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母が車を選んだ日

父親が亡くなってからというもの
母親と話す機会多くなった
というのもミスターセンクスは一人っ子で
兄弟というものにその役割を押し付ける
そういうことができないらしいのである
押し付けるとかそういうんじゃないよ

母親と話していると
自分が知らなかった色々な話を聞くことができる
ミスターセンクスはよくぞのほほんと育ったなと
色々な苦労話を聞いていると
感謝の気持ちが込み上げる

そんな母親だが
新しい車を購入することになった
昨日のことである

商談時は不安だから同席してくれ
そういわれて立ち会ったわけだが
母の話をよく聞くと
自分で車を選んで購入する経験が
人生初なのだという

父が関係の仕事をしていた影響で
今まで父のいいなり
この車に乗ってと言われた車を
乗り継いできた母親である
選ぶ手間が省けたという意味よりも
そういう自由がなかったという意味だと
なんとなく口調で理解した

そんな母が自分の意思で車を選んだわけだ
マザーズチャイルドとしては
この機会だから好きなものを選べばええ
そう思ったのは言うても言うまでもない

母は自分で車を購入するといって聞かないが
予算をオーバーする分のサポートをする
その準備はある

70を過ぎて初めて
自分が乗りたい車に乗ることができる
そう考えたらアツがムネムネしてしまって
キャッシュカードの暗証番号を
Twitterでつぶやいてしまいそうだ

さぁ好きな車を選ぶんだマザー!

そんな中で母が出した一番の条件は
飼っている老犬が飛び乗ることができるか
それが一番最初の条件だった

おいマザーよ
あんたの自由で選べるこの機会なんだから
自分ファーストで選べよマザーよ

どれだけお人好しなのか
というかお犬好しなのか
ちょっと理解不能な話なのだが
思えばマザーらしい気もする

何にせよ本人が納得いく車が選べたから
それで良かったんだろうと思っている

母が選んだ車の納車が楽しみだ!

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