いろはのわ一期生体験談#2『「やりたい」を突き詰めた先につかみ取ったもの』
『人生にイレギュラーを作れ』
来島して1週間が立つ日、ある大人の方から頂いた言葉です。
長崎県の田舎育ちだからこそ感じる「私自身と都会の生活との不調和」、
大学生活を振り返ったときに感じた「何もない学生生活」、
就職活動を始めて感じた「私ってどんな人?」…
といろんなもやもやとその解決の糸口を探して参加したのが「いろはのわ」でした。
そんな中で、もやもやを相談した時に頂いたのが「人生にイレギュラーを作れ」という言葉でした。「自分ってこんな人だ」って言えるものを作り、自分という人間を知ってもらう、そうやって信頼関係が出来上がるという教えです。当時の私にすごく響いた言葉でした。
「やりたいことを口に出して、チャンスがあればやってみる」を意識して、「イレギュラーを作る4か月間」をスタートさせました。
30%を何回もトライする
イレギュラーを作るには「人と違うこと」を選択し、取り組むことが必要があります。たとえ、やりたいことが他者とはかけ離れていても。
そう気づいたとき、人と違うことを選ぶことの恐怖、失敗することへの恐怖が自然と減りました。
こうやって「リスクを考慮してやらない選択を取る安定志向な人間」から「とりあえず言ってみる、やってみるを実践する人間」へと少しずつ変わっていきました。
ある方に頂いた、「100%を用意している間は0の状態だから、30%を何回も繰り返して100%に近づけたらよい」という言葉が今でも印象に残っています。
新たに見えた世界
この4か月いろんなことに挑戦してきました。インターン活動の一環として取り組んだ「高校生向け出前授業」。インターン活動以外にも、「日本酒と料理よにげ」の運営、未経験だったカフェのアルバイト、香川県や福岡県の訪問などなど。
数えきれないほどの機会を掴んで、「やりたい」を実践してきました。
「とりあえず言ってみる、とりあえずやってみる」が活きた経験を2つ紹介します。
1つ目は成田インターン生として取り組んだ「自分の考え方と強みを理解する出前授業」の企画と実現です。
教育学部でもなければ、塾講師などを含めて教育経験のない私に何ができるんだろう、何を伝えられるのだろうとすごく悩みました。「高校が抱えるニーズ」と「私のやりたい」が重なる部分を探した結果、先生からのヒアリングから得た、「高校生の内省の少なさ」、そして私自身も苦労している「自己理解」を、「一緒に楽しむ」スタンスで取り組むことにしました。
とはいってもどんな授業内容とやり方にしたら伝わるのかわからずに行き詰まった時期もあります。
そんな時インターン期間中に受け入れ企業の担当者から頂いた、「わからないなら素直に聞いて頼ってもいい」というお言葉。
それをきっかけにあらゆる高校の先生や教育財団の方、成田社員、インターン生などに相談し、多くのヒントを得て、こだわりを詰め込んだ授業を作りました。
授業実施後にいただいた感謝の言葉と生徒からの嬉しい感想は本当に忘れられません。「とりあえず行動してみた」からこそいただけたお言葉だと感じています。
こだわりが形となって実を結ぶことが私のやりがいなのだと気づくきっかけにもなりました。
2つ目は「よにげ」の運営。いろはのわプロジェクトとは関係ないのですが、私なりに淡路島生活を充実させるための取り組みの一環として「日本酒と料理 よにげ」のオープンと運営に挑戦しました。
取り組むことになったきっかけは、「経営を実践してみたい」「食が好き!」という思いだけです。たまたまインターン生2人で日本酒のお店をやろうとしているというお話を聞いた時、自然と「やりたい」と言い続けている自分がいました。思いが伝わり、運営メンバーとして受け入れてもらえたといったスタートです。日本酒の知識や能力ではなくて、思いでチャンスを掴んだ経験でした。
やりたいを実行して見えたもの
とにかくやりたいと思ったことをやってみるを繰り返し奮闘した4ヶ月間。
私には何ができるんだろう、何が好きでどんな考え方をするんだろうと、日々考えるなかで気づいた自分がたくさんありました。
私のキーワードは「こだわり」と「熱意」と「向上心」だなぁと。
新しいものを得ようと奮闘する中で、「自分の思い・熱意を伝える」ことがチャンスを引き寄せていたと今になって思います。だからこそ、恐れてでもいいので、「思いを公言する」ことが大事だと気づかされる毎日でした。毎日刺激と学びを得る4か月間だったように感じます。
淡路島は「やりたい」を挑戦できる、そしてそれを全力で応援してくれる方がいる、そんな熱意のある島でした。淡路島でのつながりと学びを大切に、これからも「やりたいこと」をやってみようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?