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コーディネーターがいれば問題は解決するのか?【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

今週から3回シリーズの英国視察報告会が始まりました。
 (2回目以降のご案内も最後にあります)
来週の2回目は「コーディネート機能」がテーマです。

私自身がキャリア教育コーディネーターでもあり、
育成の制度設計から関わる講座を続けている身としては、
イギリスではどうなっているのかが、
非常に気になるところでした。
(ベンチマーク=評価基準よりもむしろこっちが)

いろいろなところで
「キャリア教育コーディネーターがいたらいいのに」
というニーズは耳にするものの、
それはどんな人なのかということや、
機能や人材要件といったことには
なかなか触れらていないように思います。

2008年から3年間の
キャリア教育コーディネーター育成の制度設計にあたっては
 (当初は経済産業省事業からスタートしています)
人材要件を定義、必要な知識・技能の整理、
そこからガイドラインとテキストが生まれ・・・
というプロセスを経てきています。

ですが、
どうしても属人的になってしまう現状があります。
「コーディネーターを配置すること」が
ゴールになってしまっていたりしないでしょうか?
その上、公立学校に配置されている場合に、
報酬の水準が充分でないケースも聞かれますが、
これも人材要件が不明確な点が原因だと考えられます。

コーディネーターを配置・任命するだけでは、
なにも変わらないのです。
どんな課題を解決することが必要なのか、
そのためにはどのような機能が必要なのか、
人材を配置するならどんな役割を担わせるのか。
こうした設計の上での運用が必要になります。

今回、英国視察に同行させてもらい、
実はいちばん驚いたポイントは、
英国のコーディネーターに相当する職種に
求められている専門性の高さでした。
必要な知識や能力・資質も明確にされており、
それらはすべて、
解決すべき課題と紐づけて設計されています。

もちろん、英国と日本とでは
抱える課題も制度も全く違います。
ですが、
コーディネーターの人材要件や
運用の設計の考え方の部分については、
学べる部分があるんじゃないかと考えています。

というわけで、
英国視察オンライン報告会Vol.2のテーマは
「コーディネーターの専門性」。
キャリア教育コーディネーターの「これから」について
みなさんと一緒に考える機会になればと考えています。

<英国視察オンライン報告会のご案内>
英国のキャリア教育の取り組み事例に触れながら、
キャリア教育コーディネーターとしての次の一歩を考えます。
・Vol.2: 5月28日(火)19:30−21:00
     テーマ「コーディネーターの専門性を考える」
     https://peatix.com/event/3938517/view
・Vol.3:6月4日(火)19:30−21:00
     テーマ:「私が感じたことと次の一歩」
     (キャリア教育コーディネーターの雑談会)
     https://peatix.com/event/3938931/view

<小中高のキャリア教育実践基礎講習2024受講者募集中>
詳細・お申し込みは下記から
https://ax-factory.com
講座説明会@オンラインもあります。
「キャリア教育の基礎知識」編
・5/26(日)13:30−15:00
 https://peatix.com/event/3928068/view
・7/6(土)13:30−15:00
 https://peatix.com/event/3928076/view
「学校の仕組み基礎知識」編
・6/15(土)13:30−15:00
 https://peatix.com/event/3928085/view
・7/28(日)13:30−15:00
https://peatix.com/event/3928090/view


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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