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言霊の国から来た男:あとがき【note創作大賞2024応募作】

言霊(ことだま)の国から来た男は、コメディタッチのファンタジー小説ですが、実は現代の日本が抱える様々な問題点について考えるきっかけを与える作品でもあります。

政治家は初心を忘れぬよう

本作において、総理大臣就任の栄光の瞬間に異世界に転生してしまった藤田は、政治家としての強かさも持つ一方で、純粋な男でもあります。

 若者を死地に追いやり、自らはぬくぬくとするような政治家にはなるまい……政治家としての汚れなき若いころの理想を、彼は思い出していた。

 有事には、自らも前線に立つ、と。

第12話より

有事には、自らも前線に立つ

こういった心構えがある政治家が、日本にどれだけいることでしょう?

裏金作りに明け暮れ、他党の足を引っ張るばかりの日本の政治家たちに、読んでもらえるほどに大きな作品に育てばいいな、との妄想を抱いています(笑)

ヤタガラス

第13話の表紙と、あとがきの表紙に描かれた黒い鳥は、三本の足を持っていますが、これは誤りではありません。

ご存じの方はご存じでしょうが、日本神話において神武天皇を導いた伝説上の「八咫烏(ヤタガラス)」です。

神話になぞらえ、藤田たち一行を導く存在として、異世界で具現化されました。

サッカー日本代表のシンボルマークにもなっているヤタガラス、みなさんはお気づきになられましたでしょうか?

ひとりでも多くの日本人に読んでもらいたいとの願いを込めて

全ては語り尽くせませんが、そういった思いの溢れた作品となっており、もう一度読み直していただけるときっと新たな発見があるだろうと願います。

創作大賞2024の応募作として、あとがき執筆時点でほとんど締め切りまで時間がありませんが、気に入っていただけた方は是非ご支援いただければ幸いにございます。


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