シェリー
あなたはいつも優しかった。
何を言っても
優しい顔で受け止めてくれる。
その優しい顔に会いたくて会いたくて
仕方なかったあの頃。
でも、
あなたからは何一つ言わなかった。
あなたの気持ちを確かめたくても
あなたがいなくなってしまうようで
何も聞けなかった。
あなたの優しい顔を見られなくなるのが怖くて
何も聞けなかった。
でも、
あなたの気持ちを確かめても
あなたの気持ちに応えられる勇気もなかった。
あなたと私に未来はない。
そのことだけが確かなことだった。
いつかあなたの優しい顔が見られなくなる 。
だんだんだんだん見られなくなる 。
そのことが怖くて私は逃げ出した。
思い出の中のあなたは
優しい顔のままでいて欲しかったから。
あなたとシェリーが飲みたい。
今夜あなたと一緒に寝たい。
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