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三里塚闘争は未完(反戦新聞 第5号)

【時代の綾か、それとも宿命か 】                                   (筆:中井裕也)

 三里塚闘争(※成田闘争とも呼ばれる)が再び激化している。三里塚闘争と言っても半世紀前の話では無い。半世紀前の技術的制約が概ね解決し、羽田の再国際化が完了した2022年の話だ。

 三里塚芝山連合空港反対同盟(以下:反対同盟)は空港開港を目の当たりにしてからも、不屈に闘い続けて来た。年配の方であれば、テレビで一度はこの闘争を見た事があるだろう。

 21世紀における三里塚闘争の概要は、既存の動画(https://youtu.be/LPmifFxmO4k)での解説に任せる。我々が呼び掛けるのは、反対同盟に連帯して闘う事である。

【反権力闘争としての三里塚闘争】

 三里塚闘争は農民の闘いだが、同時に反権力の闘いでもあった。

 富里に空港を作ろうとしたら、反対が根強くて頓挫したので成田の三里塚地区に作ろうと言う発端、成田は御料牧場があるのでそれを活用出来て、成田の農民には金を渡せば安易に農地を明け渡すだろうと言う空論的な予測、成田空港建設に係るその全てが、日本政府の驕りそのものだった。

 成田以後に開港した空港は、その世界中において成田を反面教師にしている。都市圏における空港建設は、農地の無い海上を埋め立てる事が主流になった。
千葉県反戦青年委員会は、1965年結成よりまもなく三里塚闘争へ連帯して闘って来た。この三里塚闘争と言うものは、非常に重大な局面となっている。

 我々は無職の集団では無い。大学に通ってる訳でもないので、休日は限られている。三里塚=天神峰現地に一人でも多くの人達が詰めて、24時間体制となったこの地で座り込み等を行う事を呼びかける。

 政治の進退は力関係で決まる。戦後政治の闘争でもあった三里塚現地においては、道路に向かって座っているだけでも力になる。そして、その体験を持ち帰る事も自らの力となる事になるだろう。

 我々は、戦後の反権力闘争の象徴でもあったこの三里塚闘争と言うものを、労働者階級へ再び知らせる事を望む。

【12月久留里へ】
(無署名)

12月4日に、千葉県君津市で国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)木更津支部の主催による、ローカル線廃線への反対集会が開催されます。
 これは2022年に国交省から、地方の鉄道廃線化に向けた提言を発表した事に伴う地域運動の一環です。

 久留里線廃線は、房総廃線化に繋がります。生活も観光も大打撃を受けます。絶対に許せません。

 県反戦の委員には、動労千葉を支援する会の会員も居ますし、何より反戦新聞の読者にも、集会結集を呼びかけます。

【概要】

日時:12月4日(日)13:30 ~
場所:上総公民館(上総地域交流センター
君津市久留里市場192-5
※JR久留里駅前 徒歩すぐ

主催:国鉄千葉動力車労働組合
(動労千葉)木更津支部

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