見出し画像

「本物」の人には「本物」が分かる

ダンサーさん

ダンサーの知り合いの方に
「YouTube見てるよ!」
と言っていただきました。
とても嬉しいことです。
その時にいただいたコメントは、

「ポルトガル語は分からないけど、『言葉にはリズムがある』ってことは分かった。ダンスに通じるものがあるなぁと感じた」

このような感じでした。

その時、私が感じたことは
「ジャンルが違っても、プロにはプロの言ってることが通じるんだな」
ということでした。

私は発音のプロで、
彼女は踊りのプロです。
彼女は自分の視点から、ポルトガル語を見てくれました。
そして、ご自分なりにポルトガル語を理解してくださりました。

私が伝えたいことは「発音の向上」「言葉の本質」「音声学」ですが
たとえそれそのものが伝わらない相手でも、
たとえジャンルは違っても、
プロ同士であれば、通じるものがあるのだと感じました。

そして、「自分の知らない世界」で生きている人の価値観は、
その世界で生きていない自分にとっては
貴重な意見になります。
「ダンサーの人はそう感じるのか。そういう捉え方をするのか」
と知ることで、
自分の世界が更に広がっていく感覚がします。

ヨガの先生

あるヨガの先生が、
私の父の演奏を聴いてくださったことがあるそうでした。
身体のことに詳しい先生は
「ブラジル音楽のグルーヴが見えた。あれは日本人にはできない体幹の使い方だった」
このような感想をくださいました。

私はこのとき、先述のダンサーの知り合いのことを思い出しました。
ブラジル音楽に馴染みはないけれど、
ご自身のフィールド内でブラジル音楽を理解してくださいました。
やはり、「何かしらのプロ」である方は視点が違うし、
相手が「本物」であることを感じ取ってくださるんだと気付きました。

お花の先生

私の生徒さんに、歌手でボイストレーナーをなさってる方がいます。
ある時、フラワーアレンジメントの体験教室に行ったとき、
お花の先生(デザインの先生かな?)に、ご自身の音楽論をお話しなさったそうです。
その時、その先生の感想が
「お花に通じるところがありますね」
だったそうです。
このエピソードを生徒さんからうかがったとき、
「やっぱりそうだよな!」と確信しました。

見てる視点はまるで違うけれど、
プロ同士、
通じるものがあるのです。
お互いが本気で自分に取り組んでいらっしゃるから、
お互いの話を理解でき、
自分たちの世界を広げていけているんだと思いました。

音楽

これらのことに気付いたのは、実は最近のことなのです。

私の弟もミュージシャンです。
去年、父と弟、そしてバイオリンのスペシャリストの先生と、
3人でのサンバのセッションライブがありました。
彼らは、音楽ジャンルがまるで違います。
バイオリンの先生は、父を前にして、
自分にサンバを演奏できるのか
心配なさっているようでした。
しかし、聞くところによると、
リハですぐにサンバの概要を理解し、
対応なさったそうです。

そしてライブ当日、
私は衝撃を受けました。
全員、音楽ジャンルも違うし、
演奏の作法も違うし、
音楽理論も違います。
それなのに、
それぞれが自分の強みや個性を出しつつも
「1つの楽曲」を完璧に演奏しているのです。
「融合してる」「お互いの音楽が溶け合ってる」
そのような感覚でいっぱいでした。
本当に衝撃的でした。

その時に感じたことは2つです。

1つは、「音楽の本質を理解している」ということです。
つまり、彼らは「プロ」であるということです。
音楽を心から愛し、音楽に本気で向き合っているから、
たとえジャンルが違っても、
サンバのことを自分の視点からきちんと理解してあげることができるのです。
更に、大元で見ると「音楽」という大きな括りでは同じフィールドです。
「言語学とダンス」などのような乖離は全くありません。笑
そのため、とても簡単に融合できたのではないかと感じました。

そしてもう1つは「音楽(楽曲)に、敬意を払っている」ということです。
彼らは、「自分が目立ちたい!」「自分が演奏したい!」
ということを目的としていません。
「作曲者の意図を、どう料理してやろうか」
「楽曲の意思を、どう表現してあげようか」

そのことしか考えていないのです。

彼らの間には、音楽理論も演奏の作法も、
関係ありません。
そもそも、理論も作法も
極端なことを言うと、
「私たち人間が勝手に作り出した定義」
にすぎません。
本来の「音楽」は、
人間の魂の訴え(表現)のひとつです。
その、魂レベルの領域にアクセスすれば、
どんなものでも素晴らしい演奏が可能になります。
そこに「自分のジャンル」「自分の特技や個性、技術」をプラスして彩っていきます。

目標として見つめている先が「作曲者の意思」という「魂の訴え」であるため、外付けの「音楽ジャンル」が違っても、大きくズレることはないのです。
これができるのは、やはり「プロ」しかいないと思います。

私も「プロ」でいたい

このような感覚を肌で感じられる環境にいることに
とても感謝しています。
たくさんのことを通じて
「私もプロでいなくては」と
強く感じました。
私は西洋占星術が得意ですが、
「プロ」と呼べるレベルではないので、
報酬をいただいく鑑定はおやすみしています。
いずれ「私はプロだ」と自信を持てるようになったら
占いの鑑定も再開しようと思いますが、
それまでは「ポルトガル語音声学のプロ」として
自分を磨いていきたいと思います。

♡ ••┈いつもご覧くださりありがとうございます┈•• ♡
私のレッスンでは、
・発音矯正
・音声学に基づいた「日本語のクセ」と「ポル語の特徴」の解説
・「ポル語グルーヴ」のブラジル音楽への落とし込み方
などを教えています。
YouTubeでミニ講座を投稿している他、オンライン無料レッスンも行っています。
ご興味がある方は是非YouTubeチャンネルHPをご覧ください.*˚✩
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡

✼••┈ A sua professora ┈••✼
꧁愛マリアンジェラ꧂

著書
『日常ポルトガル語会話ネイティブ表現』(出版: 語研)
※共著

電子書籍 (すべてKindle Unlimited対応)
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話』
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話2』


HP(レッスンの詳細/お申込み)
お問い合わせ
YouTube
Instagram
Facebook
podcast (Spotify)
TikTok

所属事務所 (声優/ナレーター)
株式会社FIREWORKS

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?