ママ私が生まれた日の空はどんな色？

タイトルは私の大好きな曲、Kiroroの「生きてこそ」の冒頭の歌詞。

もし、娘に同じ質問をされても私は答えることができない。
なぜなら、あの日は空を見上げていないから。


覚えているのは、深夜0時過ぎに産院へ向かう時の真っ暗闇の中、湿気をはらむ重い空気と雨の匂い。
その年は7月の終わりになっても梅雨明けの発表がなく、毎日ダラダラと雨が降っていたっけ。


その日1日。
思い浮かぶのは窓のない小さな部屋でひたすら床を見つめて痛みに耐えたこと。
その時がきて蛍光灯の眩しい光をみつめながら必死に力を込めた時に、元気な声が聞こえてきたこと。

真夜中に産院に駆け込んだものの、日は昇り、そして沈み、夜の中程にようやく娘は産まれた。

娘が3歳頃に、1週間も早く産まれてびっくりしたよと伝えたら、「だって、早くママに会いたくて」って言ってくれてとても嬉しかった。
その割に、産まれてくる時に「赤ちゃん、ちょっと休憩しちゃってるね」と助産師さんが困っていたことも、マイペースな娘らしくて笑っちゃう。

あれから5年。
お誕生日おめでとう！！

あなたの寝顔を見つめながら、今、私はとてもワクワクしている。
先程、こっそりと準備したお誕生日の飾り付け。
ケーキは娘の大好きなフルーツ特盛のものを予約済み。
あなたはどんな顔をするだろうか。

楽しい1日にしようね。
5歳も楽しく元気に過ごせますように。