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地域の空き家と個益公益

不動産事務所を開設した

理由はシンプルで、家の供給の潤いほど移住者の増加に直結しているのもはないと感じているからだ。

移住者増加に向けたアプローチを自社でも行政との連携でも行っているが、家の問題はなかなか根深く革新的なアプローチはできていない。

不動産の開業の初期費用は安くはなく、ましてや私自身未経験の分野での挑戦なので、会社の新規事業としての不動産事業は最善手ではないことはわかっている。
しかし、「俺らでやってみたら何かが変わるかもしれない」という根拠のない力に動かされて気がつけば認可が降りるところまできた。

今は日々勉強で、地元の不動産屋さんからお話を伺ったり、考えうるアプローチをがむしゃらにやってみている。

個益公益

ある時ふと、「なんでこんなことをやっているのだろうか?」と思う時がある。淡路島に移住し、起業をし、楽さだけを追求すれば向き合わなくて済む多くの心労と向き合いながら生きている。

先日移住希望者の女の子から「個益公益」という言葉を教わった。
NPOなどの非営利組織の中で使われる言葉らしく、「やっている人の利益と社会にとっての利益が重なり合っている活動をしよう」という言葉のようだ。

「公益」だけをみていると人の心はすり減っていく。しかし、それが「個益」と交わっていればワクワクに変わってくる。

最近移住してきた友達と、「淡路島に一生住むか」という話をよくする。一生住みたいと思える場所に自分達でしていくことができたら最高だねと。
そのために、同世代の繋がりは濃い方がいいし、いずれ子供を授かった際に面倒を見合えたり、事業参観で友達と鉢合わせる未来はワクワクする。

この不動産事業をきっかけに「地方×若者×挑戦」にハマって充実した生き方を送る人が増えたら友達も増える。友達が増えたら楽しくなるし地域も潤う。地域を侵略するのではなく助け合う。そんな未来を作って行きたい。

考えてみれば最善手ではないこの選択も、「個益」のために行っているのだと思えるし、数年後に今を振り返った時にあの時はあの時で楽しかったと会社のメンバーと笑いあえると信じている。

地方×若者×挑戦
淡路島が熱い


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