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BTS【花様年華】⑫~⑰関連作品まとめ-MV他


前回の記事はこちら

※関連記事まとめの前回記事はこちら


※当記事は考察や個人の見解を含みます。ご了承下さい。※


これまでの関連作品まとめの記事でもお伝えしたように、①~⑨の記事で整理した出来事は主に花様年華~WINGSシリーズの作品、⑩~⑪の記事で整理した出来事は主にLOVE YOURSELFシリーズの作品で描かれているものでした。

そして、新たに⑫~⑰の記事で整理したyear22.08.30に起こったタイムリープ以降の展開は、LOVE YOURSELFシリーズはもちろんMAP OF THE SOULシリーズの作品にまで跨って描かれています。今回はこの辺りの関連作品を整理していこうと思います。

前回同様、これまでに投稿したBTS【花様年華】⑫~⑰の記事(余力があれば①~⑪も!)を頭に入れて読んでいただくとより分かりやすいかと思いますので、まだの方はそちらもお時間ある時にぜひ目を通してみてください。

この記事の最後に「特に見て欲しいもの」をまとめた項目を作っておくので、お忙しい方はそちらだけでも見てみてください。




YouTube(MV他)

まずは、公式YouTubeにアップされているMVやTeaserから整理します。

より詳細な関連事項は各記事にある年表の下記の部分に記載があります。

参考


■LOVE YOURSELF 結 Answer 'Epiphany' Comeback Trailer

LOVE YOURSELFシリーズにおける起承転結の”起”をJUNG KOOK(『Euphoria』)とJ-Hope(『Trivia 起 : Just Dance』)、”承”をJIMIN(『Intro : Serendipity』)とRM(『Trivia 承 : Love』)、”転”をV(『Intro : Singularity』)とSUGA(『Trivia 轉 : Seesaw』)の楽曲がそれぞれ表現する中で、JINのソロ曲である『Epiphany』は唯一”結”を表現する楽曲として発表されました。

RMがリパッケージアルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』の制作秘話を語ったV LIVEでは、【花様年華】の物語の中で常に唯一の俯瞰者であったソクジンと、自身の楽曲を通じて壮大なコンテンツ群の”結”を担うこととなったJINの存在を重ね、彼だからこそ果たせる重要な役割なのだと解説しています。

ソクジンが佇む部屋にはHighlight Reelに登場した彼女の赤い手帳や百合の花の花瓶があります。鏡の前で身なりを整えて外へ出たソクジンは外に出て雨に打たれ、落胆した様子のまま部屋へと戻り、項垂れ、再び部屋の外へと出て行きました。

WINGSシリーズで、世界を卵に例え、自己をその内側から殻を破って飛び立とうとする鳥になぞらえる描写があったことなどから、この部屋を何度も出入りする行動は、ソクジンが”世界”や”自己”に向き合う過程を表現であると想像することが出来ます。

楽曲の経過に反して、映像は何度も同じ場面を繰り返すメビウスの輪のような構成が特徴的で、冒頭からモノクロだった映像が、ソクジンがクローゼットの扉を開けることで色付き、次にクローゼットを開くと再びモノクロの映像へと変化します。

最後に表示される字幕は、

自分自身を探す旅の終わりに辿り着いたのは 元の場所
結局 探し出さなければならないのは全ての始まりであり
道標であった魂の地図

誰にでもあるが 誰も探すことが出来ないもの
それを僕は 今から探してみようと思う

(一部意訳含む)

⑫~⑯の時系列整理の記事で何度も登場した”魂の地図”というキーワードが、BUcontentのMVとしては初めて登場しました。”魂の地図”は言わずもがな、LOVE YOURSELFシリーズからMAP OF THE SOULシリーズへと引き継がれる非常に重要なキーワードです。”魂の地図”自体の解釈については、この記事の後半で改めて触れることにします。

歌詞にも注目すると、

愛したいんだ
この世界で輝く僕を 大切なこの魂を
今になって気付いた 自分自身を愛したいんだ

少し足りないところがあっても 美しいから
僕が愛すべき存在は 僕なんだ

(一部意訳含む)

自信喪失と自己受容が表裏一体であることへの気付き(=epiphany(悟り,
自己啓示))
に触れる大切な一節です。起承転結の”結”に相応しく、この楽曲にはこれまで様々なコンテンツを通してBTSが発信し続けてきたメッセージが集約されています。


■[BTS Universe Story] Official Trailer

後述するBTS Universe StoryというゲームアプリのOfficial Trailerです。現時点で、BTSのMV等では扱われていないyear22.08.30に起きたタイムリープ以降のエピソードが描かれた唯一の映像作品です。

ソクジンがナムジュンの名前が書かれたリストを見ている場所は父親の書斎。強制撤去のための地上げ作業が行われているyear22.08.30のコンテナ街で、取り残された子供(ウチャン)を助けるために炎に飛び込んで亡くなるナムジュンの不幸を救済することが出来ず、ソクジンはタイムリープを終わらせることが出来ずにいました。

失意の中で訪れた海で”猫”と再会し、全てを終わらせることが出来る”魂の地図”の存在を知らされて【花様年華】の日々の記憶を失いました。映像の中で描かれる出来事は、時系列整理記事の中で詳しく触れています。


ーーー

⑫~⑰の記事で整理した出来事に関連した映像作品のまとめは以上です。
以降は映像以外の関連作品をご紹介します。



花様年華 THE NOTES

前回の関連作品まとめの記事でもご紹介したSMERALDO BOOKSのTwitterアカウントに、テヒョン目線のNOTESを投稿したスレッドがあります。選択式のストーリーが#1~7まで展開されていて、下記のツイートからツリーになってます。サクッと読める量なので目を通してみてください。

4か国語でそれぞれ同じ内容のNOTESが添付されています。

当noteでは、今後Twitterの各公式アカウントに点在する花様年華 THE NOTESを集約した記事も投稿する予定です。内容の解説はその記事内で行ないたいと思いますので、しばしお待ちください。



BTS Universe Story(ゲームアプリ)

BTS Universe Storyは、【花様年華】=BTS Universe(BU)の世界の物語を読み進めていく新感覚ストーリーゲームです。

ここでみなさんにお伝えしておかなければいけないことがあります。このゲームアプリ、もちろんわたしも1プレーヤーとして血眼になってプレイしましたが、このゲーム内のみに登場するエピソードは当noteの時系列整理には含んでいません。①単純に数が多く拾い切れないことと、②当noteでの時系列整理に含む/含まないの判断基準を設けることが難しいためです。

このゲーム内のみに登場するエピソードの多くは物語の本筋には大きな影響のない細かな出来事や設定であり、MVやNOTESにおけるどの世界線での出来事かが明確ではないスピンオフ的な内容です。もしみなさんがわたしのような時系列狂いでなければ、「フーン、そんなことが起きた世界線もあったのね」とシンプルにゲームの展開を楽しんでもらえればいいんじゃないかなと思います。


※追記※
ゲームアプリ『BTS Universe Story』は残念ながら2023年9月22日12時をもってサービス終了となり、一切の閲覧が出来なくなっております。

別記事にて、アプリ内で無料公開されていた全51エピソードの全文書き起こしを公開(鋭意更新中)しておりますので、気になる方はそちらもご確認ください。



"魂の地図"(MAP OF THE SOUL)

【花様年華】のストーリーでは、ソクジンが7人で過ごした幸せな時間の記憶を失うことと引き換えに、タイムリープを終わらせるために見つけるべきであるとされた”魂の地図”の存在を知らされました。

そしてその”魂の地図”とは「自分の過ちや未熟さを受け止め、許すこと」

繰り返すタイムリープの中で、ソクジンは常に”自分以外の6人の不幸を書き換えて、幸せにすること”を第一に行動をしていましたが、ソクジンがタイムリープを終わらせるためには、「救うべき対象は友人だけではなく、自分自身も救われて幸せになるべき存在である」と気付くことが重要でした。


■Answer:Love Myself

前述したとおり、ソクジンが辿り着いた”魂の地図”とは「自分の過ちや未熟さを受け止め、許すこと」、そして「自分自身も救われて幸せになるべき存在であると気付くこと」でした。

このことを表現した楽曲が、LOVE YOURSELFシリーズの最終章となるリパッケージアルバム『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』に収録されたAnswer:Love Myselfです。一部を抜粋するのが憚られるほど完成したメッセージが込められているので、少し長いですが歌詞の全文訳を記載します。

目を覚ました 暗闇の中の僕
心臓が跳ねる音に違和感を感じながら
向き合った 鏡の中の君
怯えた眼差し 持ち続けていた疑問

多分"誰かを愛すること"よりも難しいことは
"自分自身を愛すること"
だと思うんだ
素直に認めるべきものは認めよう
君が設けた基準は君に対してより一層厳しいものとなることを

君の人生の中の太い年輪
それもまた君の一部であり"君自身"だから
そろそろ自分自身を許してあげよう
見捨ててしまうには先の長い僕たちの人生
迷路の中にいる時は僕だけを信じて
冬が過ぎればきっとまた春が来るはずさ

冷たい夜の視線
みすぼらしい僕を隠そうと激しく寝返りをうったけれど
あの無数の星に出会うために僕は生まれ落ちたんだろうか
数千もの煌めく矢の的は僕一人

You're shown me I have reasons I should love myself
君が教えてくれた 自分自身を愛すべき理由を
僕の息 僕が辿ってきた道 その全てで答えよう


昨日の僕、今日の僕、明日の僕
I'm learning how to love myself
学んでいる途中さ 自分自身の愛し方を
一つ残らず 余すところなく全てが僕なんだ


正解はないのかもしれない
きっとこれも答えじゃないんだろう
ただ自分自身を愛すことでさえ誰かの許しが必要だったんだ

僕は今でも自分を探している
だけど、もう死にたくはないんだ
悲しんだ自分 苦しんだ自分 もっと美しい自分

そうさ その美しさがあることを知っている心が
自分の愛へと向かう道
一番必要な自分のやるべきこと
この自分のための歩みは他ならぬ自分のための行動
自分のための姿勢 それが自分のための幸せ


I’ll show you what i got
(僕が何を得たのかを見せてあげる)
怖くはないよ それは僕が存在するためのものだから

Love myself(まず自分自身を愛して)
始まりの最初から 終わりの最後まで
答えはただ一つ

どうして隠そうとばかりするんだ その仮面の裏に
自分の過ちで出来た傷跡だって全部自分の星座なのに

You're shown me I have reasons I should love myself
(君が教えてくれた 自分自身を愛すべき理由を)
僕の息 僕が辿ってきた道 その全てで答えよう
僕の中には今でもまだ不器用な自分がいるけれど

You're shown me I have reasons I should love myself
(君が教えてくれた 自分自身を愛すべき理由を)
僕の息 僕が辿ってきた道 その全てで答えよう

昨日の僕、今日の僕、明日の僕
I'm learning how to love myself
(学んでいる途中さ 自分自身の愛し方を)
一つ残らず 余すところなく全てが僕なんだ

(一部意訳含む)

この楽曲で歌われる、ただ一つの”答え”(=”Answer”:Love Myself)に辿り着くことこそが、”魂の地図”そのものでした。

映像作品ではないためBUcontentのクレジットには関与しないものの、わたし個人としては、【花様年華】=BUcontentの集大成とも言える最も重要な楽曲であると考えています。


■マレイ・スタイン著『ユング 魂の地図』

2018年12月時点でBig Hit公式ショップでWINGSシリーズの題材である『デミアン』等と並んで、マレイ・スタイン著『ユング 魂の地図(Jungs Map of the Soul)』が販売されていたようです。『MAP OF THE SOUL : PERSONA』の発売が2019年4月なので、かなり大胆なスポだったんじゃないかと思います。

本著の翻訳者であるユング心理学者・入江良平氏が、『MAP OF THE SOUL : PERSONA』全7曲の歌詞を一つひとつ紐解き、MVやカムバックトレイラーまでをも研究した上で取材に応じてくださっている非常に分かりやすい記事があるのでご紹介します。

同様に、著者であるマレイ・スタイン氏自身が『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の意味を紐解いている記事もありました。

BTSが扱うユング心理学の解釈が難しいと感じている方は、この辺りの記事を一度じっくり読んでみることで、より一層理解を深めることが出来るかと思います。小難しい学術用語であっても、大好きな〈BTS〉というフィルターを通すことで意外とすんなり頭に入ることもありますよね。

また、創元社よりBTSが『MAP OF THE SOUL : 7』を始めとする様々な作品を通して表現する「ペルソナ」「シャドウ」「エゴ」を、マレイ・スタイン氏本人がユング派分析家という立場から読み解いた『BTS、ユング、こころの地図(『MAP OF THE SOUL:7』の心理学』)』という書籍が発売され話題になりました。

創元社公式のnoteに同書収録の「日本語版読者への序文」と「訳者あとがき」の一部が無料公開されているので、あわせてご紹介します。

公式から出てるこんな惹きのあるタイトルの記事がいいね2桁なんてことある?みんな読んだら♡してあげてください。 とっても良い記事です!

余談ですが、先日(2022年8月中旬)HYBE INSIGHTを訪問した際、HYBE(旧Big Hit Entertainment)の創業者であるパン・シヒョク氏が当時BUcontentの構想のために沢山の付箋や書き込みを残した上記ツイートの3冊が展示されているのを拝見しました。

内1冊『デミアン』は、書き残されたメモや下線ごと電子書籍化され、中身を自由に閲覧することが出来ましたが、パラパラと無作為に捲ったページに、不意に走り書きされた「Begins」の文字が現れるなど、何とも言えない感動がありました。


■エーリッヒ・フロム著『愛するということ』

以前RMがおすすめの本として紹介していた著書の中に、エーリッヒ・フロム著『愛するということ』があります。著者のエーリッヒ・フロムは新フロイト派の代表的存在であり、真に人間的な生活を可能とする社会的条件を終生にわたって追求したヒューマニストとしても有名です。

原題を『愛の技術』とする本著では「愛することは、魔法のようなものではなく、誰もが学び習得して実践できる」という教えが説かれ、LOVE YOURSELFシリーズ - MAP OF THE SOULシリーズに大きな影響をもたらしています。

誰かに「あなたを愛している」と言うことができるなら、「あなたを通して、すべての人を、世界を、私自身を愛している」と言えるはずだ。
-
自己愛。もし他人しか愛せないとしたら、その人はまったく愛することができないのである。
-
愛に関していえば、重要なのは自分自身の愛に対する信念である。つまり、自分の愛は信頼に値するものであり、他人のなかに愛を生むことができる、と「信じる」ことである。

新訳版『愛するということ』鈴木晶訳・紀伊国屋書店より抜粋)

花様年華 THE NOTES 1に記載されているyear22.08.15のソクジンのNOTESでは、ソクジンが彼女の日記の中身を回想する場面で、本著の一節が引用されています。

year22.08.15 ソクジン
(中略)スメラルドはそのうちの1つだった。
 スメラルドに関する雑誌記事のスクラップの下には、こんな一文が綴られていた。
『愛は1人との関係ではなく、世界との関係を決定づける態度である。私が1人を愛するとしたら、私は全ての人を愛し、世界を愛し、人生を愛するようになる。私がある人に「私はあなたを愛している」と言えるとしたら、「私はあなたを通して、全ての人を愛し、あなたを通して世界を愛し、あなたを通して私自身のことも愛する」と言うべきである』-「愛するということ」エーリヒ・フロム(中略)

(花様年華 THE NOTES 1より引用)

WINGSシリーズにおけるRMのソロ曲『Reflection』には、「I wish I could love myself(自分自身を愛せたらいいのに)」と繰り返される印象的な歌詞もありました。

RMおすすめということもあり、読み物好きなわたしは気合を入れて読みましたが、腰が重いという方は本著の要点を83項目に凝縮して紹介してくださっている方のブログを見つけたので、エッセンスだけでも感じてみてください。



ーーー

⑫~⑰の記事で整理した出来事に関連した映像以外の作品のまとめは以上です。

尚、NOTES等のより詳細な関連事項は各記事にある年表の下記の部分に記載があります。

出典



特に見てほしいもの

忙しい方向けに一言でまとめます。

上記でご紹介したBU content作品の中で、必見と言っても過言ではないものは、MAP OF THE SOULシリーズの7人を描いた唯一の映像作品である【[BTS Universe Story] Official Trailerです。

そして、是非この記事をきっかけに今一度Answer:Love Myselfという素晴らしい楽曲を、歌詞と照らし合わせながらじっくりと聴く時間を作ってみてください。


ーーー

現時点で公開されているBUcontent関連作品は以上となります。

これまで本筋の時系列整理に沿って、3つの記事で関連作品のご紹介を投稿してみましたが、いかがでしたでしょうか?物語の流れを整理しながら公式のコンテンツに立ち返ることで、より一層理解が深まったのではないかなと思います。

関連作品まとめの記事は下記のマガジンに集約していますので、気になったときにいつでも見返していただければ嬉しいです。


このあと年表のみのまとめ記事と、これまでの記事の総括を投稿して、時系列整理は終了となる予定です。また、mini版 NOTESの和訳まとめも次回更新の第四弾が最後となります。

お付き合いいただきありがとうございました。



〈次回〉

※更新はTwitter(@aya_hyyh)でもお知らせします。

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ありがとうございます💘