突破力を君へ

何やら黒い物体が
ピンク色を突き破っている
よく見ればこの黒い物体は
手である
ミスターセンクスには
この手は女性の手に見える
君にはどうみえるだろうか

注目すべきはその形である
突き破るその手のフォーム
硬そうな物を突き破ろうとすれば
自ずと手は強ばり
おそらく握り拳のフォームとなる

この窄まった手のフォームはなんだ
例えるならドリルである
何か穴のような小さなものに
物体をねじ込むフォームである

画像からは破れたピンクしか見えないが
敗れる前は小さな穴が空いていたかもしれない

この黒い手は小さなピンク
ピンク穴を目の前にし
何かの衝動に駆られたのだ
さらにその衝動に駆られ
窄まったフォームで突進した

その結果小さな穴は大きな穴となり
突き破った漆黒の手が間抜けに静止しているのである

自分はピンクなのか
それとも穴なのか
黒い手なのか
はたまた黒くない手なのか

破られるものは大きくなり
破るものは黒く窄まる

突破するにも突破されるにも
本来の姿を犠牲にして
犠牲にすると言う概念もないかもしれない
突破するという行為の結果姿を変える

犠牲というものもいれば
進化というものもいる

突き破ったという結果が大事な人もいるし
突き破り方そのプロセスが大事な人もいる

つまりものの見方は千差万別
それならば周りを気にせずに
自分なりの価値観で現実を見れば良いのだ

もうすこし黒光りしているべきだった
クリエイターに伝えたいことはそれだけだ

マッシュルーーーーム！！！