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いじめサバイブ

第五次聖杯戦争のギルガメッシュ曰く

"人間とは
 犠牲がなくては生を謳歌できぬ獣の名だ"

全てはここに機縁する…ってわたしは思う

人は獣の延長

でも、パスカルは人を『考える葦』と言う

故に考えない者は獣のままなのではないか?
故に感情とは…ただの反応なのではないか?
故にいじめには"理由"がないのではないか?

同調圧力に屈する者は
同調圧力を発するモノの僕(しもべ)となる

好き嫌いが世の中の大半を占めている
どんな正論も暴力には敵わない
大体のことは金で解決している

いじめられっ子だったから思う

誰かが助けてくれた?
いじめはなくなった?
優しい世界は現れた?

プールサイドの賢者は語る
いじめはいけない、いじめは卑劣だと

だけど結局

自分が堪え忍ぶだけだった
自分で解決するしかなかった

気にするな、考え方を変えろと
方法論をぶん投げられて諭された

耐えに耐えて、我慢できず相手を叩いたら
最初に叩いた『お前が悪い』と先生は言う

相手が叩くのを待って叩き返したら
今度は『喧嘩両成敗』だと先生は言う

何故?

先生は『あなたのことが嫌い』なのかも
もしくは
教訓的な『他人の感情を刺激するな』なのかも

原因なんて理由なんて関係ない
誰が最初に仕掛けたかなんて関係ない

無い知恵を絞って考えてみたけれど
答えは単純、答えは簡単、答えは明快

全ては"感情"
感情という名の"反応"

甘い、辛い、熱い、冷たい、痛い、眩しい、
嬉しい、悲しい、好き、嫌い、死ね、逝け

感情的な"反射"は素晴らしいけれど
時として"認知バイアス"を発動してしまう

理由なんてない
道義なんてない
道理なんてない

"あなたは人の心がわからない"
"あなたは人の感情がわからない"
"あなたは人の気持ちがわからない"

…と"こちら"を責め立てた"あちら"の人が
"こちら"をわかってくれたことがあった?

だから…逆説的だけれど
"理由"を考えない 
"原因"を考えない
それを考えたら"答えの無い迷宮"に囚われる

自分の身を律したところで嵐は収まらない
調停者が正しく裁いてくれるとは限らない

見た目が人間のカタチだとしても
人を喰らう者はケモノなのだから

情報を集め
背景を探れ
知識を蓄え
知恵を使え

考えて考えて考えて考え尽くせ

考える葦たることで
見える世界があるのだから

いじめに理由なんてないんだよ
どうしていじめられたと思う?

考えてごらん?
どうしてだと思う?

あなたをいじめた子のお祖父さんってね
社会的にとっても成功した人なんだよ

だからお祖父さんが勉強の大切さを説くのが
とってもプレッシャーだったんじゃないかな

だから…物知りなあなたが
彼にとって邪魔だったんじゃないかな
あなたをバカっていじめた背景はそれかも

だからね、自分が得た知識は、
知識をひけらかすんじゃなくて
クラスのみんなを楽しませる為に使うの

知恵はみんなを幸せにするために使うの
背景を知ることは"許す"ことに繋がるの

人類の叡智を信じることは愚かなこと?
感情に支配されないことは愚かなこと?

もしかしたら…

真理を求める隠者が
為政者の感情を汲み取れず
広場の火刑台で焼かれる結末は
物語のデフォルトなのかもしれない

愚かなのかもしれない
無意味なのかもしれない
何も得ないのかもしれない

楽園の果実をかじったことを笑う者の
甘い言葉に惑わされそうになるけれど

"禁断の果実"を口にすることは
"善悪を知る"ことなのだから

"自由を愛し思索を続ける事"は
"ニガヨモギを喰らう"ことなのだから

善悪を知り
正しくありたいと願い
それが故に傷つくことは
とても哀しいことだけれど

正しくあることを示せない大人が
子供や若者に何を語るのでしょう

処世術?
生存戦略?
諦める事?
他人を出し抜く知恵?

教えてよ、偉い人

だからわたしは想う

人生に必要なことは信じること

己を信じて心が折れないこと
勝つことよりも負けないこと

シンボルエンカウントなら避けること

塵は塵に
灰は灰に

獣として生きるもよし
葦として生きるもよし

泣いても笑っても
今際の際に答えがわかるのだから

古い書物や文献には

敵の英雄を捕らえ
塩辛や塩干しにして
その力を得る為に喰った
…との記述があります

実際に確かめたことはないけれど

極限状態では
人は喰種(グール)になってしまうのでしょうか

それとも
喰種(グール)こそが人の姿なのでしょうか

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