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世界一周つれづれ旅日記vol.2 〜おかまちゃんに優しい国、タイ  タイの田舎でのんびりできるゲストハウス

タイでは、バンコクで素敵なおじさんと仲良くなり、

象さんと水浴びしたり、

アユタヤの遺跡でコウモリの糞の臭さにうごめいたりしながら、

なかなかいい一週間を過ごした。




どうやらタイ人にも、私は危なっかしく見えるのか、タイ人の優しい国民性か、地図を広げていると、「大丈夫?どこに行きたいの?」「それなら、こっちだよ。案内してあげる。」と、見知らぬ人々が助けてくれる。


相変わらず英語はしゃべれないけれど、
タイ語の、

コープンカー  ありがとう
サワディーカー こんにちは
マイペンラ~イ まぁいっか♪

は覚えた。



バンコクの喧騒も嫌いじゃないけれど、田舎でのんびりしたくて、カンチャナブリへ。

到着した南バスターミナルには、客引きっぽいタイ人がいっぱいいて、
立ち止まっていると捕まるので、方角もよく分からないけど、とりあえず無言でずんずん進む!

‥と、無視し続けていたおじちゃんが、後で、私の泊まるゲストハウスを、親切に教えてくれた。
おっちゃん、疑ってごめんよ。


しばらく泊まる予定の「カナーンゲストハウス」 は、一泊120バーツ(約350円)。

ちゃぶ台のある共有スペースには、猫がいて、本や漫画が置いてあって、お願いすると、お母さんの手料理のようなタイのご飯が出てくる。

勉強したり、ご飯食べたり、おしゃべりしたり、みんなゆるりと思い思いに過ごしてる。

風が通って気持ちよくて、本当に居心地がいい。

日本人のリピーター率も高いらしい。


私が到着した頃にいたのは、
長期滞在すぎてもはやそこに住まわってる、仙人(とあたしが勝手に呼んでた)しゅうさんと、
昔仕事の関係でタイに住んでたというイワタさんというおじさんと、
彼氏がタイ支社に勤めてて遊びにきたという女の子と、
気に入って足かけ二ヶ月いるという、なおきさん。

すでに憩いの場が居心地よすぎて、初日はゲストハウスを出ずに、そこでみんなと話したりボーッとしていた。2件おとなりのマッサージ屋さんが、格安でめちゃくちゃ気持ちいい。






ある日は、一日バスツアーに参加した。
7人乗りバスは、タイ人、イギリス人、黒人、アメリカ人などなど。
さっそく、30分くらいのバスの中での説明、3%くらいしかわからず。笑

「I'm sorry,I can't speak English…」
「No problem!☆」って笑うガイドさん。

そのカラッとしたかんじに、とてもほっとした。


カンチャナブリには、映画「戦場にかける橋」にも出てきた橋がある。

昔、日本人がイギリス兵を捕虜にして、タイに建設した橋。日本人の捕虜に対する残忍な虐待の様子が描かれる、ミュージアムもある。

偶然にもそこを、タイ人のパオってお姉さんと、彼氏のイギリス人のクリスと巡る。

複雑極まりない気持ち。

日本人のしてきた恥ずかしい行いに、悲しく、そして、きっとそんな表情をしていた私を気づかって
「ダイジョウブ?」
と声をかけてくれたパオ。親切にしてくれたクリス。

ツアー中、私がトイレに行って出てきたら、パオが、待っててくれている。
私が一人参加だから、心配してたって。
バスにも、一人じゃさびしいでしょ?って、となりに座らせてくれた。

泣けるーーー!

一人旅の楽しさって、こういうところなのか…
人のちょっとした優しさが、めちゃくちゃ心に染みる。
そして、誰かといたら受けなかったであろう親切が、ふとしたところから、ふってくる。
たくさんの感謝が生まれるのは、一人旅なのかもしれない。



宿に帰ってくると、みんながいて、おかえり~!って。
まだ滞在2日目なのに、なんだか、ただいま~って帰ってきちゃう宿。

「おっ!いい顔してるね~!」って、みんなが出迎えてくれた。

そして、加えて…
「あのガイドさん、おかまだったの気づいた?」


「え…?だだだだって、おっぱいおっきかったですけど…?」


「そんなのお金かければ何とでもなるもん~♪」

ちょっと化粧濃いなとは思ったけど…
確かにちょっとガタイよかったかもしれないけど……

ハグしちゃった~~!!

慌てふためくわたしに、みんなが笑ってた。




おかまちゃんに優しい国、タイ。

なんだか、ゆるりとした仲間が、おかえりって迎えてくれるゲストハウス。

ひとり旅って、おもしろいな。

旅はまだまだこれからみたい。

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