る際にパラメータをイジるじゃないですか。あれですね、あれ。
そうだと仮定すると、人体が錬成…生成される際、変異を司る遺伝情報が発動して、ランダムに数値をイジって、グラデーションの様に生命を創る、ということになります。別名、神様の悪戯。
言い換えれば"多彩なバリエーション"="多様性"
だから、身体障害も、知的障害も、学習障害も、発達障害も、そこから派生した"ゆらぎ"で、それはもう"必然"と言っていいのかもしれません。
もしかしたら、もっと言えば、性に関する"障害"や"多様性"も"ゆらぎ"なのかもしれません。
そして、その時代や環境に適応した個体だけが生き残り繁栄する、ということなのだと思います。
◆ASD(自閉症スペクトラム)は遺伝するか
ASD(自閉症スペクトラム)の遺伝要因の遺伝率は90%と非常に高いのだとか。ほぼ遺伝します。
稀に遺伝に寄らないケースもあるのだそうです。
ASDと知的障害との複合率は30%くらい。しかもグラデーション。つまり…ASD同士でも異なるということ。だから…ASDを一般論で括るのは、一般論で語るのは、少々荒っぽい様な気がします。
わたしの母は才女で学業成績は常にトップだったそうです。でも小学生の時は絵が描けず習字も書けなかったとか。どうしたら良いのか分からず、呆然としていたのだとか。それって…LDでは?
母は没落名家のお嬢様で、診断を受けて無いので何とも言えないですけど、発達障害+学習障害なんじゃね?といふ香りがそこはかとなくします。
ASDなわたしって"突然変異"かも…って不安でしたけど…ああ、遺伝なんですね…良かった…
愛息子くんは、わたしとパートナーのいいとこ取り。巨大図書館と検索エンジンとストレス耐性が付いてます。進化って…こういうことなのね…
高感度センサを手放してストレス耐性を得る。
又はストレス耐性が高感度センサを制御する。
なるほどなって思います。理にかなってます。
愛息子くんは、わたしの得意だった音楽・美術・体育が並過ぎて…(遺伝しなかったのかぁ…涙
HSPなわたしが言うのもなんですけど、ストレス耐性って鈍感なだけじゃん!と思うこの頃です。
でも"鈍感"だから、溢れる情報に惑わされないで素早く状況を把握できる、のかもしれません。
逆に言えば、敏感過ぎるから、いろいろ面倒なワケなので…過敏なのもどーかなぁ…って思います。
ちなみに、ストレス耐性も遺伝するらしーです。
◆ASDとグリア細胞
最近の研究で、アインシュタインの脳を分析したところ、グリア細胞の比率が高かったのだとか。
【神経細胞に対するグリア細胞の比率】
・カエル:0.25 %
・ネズミ:0.35 %
・ウ マ:1.10 %
・ネ コ:1.40 %
・ヒ ト:1.80 %
・アイン:3.06 %
もう一つ、最近の研究で、ASDの遺伝子は脳の発達を止めないのだとか。もしそうだとすると…
脳の"リミッター外し"みたいなものなのかも。
小難しいことは兎も角、妄想…推察してみます。
①ASD遺伝子は脳の発達を止めない
②生まれた後も脳は発達し続ける
③発達に伴ってグリア細胞が増加する
④増加に伴って脳容量、回路、知覚が強化される
⑤発達し続けている為、大人になるのが遅くなる
⑥大人になるのが遅いので純粋無垢のまま
⑦大人になるのが遅いので外見が幼いまま
⑧幼く純粋無垢なので男性のASDは見つけやすい
⑨逆に女性のASDは可愛さ余って見つけにくい
⑩特殊な回路故に従前の教育では対応できない
この仮説だったら…
記憶力がいいこと、思考スピードが速いこと、知覚過敏(HSP)なこと、芸術と相性が良いこと、見た目が若いこと、成長スピードが遅いこと、いろいろ説明できる様な気がします。
でも、残念ながら、現状の学校教育では対応不可能と思います。わからない先生が、わからない子供に、わからない教育をする様なものなので。
めっちゃconfused。
もちろん、当たり前ですけど、国や社会や学校や先生を責めるのはお門違いです。他人の所為にしたところで、何の解決にもなりませんから。
結局は母親次第。親は子の鏡、子は親の鏡。その意味で母親の役割は重要なのかもしれません。
わたしみたいに放任主義で何とかなるケースもあるんでしょうけど、やっぱり効率が悪いです。
"母親の責任"というよりは"効率"の問題。使えるモノは親でも使え、手札で闘う、無ければ自分で工夫する、頭を使う、ただそれだけのことです。
話を戻して…
アインシュタインの脳細胞の画像を見た時、
(あっ!これって…"集積回路'と似ている?!)
って思いました。構造や在り方が似てますよね?
もしくは、グリア細胞が、縦横無尽に駆け巡る、
"バイパス"や'高速道路"に見えませんか?
でもこれって特別なことじゃなくて、若い人達や子供達にはもう備わってる、もう始まっている変化=進化って考えた方がいいのかもしれません。
諸説ありますけど、今、自閉症の子は34人に1人の時代なのだそうです。ADHDや識字障害まで含めたら4人に1人なのだとか。そして増える傾向も。
たぶん…この流れは止まらないのでしょう。
何故なら誰も"変異"を拒めないのですから。
◆ASDに必要な教育とは
わたし、教育って脳育だって思ってて、脳が喜ぶことをしてあげれば良いのかなって思ってます。
具体的には、わたしがして欲しかったことを子供にしてあげる…ということになりますけど…
結局わたしも子供と一緒に遊んだり楽しんだり。
・知らないことをたくさん教えて欲しい
・どうしてそうなのか仕組みを教えて欲しい
・どうやったら良いのかやり方を教えて欲しい
・慌てない様に事前にいろいろ教えて欲しい
この四点に尽きるかと思います。
具体的に、優しく、親切丁寧に、分かりやすく。
絵本とか百科事典とか図鑑をたくさん買い揃えておくと良いかも。電子辞書もありだと思います。
そして、野山を駆け回ったり、科学館や動物園や水族館に行ったり、自然に触れ合うことも。
テレビやラジオのニュースを聞きながら、時事問題について家族で語らうのも良いかと思います。
でもこれってASDに限らないことだと思います。
ただ、ASDの子の場合、発達スピードがゆっくりみたいなので先回りして手を打っておく必要があるかもしれません。護衛と環境整備は必須かも。
仮に、ASDの子の発達スピードが遅いと仮定すると…もしかしたら…他の子と比べ、子供でいる時間が長いということなのかもしれません。
"アダルトチルドレン" ではなくて "チルドレン"
脱線しますけど、日本の子供達は世界の子供達と比べ、"モラトリアムな期間が長い=社会に出る時期が遅い"という調査結果もある様です。
日本の発達障害者数(発生率)は世界でも一番らしいので、関連性を調べると面白いかもしれません。
あと、退屈だと"スリープダウン"したり、"明後日の方向"に行ってしまうので、集中できる案件をたくさん用意してあげると良いかもしれません。
ただ、強要は禁物、自主性が大切。いろいろな出来事を経験体験してぐっすり眠る。その繰り返しで、思考の幅や奥行が広がる様な気がします。
また、ASDの子はいじめに遭いやすい様です。小学校の先生にお聞きしたところ、他の子と"変わった子"はいじめの対象になりやすいのだとか。
わたしもいじめられましたし、未診断の愛息子もそうでした。関係ないけどパートナーもいじめられっ子でした…って、ただの変人家族じゃん…
性被害にあったの女性の統計から、ASDの女性は他の女性に比べ3倍近くの被害があったそうです。
もしかしたら童顔や幼く見えることが要因かも。大人しそうだから御せる、声を上げない。加害者だからこそ見える世界があるのかもしれません。
◆まとめ
たぶん、外側で起こっている現象を追っても、
自閉症の本質には迫れないのかもしれません。
ASDが発生する根底には"生存戦略"があって、
①記憶容量の増大
②それを有効に活用する為の回路の構築
③それに伴って派生する知覚の高感度化
これら上記の3点セットがASD(自閉症スペクトラム)の正体なのかなって、わたしは思ってます。
正確にはこれらの回路の"混線"と"未配線"です。
ADHDもLD(学習障害)も似たようなものかも。
学習による、配線、再配線が必要不可欠です。
能力を有効に使いこなすには、やっぱり鍛練とか環境が必要かもしれません。特に①は蔵書が無ければ図書館ではなく、ただの箱物なので。折角、容量があるのに空っぽだなんて可哀想過ぎます。
②はいろいろな考え方や知識に触れることでルートが増えます。一時的に選択肢が拡大して混乱する場面もありますけど、経験と工夫がそれを補ってくれるんだと思います。そして睡眠がルートや記憶をリペアする。長時間睡眠はとっても大切。
③の視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の過敏さは、刃物の様なものなので、使い方次第なのかなって思います。たぶん神様からのGIFTなのかも。
もしかしたら、② ③は"生きづらさ"の原因かもしれません。標準から外れた才能は孤独かも。その才能が活かされる優しい世界の実現を望みます。
ASDが身体障害や知的障害と複合した場合、シンプルには解決しないんでしょうけど、進化の渦やウネリの中にいる様なものなので、今できることをするしかないのかなって、わたしは思います。
結論ですけど…
例えるなら、発達障害は、人類の発展の過程での"ジョーカー"です。トランプのジョーカーの起源は、タロットカードの"00 愚者"なのだとか。
愚者の意味ですけど、ウィキペディアによれば
[正位置の意味]
自由、型にはまらない、無邪気、純粋、天真爛漫、可能性、発想力、天才。
[逆位置の意味]
軽率、わがまま、落ちこぼれ、ネガティブ、イライラ、焦り、意気消沈、注意欠陥多動性。
アーサー・エドワード・ウェイトのタロット図解における解説では「夢想・愚行・極端・熱狂」を意味するとされる。
カードの意味を見ると、←読んでない、ココ重要
わがまま、夢想、は、ASDぽいですし
注意欠陥多動性、は、ADHDそのものです。
でもそれは、"マイナス・ネガティヴ・逆位置"として捉えれば…なので、診断にしても、巷の一般論にしても、常に"逆位置"に立っているんです。
だんへ、だんへ。へんだ、へんだ。
安野光雅さんの絵本『さかさま』の様です。
『幸福とは不幸な人達を見てフツフツと湧き上がる感情のこと』という皮肉にもある様に、他人の為に"生贄(供物)"となるか、野に放たれ自由になる"贖い(スケープゴート)"となるか、発達障害者自身の選択に委ねられているんだと思います。
正しく理解、正しく解決しようと思うなら、
"発達障害は劣っている、発達障害は厄介な存在"
という考え方は完全に払拭した方がいいかも。
プラス・ポジティブ・正位置で考えて行動する。
天真爛漫な発達遅延(スロー・スターター)でも、
運と環境と才能でキャッチアップできます。
鍵は"知識量"と"知恵"と"思考速度"。世の中は情報戦。まずはお勉強で遅れを取らないことかも。もしくは他を追従させない才能を開花させるか。
勝つことよりも負けないこと。
正しく裁くよりも正しくあろうとすること。
相手の置かれている背景を知り相手を許すこと。
いつも感謝の心を忘れないこと。
愚直に愚者を全うするのも、
悪くない人生のあり方だと思います。
◆あとがき
小さい頃のわたしの評価は、わがまま、自分勝手、人の言うことを聞かない、自分の考えを曲げない、強情、癇癪持ち、協調性が無い、でした。
でも、従順ならざる素養は、疎まれる事もあるでしょうけど、優しく話を聞いてくれる人には懐きますし、心も開くんじゃないかなって思います。
幼いながらも、ちゃんと自分の考えを持っている。だから、どうしてそう考えるのか、聞いてあげたらいいんです。ゆっくり静かに否定せずに。
◆後日談とか、薬の後遺症とか
先日、クリニックでテストを受けたら、
【Before】昔
知的能力:○○○○○○|○○○○○○ WIN!
言語能力:○○●●●●|●●●●●● LOSE!
処理速度:○○○○○○|○○○○○○ WIN!
【After】今
知的能力:○○○○○○|○○○○○○ WIN!
言語能力:○○○○○○|○○○○○● WIN!
処理速度:○○○○●●|●●●●●● LOSE!
…でした。
めちゃめちゃ笑っちゃいました。
昔の言語能力の遅れっていったい何だったの?
そして…相変わらず凸凹です。
たぶん、処理速度が落ちた理由は、二つあって、
一つ目は、今までの経験からいろいろ考慮する様になって、ゆっくり対応する様になったこと。
二つ目は、向精神薬の後遺症かもしれません。
薬の影響か、以前の"煌めく様な思考の速さ"が無くなって、加速しようとすると頭が熱くなって、そこで考えられなくなってしまうんです。
テストは1時間がやっとです。少しづつ休みながらならいいんですけど…資格試験は本当に辛いです。長時間+過負荷に耐えられなくなりました。
わたしの場合、薬の影響を抜くのに、薬を止めてから、3-4年かかりました。しかも元には戻らない。不可逆なので慎重な対応が必要と思います。
ASDには薬は不要との見解もある様です。
鬱と間違われて薬を処方されてしまうことも。
薬は、大人になってから、本人の判断で。薬や手術は生活や生命を守る為の最終手段と思います。
こんなわたしでも楽しく生きています。
正位置なら何とかなるんじゃないかな。
(自由、無邪気、純粋、天真爛漫、天衣無縫)
だって"発達障害"って"病気"じゃないですし、
それに"可哀想"なんて思われたくないですから。
わかったことは 甘えて泣いている場合じゃない
あたしが あたしであるために
あたし以外は あたしのミライ 救えない
足掻くことで "バタフライ・エフェクト"を
見方を変えることで "パラダイム・シフト"を
持ってる能力全開で "領域展開、固有結界"を
別に気負わなくても 普通に挑めば無問題
それに…
今 解決しなくたって 落ち込まなくて大丈夫
次世代に託していいのは 親世代の特権です
だって 次世代は親世代より"優秀"なのですから
その頃には"発達障害"は"普通"になってるのかも
無個性の子も 異能の子も 幽波紋使いの子も
仲良くお友達でいられる 学校を 社会を 環境を
わたしは切に望みます
◆次回予告
それで…あたしのスタンド(幽波紋)?
何にでも名前はあると言ったわよね
あたしも自分のスタンドに名前を付けたわ
マインド・アクセレーション
≡ MIND ACCELERATION ≡
[日本語訳:魂の加速]
あたしは この偏見の海から"自由"になる
次回、
「健常者の貴方にあたしの気持ちはわからない」
お楽しみに!
相変わらず濃いよね、ジョジョって。
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