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部活動のあり方

部活動とは、教育活動の一環である。
これは学習指導要領にも明記されていることだ。

「部活動は教育活動の一環だ」ということを理解している教員、生徒は何人いるのだろう。

私がこう考えた経緯にはいくつか理由がある。
1.全寮制
2.特待生制度
3.勝つことに対する拘り方
順に説明していきたい。

1.全寮制
寮生活自体は決して悪いものではないと考える。
遠方の学校でもそこで学びたいという意欲があり、部活動も一生懸命やりたいという意欲の現れであると考えるからだ。
また、身の回りのことも自分でやるようになる。
これは家族の有り難みや大切さを実感するきっかけになるだろう。
しかし、全寮制とはどういうことだ。
とある高校、大学では練習時間の確保のために全寮制を取り入れているという話を聞いたことがある。
いかがなものか。
決められた時間の中で考えて活動することに意義があると考える。
寮に入らないと、そこで部活動に勤しむことはできない。そんな環境で良いとは思わない。

2.特待生制度
入学前に各高校や大学の方針に従って部活動推薦の制度を取り入れている学校が存在する。
スポーツや芸術で価値判断し、入学するとはどういうことなのか。
その高校や大学に入りたくて、一生懸命勉強している人も大勢いる。
それに対して「頑張った場所が違うから」という人がいる。私には理解できない。
なぜならば、その学校に相応する学力がないのにも関わらず入学しているからだ。
また特待生制度があることによって入学時、「はじめまして」なはずなのに、そこには既に「差」ができている。
なんだか悲しく思う。

3.勝つことに対する拘り方
勝ちに拘り練習すること、試合に臨む姿はとてもカッコいい。その姿に勇気をもらうこともある。私も見習いたいとまで思う。
しかし、まるでプロを育成するかのような練習方針に私は疑問を覚える。
部活動の場はプロの養成施設ではないのだ。
それを理解して活動しているのだろうか。

日本は一度立ち止まり、部活動のあり方を考えるべきだと私は考える。




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