見出し画像

家族が認知症かなと思った時【応用編6】

・入院中の親が認知症に進行した場合・あなたが独身男性の場合・母親の場合

Mさんは大阪市内で79歳の母親と二人暮らししていた。新型コロナが蔓延している時期に、母親が骨折で入院し、面会できぬ間に認知症の症状が始まってしまった。退院しMさんとの二人暮らしが再開したが、要介護1と認定された母親は夜中に大声を出して、近所ともめたことがあり、とても困った。抑肝散を処方されてからは少し落ち着いたが、今でも夜中に目を覚ますことがあり、自分も眠れない。母親を家に一人置いておくことが不安なため、休職している仕事も再開できないでいた。

日を置かず年末に、母親は脳梗塞を起こし緊急搬送された。そこでも面会できず、入院から3か月を迎えリハビリ専門病院への転院がスケジュールに乗る頃、筋力低下と見当識障害悪化を指摘された。転院して一日も早くリハビリを開始してもらいたいが認知症の進行も気がかりだった。

3月にリハビリ専門病院に転院し、話す訓練やベッドから車いすへの移乗などのリハビリを行っていた。6月にリハビリ病院を退院したが、自宅での二人暮らしを維持することは難しく、母親を有料老人ホームへ入所させた。あまり喋らなくなり、できないことが増えたことに落胆している。ひとりの暮らしは寂しい、とMさんは話していた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?