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人生は自分だけのもの

(一応前回の続きです。)

本当に過酷な道のりだったけれど、最終的には患者さんや同僚たちから信頼してもらえる助産師になりました。
正直私は医療従事者自体、お世辞にも向いているタイプではありませんでした。仕事覚えが悪く、一部の先輩からは厳しい態度を向けられ苦労しました。それでも続けられたのは、その仕事が好きだったからです。

しかし社会人4年目、働き方に大きく疑問を感じることになり、最初の職場を退職することを決意。

病院を辞めたいと思ったとき、他にやりたいことは特に思いつかなかったのですが、ぼんやり見ていたあるyoutubeで印象に残る言葉と出会いました。
「人生こんなんで終わったら嫌や」
これがAK-EnglishのAkaneさんを知ったきっかけでした。


彼女の動画を見ながら「そういえば学生時代は英語が好きだったな」ということを思い出します。

余談ですが、私は母の決めたルールにより、旅行することを禁じられていたのですが、なんとその母が、私が就職する前年に病気で亡くなってしまったのです。(母との別れについては、もし機会があればまた書きます)

そんな訳で、長年自分が海外に行くことなんて想像もしていなかったのですが、YouTubeの映像を見ながら、「もしかしてこれ、私も行けちゃうのでは?」と思い至ったのです。


意を決して病院を退職し、カナダへワーキングホリデーに。
たった一人で飛行機に乗ることすら初めてだったのですが、やってみると案外できるもんだなと思いました。

そこで初めて、
「どこでどう生きても、自分の自由なんだ」ということに気づけたのだと思います。

私の人生は、母のものじゃない。私だけのものだ。

今思えばこれが本当の意味で、(30代目前にして)自分の人生をようやく歩み始めた瞬間だったのです。

つづく…

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