見出し画像

【淡路島クエストカレッジ】大阪大学 ワーケーション調査

2023年12月8日~10日の3日間、大阪大学人間科学部社会学科目 現代社会ゼミの学生6名が洲本市でのワーケーション調査に取り組みました。


「ワーケーション(Workation)」とは?

「ワーク(Work)」と「バケーション(Vacation)」を組み合わせた造語で、仕事と休暇を同時に楽しむための新しい働き方のスタイル。通常のオフィス環境から離れて仕事をしながら、新しい環境でリフレッシュすることを目的としています。地方自治体で推進されることも増えており、観光地や地域の魅力を活かして働くことを奨励する取り組みが行われています。

今回のプログラムについて

今回は洲本市でのワーケーションの実態を調査すべく、6名の学生が【①洲本市・②ワーケーション推進事業者・③洲本でのワーケーション経験者・④市民の方】へインタビューを行いました。現地調査前には、大学のゼミ授業内で、それぞれの方への質問をリストにまとめ、インタビューの準備。ワーケーション自体の認知度についてや、洲本でワーケーションを行う魅力、ワーケーション実施後の変化など、多様な視点での質問を考えてきてくれました。

①洲本市へのインタビュー

洲本市へのインタビューでは、ワーケーションを推進する企画課の前川さん、高橋さんにご協力いただきました。市役所では、2名のみがワーケーションについての担当を行っていることに驚いた学生たち。具体的にはどんなことをしているのかと、その後も質問が進みます。

洲本市役所 企画課 前川さんへのインタビュー
洲本市役所 企画課 高橋さんへのインタビュー

②ワーケーション推進事業者へのインタビュー

次に、ワーケーション推進事業者へもインタビュー。洲本の長屋を改装したワーケーションのための拠点「Workation Hub 紺屋町」を運営する株式会社シマトワークス富田さん、会社内でワーケーションを推進し、洲本でのモニターツアーも開催する富士通株式会社の瀧塚さん、2名にご協力いただきました。

株式会社シマトワークス 富田さんへのインタビュー
富士通株式会社 瀧塚さんインタビュー(オンライン)の様子

特に、瀧塚さんの働く場所は自立的に選択するという社内風土についてや、チームビルディング・自分の気づきを得るためのワーケーションとしても実施を推進していきたいというお話は印象的でした。そして、他の自治体でもワーケーションを実施されている富士通さんだからこそ、親子ワーケーション(地元の小学校と連携して預かってもらえる機能)のお話なども伺うことができました。

③洲本でのワーケーション経験者へのインタビュー

かつて洲本でワーケーションを経験した方々にも話を聞きたいと、定期的に洲本市に来てワーケーションを実施していたという株式会社Cozy Laboの松下さんと、自身もワーケーションをしながら、新しい働き方の実践を通した社内文化の醸成等も行っているという株式会社日建ハウジングシステムの前田さんにもお話を伺いました。

株式会社Cozy Labo 松下さんインタビュー(オンライン)の様子
株式会社日建ハウジングシステム 前田さん(写真右)インタビュー(オンライン)の様子

松下さんに話をお伺いする中では、東京以外の場所で、人と出会って仕事がしたいというきっかけの話から、現地の人と ”ちゃん出会えるか” をワーケーション環境として選ぶ際には重視しているというお話も。前田さんのお話にも少なからず共通する部分があり、海と山が近いというロケーションも良い点だが、洲本では人との関係性がつながっていく楽しさがあったとお話しくださいました。

また、12/9(土)に洲本にて実施していたイベントで出会ったNTT西日本の下川さんにもお話を伺うことができました。

NTT西日本 下川さんインタビューの様子

「ワーケーションとは、そこに誰がいて、そこで何が起こるかが大切。洲本は面白い人がいるから、面白い人がやってくる場所になっている。」というお話を聴かせていただきました。その他にも、仕事の捉え方や将来の目標など、学生からは壮大なテーマの質問も多かったですが、「必ずしも目標や夢がなくてもいい、頼まれること・できることをやっていくことも使命になる」という下川さんのメッセージは、そっと背中を押してくれるようで、学生たちの問いに丁寧に向き合い、答えてくださいました。

④市民の方への街頭インタビュー

最終日にはこれまでのインタビュー内容も踏まえて、洲本の街を歩きながら出会う人にインタビュー。ワーケーションのみならず、洲本市の魅力やおすすめスポット、他の市(淡路市や南あわじ市)についてどう思うかを聞いてまわるチームも。中にはおばあさんからお菓子をいただいたチームもあり、洲本の温かさに触れた瞬間だったと言います。

街歩きの様子(洲本オリオン前にて)

終わりに

濃密な3日間のインタビューを終えて、最後にはヘトヘトになりながらも、充実感を感じたと話す学生たち。今回のワーケーションに関する調査結果は、後日レポートにまとめていただく予定ですので、完成をお楽しみに。

この3日間の調査を通じて、市民の方にもワーケーションを知っていただくきっかけになったり、洲本を新たにワーケーションの場として利用する方が増えたりすることを願いつつ、学生たちの中でも、新たな興味やさらなる問いが生まれることを楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?