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どうしたらコーチになれますか?

「昼休みニンゲン科学相談室」では、コミュニケーションや人間関係にまつわるちょっとしたお悩みのご相談に脳科学や心理学・コミュニケーション学等の観点からお答えしています。

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草(そう)さん、こんにちは!
わたしは現在大学生ですが、これまでコーチングを学び高校生の学習指導などに活かしてきました。
現在、今後の就職活動について考えているのですが…
最初は違うお仕事に就くとしても、いつかはコーチとしてお仕事をしていきたいなと思っています。コーチになるのは、はじめからコーチングを提供している企業に就職をするのがいいか、それとも別の企業がいいでしょうか。

コーチの卵より


こんにちは、ご相談ありがとうございます。
すでにコーチングを学び、活用していらっしゃるのですね!

ちなみに「コーチとして仕事をしていく」というのはどういうことでしょうか?
「コーチングで生計を立てていく」ということでしょうか。それとも「生計を立てるのは別のことでもいけれど、お金をもらってコーチングをしていきたい」ということでしょうか。

それでは、今度は「コーチになる」というのはどういうことでしょうか?

コーチングには様々な資格がありますが、全て民間資格であり、コーチングをサービスとして提供することは資格がなくても可能です。

「コーチになる」と自分が決めたのであれば、そのときからあなたは「コーチ」なのです。

そうでなければ、いつからコーチになるのでしょうか。
それをあなた以外の誰が決めるのでしょうか。

私の場合、ですが、コーチングを学び始めたときに「学びながら5人にコーチをする」ということが課せられていました。そのときは同僚や知り合いに「コーチングの勉強を始めるので、クライアントになってもらえませんか」と声をかけました。

勉強をしながらコーチをしているときに、何かのイベントで横の席に座った方と話をし、「私はコーチングを学んでいます」ということを話したら、「コーチをしてもらえないか」と言ってもらえました。それではじめて、お金をいただいてコーチをしました。

「コーチになる」のも、「コーチとしてお金をいただく」のも、いつからそれを決めるかは自分次第です。

とは言え「私にできるだろうか」「お金を払ってもらうだけの価値を提供できるだろうか」と不安になりますよね。

人は、心の中の空白を不安で埋める傾向があると言われています。
まだ経験したことがないことを不安に感じるのは自然なことなのです。

ではどうしたら不安が自信になるのでしょうか。
自信は、「実際にできた経験」から生まれます。

そうすると、結局のところ「実際にできたことがないことは自信を持てない?」それはそうだとも言えるし、そうでもないとも言えます。

まず、やはり実際にやってみることが一番です。
そのプロセスではたくさんの学びがあるに違いありません。
結果として上手くいくかそうでないかに関わらず、何かしらあなたが手に入れるものがあるはずです。

そして「実際にできた経験」は、本当にないのでしょうか?
「コーチングを正式に提供する」のは初めてかもしれません。
しかしこれまで、コーチングを学んで、誰かにコーチングをしたことはあるのですよね!
そうでなくても「はじめてのことをやってみる」ということや「やったことがないことをできるようになった」ということはありますよね?

あなたはすでに「できるようになる」という体験をたくさんしてきているのです。

ところで…

「コーチになりたい」というのはどんなことを実現したいからでしょうか?
それは、コーチでなくても実現できるかもしれません。

どんなことでも、あなたが実現したいことにつながることに、一つ一つ、取り組んでいけるといいですね!

またぜひお話し聞かせてください。

                          a w a i 佐藤 草


*個人的にいただいたご相談を元に相談者の許可を得て、ご相談内容を編集したものに回答を記載しています。通常のコーチングセッションでは、お悩みの相談をお受けすることやアドバイス・セッション内容の公開は行なっておりません。


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