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英国の音楽と映画がすきな 都内30代フルタイムOLのつぶやき

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祖父の話

先日、母方の祖父が亡くなった。喉の病気が原因だった。91歳。 最期の瞬間には立ち会えなかったが、まるで眠るように、安らかに亡くなったそうだ。 今でもまだ信じられない気持ちが正直ある。でも、今のこの私の記憶や感じたことをどこかに残しておきたくて、こうして書きしたためることにした。備忘録として。 デイケアセンターで祖母と過ごしていた祖父は、ほんの1か月前に体調を崩して入院したばかりだった。 喉の調子が悪い、熱があると言って自分で病院に電話で問い合わせし、医者から納得のいく答えを

    • 世田谷線沿いに住んでみたら、毎日がちょっとスローになった

      2年間住んでいた賃貸アパートを出て、新しい家に引っ越した。 その3階建てのアパートは、付き合うと同時に同棲をはじめた今の夫と、一緒に選んだはじめての場所だった。 人生ではじめての同棲で慣れないこともたくさんあったり、付き合って日の浅い彼と一緒に住む家を決めるにあたって、いろいろな喧嘩もあった。 けど、はじめての共同作業はすごく楽しかったし、はじめてだらけのその記憶は、いまでも付き合った当初の貴重な思い出として残っている。 住んでいたのは、東京の世田谷区を走る「世田谷線」沿

      • 視力0.06のアラサーOL、ICLで視力1.5を手に入れる。

        このたび、念願のICLを受けてきました!!! 8月にカウンセリングを受け、10月に事前検査、そして12月に施術とあっという間の3カ月でした。 今までの人生、本当にものすご~~~く近眼に悩まされ不便さと闘ってきたのに、いまや裸眼で両目1.5の視力を手に入れたわけです! いまだに信じられません。医療の進歩よ、ありがとう!! この決断に至った過程と、実際に受けてみてどうだったか、術後の経過などを残しておきたく、ICLレポとして書き残しておくことにしました。 これからICLを受

        • バレンタインにちょっとだけまつわる、10年来の初恋の話②

          小学校を卒業して時は過ぎ去り、2012年の冬。 私は大学生になっていて、イギリスの北部ニューカッスルに単身留学中だった。 当時、Facebookが一番波に乗っていた時代で、「友達かも?」のサジェスチョンから古い友達とのオンライン再会、なんてのもよくある話だった。 その中で突然出てきたのが、Kくんだった。 見た目はもちろん成長していたけど、フルネームを見た瞬間にKくんだ!!と気づいて、突然いろんな過去の記憶が蘇った。 もちろんそのときは恋愛とかでなく、純粋に「懐かしい!」とい

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        祖父の話

          バレンタインにちょっとだけまつわる、10年来の初恋の話①

          小学5年生の頃、初めて本気で好きな男の子ができた。 Kくんは、100人ほどいた学年中でいちばんを争うほどのいわゆるイケメンだった。 同じクラスになってはじめて話したとき、たった10年の人生の中だったけど、今まで出会ったことのないような、輝かんばかりのオーラに衝撃を受けた。 襟足を少しだけ伸ばしたサラサラの茶髪にきりっとした男らしい瞳、笑うと八重歯がみえるのもかわいかった。 そのうえサッカークラブ所属で、学年一足も早くて、ユーモアもあり、だれもから好かれるパーフェクトボーイ。

          バレンタインにちょっとだけまつわる、10年来の初恋の話①

          ものすごくうるさくて、ありえないほど近い、私があの日に思うこと。

          『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という映画を観た。 信じられないことに、もう17年も前のことなのだった。 2001年、ニューヨーク。 9月11日に、あの忘れられない事件は起こった。 テロで突然に父を亡くした少年の目線から「喪失と再生」を描く、繊細であたたかい映画だった。 けれど、激しく悲しみに満ちた映画でもあった。 最初から最後まで、突き落とされるように、駆け抜けるように、めちゃくちゃに泣いた。 それと同時に、私はいくつかの記憶を思い返していた。 3年前の秋。

          ものすごくうるさくて、ありえないほど近い、私があの日に思うこと。