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旅のあとさき、料理し食べては進む日々

前回の投稿から気が付けばもう4ヶ月以上が過ぎてしまい、2020年の足音が遠くから聞こえてくる季節となってしまいました。

目の前のことに無我夢中で走っている時は時間の流れを気にする間もなく、ふと立ち止まって辺りを見回すと、出発地点とは随分離れたところまで辿り着いたことに気付き、歩んで来た道を振り返る。今わたしはなんだかそんな地点に立っている気がします。

ここ数ヶ月noteを日々更新できていなかったにも関わらず、過去の記事を読んで下さった方、さらにはスキボタンを押して下さった方、さらにはフォローをして下さった方皆様、本当に本当にありがとうございます。世の中にはそんな優しい方がいらっしゃるのだと、身にしみて感じました。

私事なのですが、今年の7月8月は新生活に向けて足場を組み、9月から新生活がスタートし、それから2ヶ月が経ちました。
新しい生活を順調に進めるべく、環境に慣れるために目の前のことをこなすばかり。それでも毎日相変わらず料理をし、食べてはまた翌日何を作ろうか考えてばかりの自分がいました。そしてふとそんな自分に気付き、やっぱりわたしは「料理を作って食べる」という過程がとても大好きで、それこそが生きる基盤なんだなと気付いた出来事がありました。

それは、ただあり合わせの材料で作ったグラタンが美味しかったこと。

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作り方はこちら。写真、作り方共に2人分です。(写真は元々自分の記録用に撮ったので、大雑把ですみません…)

①好みの具材(野菜・きのこ・肉または魚介)を食べやすい大きさに切る。フライパンにオリーブオイルを熱し具材を炒め塩コショウし、耐熱皿へ入れる。
②長芋をすりおろし味噌と豆乳を加え、①の上にかける。
(長芋約200gにみそ大さじ1/2杯・豆乳大さじ2杯が目安)
③ピザ用チーズを②にかけてオーブンまたはトースターでチーズがこんがりするまで焼く。
この日は具材にほうれん草・玉ねぎ・鶏もも肉・しめじ・しいたけを加えました。鶏もも肉には炒める前に塩コショウで下味をつけて。

こちらはホワイトソースの代わりにとろろを使ったグラタンです。わたし自身とろろが大好きなのですが、いつも生で食してばかりだと飽きてくるし、長芋一本を使い切るまで時間がかかるしどうしよう…と考えていました。

冷蔵庫にある長芋でなにかできないかなと考えたところ、以前訪れたカフェでとろろのドリアをメニュー欄に見かけたことを思い出しました。
そしてネットで「とろろ グラタン」で検索をかけ、見かけたレシピを参考に作ってみました。

食べてみると、とろろが具材とチーズをトロリと上手に包んでいて、チーズとの相性も良くて美味しい!具材は野菜たっぷり、とろろも野菜だしお腹いっぱいでも重くならない!あっという間に食べきってしまいました。

とろろソースは長芋をすりおろして調味料を混ぜるだけなのでホワイトソースを作るより簡単。とろろソースとチーズがあれば、具材はバターライスだけでも茹でたじゃがいもだけとかでもシンプルで美味しそう。

この料理ができあがった時、ふと「あ、写真が撮りたい!」と感じた自分がいました。そして食べてみると美味しく、作り方と食べた記憶と感じたことを文章に残しておきたくなりました。

自分で料理をし食べることの醍醐味は、自分で食材を選んで食べたいものが食べられること。そして出来上がった料理が予想以上に美味しかった時、一緒に食べてくれた愛しい人が喜んでくれた時。この喜びは何にも代えがたい幸せな瞬間なのだと思います。

ですが、わたし自身、親元を離れ一人暮らしをする23才まで味噌汁すらろくに作ったこともなく、一番最初に一人で作った味噌汁はものすごく美味しくなくて、あまりの自分のできなさに泣きそうになりました。

それでも買い物して作って食べて作って食べて…を日々繰り返し、そんな生活を数年続けていると、時々「あ、今日の料理はいつもよりなんだか上手くできた!」という日がありました。まるでボーリングでストライクできたような、野球でホームランヒットを打ったような、清々しい感覚。そんな時、今まで細々でも料理していた自分を思いっきり褒めたくなって、周りの人に「ねえこれ、美味しくできたよ、食べてみて」と伝えたくなって、食べてほしくなるのです。

そんなわたしの側に、わたしの料理を一緒に食べてくれる大切な人、家族や友人がいて、「美味しいね」と言ってくれる。時には食べたいものをリクエストしてくれたり率直な感想を言ってくれたり。こんな何気ない日常を、今心の底から幸せに感じます。

やっぱりわたしは料理を作って食べることが大好き。わたしの生活の基盤は、料理を作って食べることにある。料理という作業から食材への関心が生まれ、食事という経験からコミュニケーションが生まれる。時には文化交流があったり、新たな食材の組み合わせが生まれる。なんて楽しい営みなんだろう。そして食べて美味しい。

これからも楽しく美味しく、料理をしていきたい。

そんなことをちょっと書いてみたくて、久しぶりにnoteの下書き画面に向き合いました。スペイン旅の日記も途中で終わらせたくはないので、引き続き続けていきたいと思います。

ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました。





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