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なんのためにタイトルをつけるのかを考えるー【どまつり】

(この記事は1375文字/約3分でよめます。)

演舞の『タイトル』は
⓪作り手の満足
❶チームメイトの満足
❷お客さんの満足
に影響を与えうる。

ここではに❶❷ついての自論を展開する。



❶タイトルと【チームメイトの満足】

私含め踊り子さんは、自分がなんのために(なにを)踊っているのかを、簡単に見失ってしまう。

例えば、本番の15分前、演舞に向けてきもちの準備をしている場面を想定してみる。どんなニュアンスの踊りで突き抜けるのかを改めてチームメイトと共有する。そんなときに浮かぶイメージが「笑顔・元気・楽しい」だけだとしたら、「あれ?これって他のチームの演舞でもいいんじゃないか?私踊る意味あるのかな?」と望まぬ迷宮に迷い込む。

逆に、『タイトル』(←踊り子にとって口にする回数が一番多いであろう言葉)によって、「(笑顔や元気に終始しない)どんなニュアンスの踊りか」を定義できていれば、余計な迷子にあわなくてすむ。

goodな例)『掴む』『力の限り』


(⚠︎もちろん、「たまらなく楽しい(笑顔•元気)」のニュアンスで突き抜ける例もあるっちゃある。映画『コンフィデンスマンJP』や映画『アラジン』のジーニー登場シーンもそれで成功している(まじで最高)。しかし、実際に「楽しい」で突き抜けようとすると、うまくいかないパターンを2点触れておきたい。「何が(楽しいの?)」の部分が曖昧だったり嘘だったりのパターン。リーダーのパーソナリティが「たまらなく楽しい」と相性がよくないパターン。)

多くの場合、「楽しい」よりも「強烈な願い」のニュアンスの方がやりやすい。



❷タイトルと【お客さんの満足】

「演舞を観おわったとき、タイトルと合わせて納得感があれば大賞。」

これは先輩からもらった言葉。この言葉は、【演舞+タイトル】で 納得感 が必要だということを教えてくれている。タイトルつけるのに悩んでいた当時、さらに先輩は、

「鯱2011でいうと、タイトル『こころ晴れ』と、こころ晴れ感のある演出をあわせて納得感。あわたは鯱2013を『EARTH BEAT』というタイトルでいけるか迷ってるみたいだけど、EARTH感とBEAT感を演出でだせたら大賞だから、いいと思うよ。」

とさらりといいのけた。


お客さんは演舞にタイトルを重ねることで、何を見せられてるかをなんとなくでいいから納得しながら観たい。 得体の知れないものを3分40秒間観続けられないから。

その納得感の助けとなるverbalな情報は、タイトルとチーム名くらい。(歌詞やMCのほとんどは聞き取れない。)




❸チーム名と【お客さんの満足】

お客さんが納得感をキャッチするのはタイトルからだけじゃない。チーム名も合わせて。【チーム名+タイトル+演舞】からである。

名古屋学生チーム『鯱』のこれまでの3回の大賞のどれにおいても〝名古屋城〟or〝金鯱〟or〝鯱という文字〟を上手に演出に組み込んでいる。これは、お客さんが チーム名も 演舞と重ねることで納得感を得ている、可能性を示唆している。




〜まとめ〜

・YOSAKOI演舞のほとんどは、笑顔で元気に踊る。タイトルによって、それ に意味づけができてたり、それ に終始しないことを明確にできていると、踊り子さんは迷いなく踊れる。

お客さんは、目にした演舞に、タイトルやチーム名をそっと重ねることで、納得感を感じながらみる。



(おまけ)

2019年タイトル抜群だと思った映画→『愛がなんだ

過去にボツにしたけど今でもつかいどころを探してるタイトル→『つらまなくてけっこう 世界一熱い名古屋』『逆風がなんだ』『夢を力に』『命いっぱい



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