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赤本とマスク狂人

最近ではこのようなANAでさえ昇天の起爆剤となってしまうセンクスである。
昨年のこの時期、センクスエンザにかかったことがウマトラになり、
今年は風邪でもないのにマスクをしていることが多い。

仕事を終えスタバに行き、
顔見知りの若い女子店員に「風邪ひいたんですかぁ?」と聞かれ、
「変態ウイルスの蔓延を防いでいる」と真顔で大声で答えた。

振り返ると多くの学生がオベンキョーをしている。
真っ赤な赤本を机いっぱいにおっ広げて集中する姿から、
そろそろセンター試験なんだということを悟る。

私が大学受験をしたころはと言っても私は指定校推薦だったのだが、
スタバなんておしゃれなキャッフェはなく、
ひたすら図書館でお勉強していた記憶がある。

時代が変わったと言うべきなのか、
今の高校生は贅沢だと言うべきか、
価値観の違いというべきか、
受験生の在り方の違いを目の当たりにし、
なぜかノスタルジーに浸ってしまう。

そんな赤本軍団の中、おっきなテーブルの隅に座った私は、
マックを広げて美女か卑猥な画像を検索し、
ヘンテコな思想をぶちまけているわけなのである。

時代も色々だが人生も色々だ。
しかしマスク狂人となったミスターセンクスは無敵である。
大声で変態ウイルスと言い放ったことも忘れ、
堂々と女性の美尻をマックの画面に映し出し、
拡大したりしなかったりしている。

これはエロではなく、芸術なのである。
私がやっていることは、芸術のいんちゅぴれーちょんを探す行為だ。

と言っても、血眼で勉強している赤本軍団には理解してもらえないだろう。
暴動が起きる前に、この記事を書き終え、そっとMacを閉じるのである。

がんばれ受験生。
その辺の社会人よりも試験の大変さや残酷さは理解しているよ。
センクスは君たちを応援している。


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