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「40時間」は、もっと自由にデザインできる -コーチとしてさらに力を発揮していきたいあなたへ

「ICFの資格を更新するために必要なCCEを取得したいけれど、興味がある講座がなかなか見つからないんです」

というお声を聞くことがあります。


*ICF:国際コーチング連盟 コーチングの国際的な品質基準を定める団体の一つ
*CCE:継続コーチ専門教育 ICFの資格を更新するためには3年間で40時間以上のCCEを取得することが必要とされる

ICFの資格更新には40時間の講座参加が必要?

ICF JapanのWebサイトにはCCE取得可能なイベント・講座情報が掲載されていますが、開催されている講座の全てを網羅しているわけではなく(以前問い合わせたときは法人パートナーとして登録している団体の講座を掲載しているとのことでした)、自分の関心や都合に合った講座が定期的に開催されているとは限りません。

実際にはコーチとしての成長を後押ししてくれる取り組みばかりですが、定期的にCCE認定講座を開催している大手のスクールを卒業していない限り、講座探しは時間も手間もかかるもの。

それがさらに自分の現在地や向かう先に合致したものとなると、さらに見つける難易度が上がります。


3年間で40時間の学習というのは決して膨大な時間数ではありません。
コーチとしての成長には継続的な探究や実践に取り組みが必要なことを考えるとむしろ少ないくらいです。

では何が状況を難しくしているか。

それは「資格更新には40時間のCCE認定講座への参加が必要」という認識です。

実際にICFが必要としているのは

At all levels, 40 Continuing Coach Education (CCE) units must be earned during each renewal cycle.
すべてのレベルにおいて、各更新サイクルで40単位の継続的コーチ教育(CCE)を取得する必要があります。

ICFウェブサイトより

ということ。

そしてここでいうCCEには以下のものが含まれるとされています。

・ICF-accredit Education
・Mentor Coaching / Supervision
・Self-paced Study
・Other

つまり、CCE認定講座への参加は、CCEに含まれるものの一部であって、全てではないということです。

例えば、メンターコーチングやスーパーバイズは最大10時間、CCEに含めることができ、さらにそれには自分がメンターやスーパーバイザーを務めたものも含めることができるとされています。

他にも、コーチングに関する文献を読んだりリサーチをすることも承認するとされています。

これらの場合、メンターコーチングの証明書や文献やリサーチが自分のコーチとしての成長にどのように貢献したかのレポートを英語で準備しなければなりませんが、わたしたちが思っている以上に、CCEは幅広い取り組みを指しているのです。

資格更新に必要なCCEについて詳しくはこちら▼

*英語のページですが、Googleのブラウザ等で日本語の翻訳を閲覧することもできます。
*どんな取り組みが何時間までCCEとして認められるか等は最新情報を必ずご自身でご確認ください。

自分の成長のステージを見極めているか?


そもそも、「コーチとして成長する」というのはどういうことでしょうか?

イギリスにおけるコーチング・メンタリングの第一人者であるデイビット・カルターバック氏の視点から、このように整理することができます。

コーチとしての「守」のステージ

GLOWモデルやSMARTモデルなど、特定のフローや構造、スクールの提供する考え方に沿ったコーチングを身につけ、実践するステージ。

デイビット氏はここをさらにModel-basedとProcess-based二つのステージに分けています。

コーチとしての「破」のステージ

自らの哲学を深め、それをもとにクライアントが自分自身や身を置く文脈をより深く探究することを後押しするステージ。

デイビット氏はこのステージのことをPhilosophy-basedと呼んでいます。

コーチとしての「離」のステージ

自分自身の哲学や成功体験に捉われず、より有機的・相互学習的にクライアント自身が持つ変容や成長の力が発揮される機会を提供するステージ。

デイビット氏はこのステージのことをSystemic eclecticと呼んでいます。

「コーチとしての成長のステージ」に関する記事はこちら▼


「CCE認定講座、内容としては面白そうだけど、今自分がこれを受けるタイミングなのかな」と感じる場合はもしかすると、自分の成長のステージと講座の内容がマッチしていないのかもしれません。

例えばコーチがフローや型を抜け出すタイミングに来ているときには、特定のフローや型を教える講座ではなく、より自分らしさや自分の特性を発揮するための取り組みが合っているかもしれません。

もちろん、フローや型を学んだり使ったりすることが良くないというわけではありません。

実際に深い経験を持ったコーチが特定の型に則っているということは珍しくなく、同じ型をベースにしていてもその結果向き合えることや起こることが違うというのが、コーチの力量の違いでもあります。

しかしもし、「新しい型や知識を学ばないと」という焦りのようなものに駆られているのだとしたら、むしろ自分自身に深く向き合うタイミングということも多くあります。

(それに気づかずに、講座や資格ジプシーになってしまうということも残念ながら多くあるでしょう)

学びと実践の機会は自らつくり出すことができる


繰り返しになりますが、CCE認定講座はコーチの成長のために考え抜かれたもので、それを参加費を払って受講できるというのはある意味とてもありがたいことでもあります。

一方で、コーチとしての成長につながる講座だけれどもCCE認定を受けていない講座というのもたくさんあります。

大切なのは、自分の現在地を見極め、次の成長に必要な取り組みを行なっていくこと。より広い選択肢に目を向けること。

関心やタイミングが講座と合わないのであれば、自分で学びや実践の機会をつくることもできる。

好奇心や関心が強く向いていることがあるのなら、それをとことん深めたっていい。


あなたがもし、コーチとしてさらに力を発揮していきたいのなら、もしくは、コーチとしてさらなるステージに進んでいくことを望んでいるのなら、ぜひ一度考えてみてください。

あなたはそもそも今、コーチとしてどんな現在地にいるのでしょうか?
あなたが今後本当に取り組んでいきたいことや携わっていきたいことはどんなことでしょうか?


コーチというのは、すでにある取り組みを活用するだけでなく、自ら機会をつくりだす存在であるはずです。

そして、あなたが想いをもとに自ら行動を起こしたとき、その先により大きな学びと喜びの体験が訪れるはずです。



12月に「【コーチングマインド探究会特別編】コーチとしての成長の可能性を広げる」を開催します!

コーチとしての現在地や向かう方向を明らかにし、今後の自己成長のための取り組みをデザインしてみませんか?

ICFの資格取得者・更新予定者はもちろんのこと、今後資格取得を検討されている方や、自分らしいコーチングや対人支援の形をつくっていきたい方も大歓迎です。

ぜひ一緒に、いのちがさらに生き生きとする、学びや成長のプロセスを考えていきましょう!

【コーチングマインド探究会特別編】コーチとしての成長の可能性を広げる

●日程

・2022年12月7日(水)JST 9:00-11:00
・2022年12月9日(金)JST 20:00-22:00

*両日程とも同じ内容です。ご都合の良い日程でご参加ください。

●定員
各日程6名

●参加費
9,000円

*awai Lagunaにご参加の方は無料でご参加いただけます。
*awai Lagunaに過去に参加いただいていた方、個人セッションやメンターコーチングを活用いただいている方は6,000円でご参加いただけます。

●お申込み
awai Lagunaのイベントページよりお申し込みください。

2022年12月7日(水)JST 9:00-11:00はこちら▼


2022年12月9日(金)JST 20:00-22:00はこちら▼


●その他
11月はコーチングマインドの体現をテーマに探究会を開催しています。
こちらもお気軽にご参加ください。

2022年11月10日(木)08:30 〜 09:15 【セッションの準備の質を高める】

2022年11月24日(木)08:30 〜 09:15【直観を磨く】


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