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蟹と金沢、24時間ステイ

24 hours tour in Kanazawa prefecture with seasonal cuisines and sightseeing spots

昨冬の感染状況が落ち着いたある日、思い立って故郷の新潟へ家族を連れて帰ることにしました。
しかし、地元では孫の顔を両親に見せるくらいしかやることがないので、早々に切り上げて新潟から特急しらゆきと北陸新幹線を乗り継いで、金沢へ移動しました。
目的は”金沢の蟹”!!
2週間前にどうにか香箱蟹のコースを予約できたので、最優先事項で冬の金沢へ向かいました。

金沢の蟹は美味い

香箱蟹

有名店は軒並み満席で、どうにか金沢駅徒歩圏にあるちょっといい感じの和食屋さんで香箱蟹のコースをおさえられました。
噂には聞いていたけれど、このほっそ~い脚の身を全部出して、もう一度盛り付ける、その手間!
これは手間を食べる料理!!
味は一般的なズワイガニや毛ガニに比べて、香りが爽やかで強いな~と感じました。

ずわい蟹のしゃぶしゃぶ

そして、30年くらい「また食べたい!」と切望していた、生の蟹のしゃぶしゃぶも。
生で食べると甘くてとろりとした食感、軽くしゃぶしゃぶすれば味がギュッと締まって香りが口の中に広がります。
普通のお店でこれだけ満足できるなんて、有名店に行ったらどうなるの?!と、次回は半年前から予約して金沢を訪れようと誓いました。

回転寿司も高レベル、だけど、もっと良い方法がある

近江町市場の鮮魚店

「金沢は回転寿司でも十分美味しいよ!」という話はよく聞くけれど、中心部の回転寿司屋はまず大行列。
わかっちゃいるけれど幼児連れで1時間以上待つのは至難の業。
有名な近江町市場にも鮮魚店の軒先で食べるお寿司や、専門店もあるものの、観光地価格なのかおまかせ10貫で5,000円というのもザラで、ちょっと予算が合わない…
と思っていたら、金沢に詳しい友人に「駅の反対側にある中央市場の近くは、どのお店も安くて美味しいよ」と教えてもらいました。

中央市場近くの寿司「ぽん太」

口コミサイトで調べた「ぽん太」に行くと、5組待ちながらも回転が早いので20分位で座れました。
このおまかせの握りがなんと1,500円!!
それでいて、ハイクオリティで美味しい上に、セルフサービスのアラ汁が飲み放題という太っ腹!
駅からタクシーで行っても、コチラの方がコスパ高いのでおすすめです。

金沢っぽい!な定番観光もしっかりできる

兼六園の雪吊り

金沢の観光といえば兼六園!
この日は雪吊りも見れて、そうそうこれこれ。な、日本庭園を堪能できました。
幼児連れだとゆっくり回るとお互い大変なので、パンフレットの見どころだけ1時間ほど見て回りました。

金沢城公園

兼六園向かいにある金沢城公園にも行ってみました。
真っ白な外観で「飾り立てるだけじゃ、芸がないでしょう、ドヤッ」という気概が感じられました。
あとはお城と兼六園の位置関係から「前田家に呼び出されて、兼六園でお茶を出されたら、もうYesって言うまで帰してもらえないよね、恐怖…」なんて想像しました。

金沢茶屋街で、町の夜の顔もチラ見

金沢茶屋街のメインストリート

せっかくなので歴史的景観の残る茶屋街も訪れました。
古い町並みが残っている上に、未だに茶屋街としての機能も残っている点が興味深いです。

金沢市指定保存建造物の懐華樓

夜は一見さんお断りのお座敷で、昼間は建物内を見学できるようになっています。
こんなところで遊んでらっしゃるのね~と拝見しつつも、言うてもちょっと良い設えの邸宅という雰囲気です。
でも、その感じがとてもリアルで、昔は広めの座敷がたくさんある邸宅に、食事や遊びの機能が加わり、時には宿泊なども受けていくうちに、料亭や旅館といったビジネスに進化していったのかな、と思いました。

金の茶室

金沢らしい金箔を畳に施した、ゴールドに煌めく金の茶室!
芸能人やインフルエンサーさんが撮影用で入ることはあっても、一般人は決して立ち入れない場所だそうです。

現代美術の名作も多いミュージアム

カラー・アクティヴィティ・ハウス/ラファー・エリアソン

現代アート好きな主人のおすすめで金沢21世紀美術館にも立ち寄りました。
「プールが有名だから予約しておいて」という謎のリクエスト通り、事前予約をしてから来館しました。

スイミング・プール/レアンドロ・エルリッヒ

プールが見れるチケットを買ったつもりが、プールの底には別途予約が必要と言われしまい、ショック!
「でも、上からは見られるので…」と言われて見てみるものの、上から見たら普通のプールでした。
このプールは中に入って底から見上げられる作品なので、行かれる方はチケット+事前予約が必要なのでご注意下さい。
でも、向こうに見えているチケット購入の列を見ると、入場券だけでも事前予約していてよかった…と胸をなで下ろしました。

ブルー・プラネット・スカイ/ ジェームズ・タレル

タレルの作品もあって、今回は大雨だったので中に入る勇気がなく、入り口からそっと鑑賞。
雨粒が打ち付ける展示スペースは意外性があって印象的でした。

緑の橋/パトリック・ブラン

アートな写真映えスポットもありますよ♪

目的を絞って濃密な24時間の金沢滞在に

金沢駅・鼓門

24時間という限られた滞在でも、事前予約をうまく使って効率的に見どころを訪れることができました!
中でも「冬の蟹」は一度は食べてみる価値のある、美味しくてスペシャルな経験になることでしょう。

ド定番観光が好きな方には歴史的な景観や建造物があります。
イマドキな旅のスタイルを実践する人には美術館や映えスポット、華やかなスイーツにしずる感たっぷりのお料理もあり、幅広い人が楽しめる町だと思います。

今回は蟹の余白を体感できたので、次回につなげたいなと思える旅でした。
ごちそうさまでした!!!


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