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呼び出され方

ANAL伝道師であるミスターセンクスは
大腸ポリープの手術を経た上で
大腸検査の大切さをみにしみてSiri
全国民にこう説いている。
なんじ、ANALを差し出すベし。

そんなこんなで術後の病理検査が完了した。
幸運なことに3つのポリープは全て良性だった。

しかしポリープというものは大きくなれば
発がんしてしまうという厄介なものらしい。
そこには良性だろうが悪性だろうが関係ないと
そう先生は言っていたが本当だろうか。

1がポリープの状態で5がガンの状態。
ミスターセンクスの腸には
3の状態のポリープが2つあったということだ。
ANALを差し出す準備はできただろうか。

そんなこんなで最近色々な店に行くのだが
受付やカウンターでの名前の呼び方の話である。

病院はまだ名前を呼んでくるパティーンが多い。
大腸検査のいしかわさーん!
大腸のいしかわあきひろさーん!

ちょっと恥ずかしい。
そして個人情報の取り扱いが叫ばれる中
ちょっと大丈夫かなという不安が過ぎるものだ。

そんな中スターバックスでは
モバイルオーダーペイなる
事前にコーヒーをアプリで発注し
お店に行けばすぐに受け取れるよ的な
そんなサービスが始まった。

ここは田舎のスターバックスである。
しかもミスターセンクスは
なんとかフラペーチーのミルク変更で
なんとか多めにしてチョコチップを乗せたりしない。
ドリップコーヒーである。

そんなわけであんまり意味ないじゃんと思っていたが
可愛い店員さんが練習のためにヤッてほしいという。
一瞬そっちのことかと思い
妄想と下半身が膨らみかけたのだが
いやいやおっさん
モバイルオーダーペイだぞと。

そんな経緯もありMOPバージン
つまりモップを使った行為は初めてという
そういった貴重な体験をした。

家を出る前にアプリでドリップコーヒーをオーダーする。
道中ですでにご用意ができましたよという通知が来た。
もう用意しちゃったらコーヒー冷めるんじゃないかと思ったが
まぁその辺はいいのだ。
ミスターセンクス は実験台なのだから。

お店につくなり受け渡しカウンターでこう言われる。
ドリップコーヒーをご注文の
メキシコ01さんですね。

メキシコ01を名乗った覚えは
生まれてこの方一切ないのだが
なんだか面白くなって
口に含んアツアツのコーヒーを
店員さんにぶっかけるところだった。

つまりこうだ
病院ではフルネームで患者さんを呼びだす。
スターバックスではシステムが吐き出した
ヘンテコりんな名前で客を呼び出す。

メキシコ01としてこれってなんだろーと考えたが
病院においては呼び間違えが重大なエラーになる
そう言ったこともあってそうしているのではないかと
そう考えるようになった。

大腸のメキシコ01さん
大腸のいしかわさん
大腸のいしかわあきひろさん

上2つではきちんとその人を特定できない。
コーヒーだったら間違えてもまぁまぁとなるが
大腸なのか心臓なのかを間違ってしまったら
こりゃ大変なことである。

人生いろいろ
呼ばれ方もいろいろ
多様性の世界で生きていく面白みを感じた
メキシコANALいしかわあきひろセンクスであった。

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