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awaiのこと、わたしのこと

0. awaiのこと

はじめまして、awai(あわい)の佐藤 草(さとう そう)です。
このページをご覧いただきありがとうございます。

これまでnoteでリフレクションジャーナルを公開してきましたが、改めて自己紹介も掲載しました。何かあなたの心に響くこと、つながることがあると嬉しいなと思っています。

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「あわい」とは「あいだ」という意味です。

ひととひとのあいだ。ひとともののあいだ。ことばとかたちのあいだ。

器の本質は器の素材や形そのものではなく、器のつくる空間にあります。

組織も、「ひととひとのあいだにあるもの」=「関係性」の集まりと言えるかもしれません。

大事なものは「あいだ」にある。

あいだにあるものは、見ることはできません。測ることもできません。

わたしたちが普段見ているもの、測っているものは、あいだにあるものが影響を与えている結果にすぎないのです。

あいだにあるものをことばやかたちに表現していくには時間がかかります。
あいだにあるものの中にはことばやかたちに表現できないこともあります。
あいだにあるものを変えていくには時間がかかります。

しかし、あいだにあるもにじっくりと向き合っていけば、その結果、うまれるもの、伝わることも変わっていきます。

“awai”は、あいだにあるものにゆっくりとふれていく取り組みです。

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なぜ私が、「あわい」というテーマに取り組むようになったか。

長いですが、これまでのあゆみを書いてみました。

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1. ルーツ

横浜生まれ福岡育ち。「雑草のようにたくましく育って」と名付けられた通りのびのびと育ちました。
小学校低学年の頃に、当時始まったばかりだったの井手芳弘先生の「アトリエ・シュタイナー」に通い、水彩やフェルメンを通して自己表現をする楽しさ・自分への信頼を身に着けました。(当時はただ楽しく遊んでいるだけだと思っていたけれど、今になってみるとこの経験が私の土台を作っていると感じます。)
男子校から共学・中高一貫へと変わった年に私立西南中学校に入学。男子校の名残が残る校風の中で(女子だというだけで)無条件に大歓迎され、根拠のない自己肯定感を身に着けました。
九州大学工学部地球環境工学科(旧土木学科)に入学。以前から興味のあった写真部に入り、廃墟を撮ることに熱中。また、「世界不思議発見」のミステリーハンターになることを夢見て、ラジオパーソナリティ等として活動。課外活動に明け暮れた結果、2回留年してしまいました。大学最後の年だからと応募した「宝くじ幸運の女神」に選ばれ、1年間で45都道府県を訪問。所属していた交通システム工学研究室の角知憲教授はじめ、研究室の仲間の支えのおかげでどうにか卒業することができました。宝くじのキャンペーン活動やテレビ・ラジオの出演など、毎日新しい現場でその日あった人たちと一緒に何かを作り上げる環境の中で、コミュニケーションの大切さを実感し、独学でコミュニケーションについて学びを深めていました。

2. まちづくり

ザイマックスグループの株式会社ザイマックスビルマネジメントに入社し、九州のオフィスやプロパティマネジメントを担当。大きな企業の経営者の方と現場で働く人たちに定期的に会い、お互いの主張のギャップ(「現場が動かない」「経営者が分かっていない」etc…)を感じる中で、どうしたらこのギャップが解消されるのかと考えるようになりました。また、倒産して退去することになったテナントで働いていた自分と同じくらいの歳の従業員の方が、退去する日に荷台に荷物を詰めて「ありがとうございました」と、頭を下げ、従業員用のエレベーターに乗り込んでいった姿を見て、「働く人が活き活きと仕事をして、そこに来るお客さんが喜んでくれる、そしてビジネスも上手くいくことを支援したい」と考えるようになりました。
不動産バブルでキレイなビルがたくさん建つも、テナントが入らず虫食い状態になってしまった福岡(大名)の街を見て、もっと、地元の街を元気にすることに直接関わりたいと福岡R不動産株式会社DMX)に転職。古くなった建物の再生や、地域活性化・地方移住のプロジェクトなどの企画・運営を担当、上毛町ワーキングステイの立ち上げ等に携わりました。

3. 組織づくり

福岡R不動産に入社して3ヶ月ほど経ったときに当時の代表である本田雄一氏がシリコンバレーにインターンに行ってしまうことに。社長の目が届かないのをいいことに(ごめんなさい)コーチ・エィのCTP(コーチ・トレーニング・プログラム 現コーチ・エィ アカデミア)でコーチングを学びはじめ、社内や周囲の人に実践。当時コーチをしていた保険会社のマネージャーのチームが営業成績全国3位となり、自分の持ち味を発揮して活き活きと働き、チームの力も上がることにコーチングの可能性を感じ、もっと学びたい、仕事にしたいと思うようになりました。自分自身がコーチとのセッション中に2回も鼻血を出した経験や実際に意識と行動・結果が変わった経験から、コーチ・エィへの入社を決めました。

ビジネスコーチとして、大企業の管理職や中小企業の経営者・医療従事者、若手・女性リーダーのコーチを担当。プロジェクトマネージャーとして、リーダーシップ開発・組織改革のプロジェクトを設計・マネジメント。コーチングスキルのオンライントレーニングをトレーナーとして担当する中で、コミュニケーションの持つ力と、人間の奥深さを学び続けていました。

コーチは天職だと思うくらい大好きな仕事だったものの、1年経ったところでストレスと睡眠不足でアレルギー性の喘息を発症。また、ある日、神社の銀杏の木が金色に色づいていることを見て、「季節が移り変わっていっていることに気づかなくなっていた自分」に気づき、スピードを落として日々の暮らしを大切にしたいと思うようになりました。また、海外駐在をした友人が現地で亡くなるという体験をし、高いパフォーマンスを発揮するためには、まず身体の健康が第一であり、海外でチャレンジをする人の健康をサポートすることをしたいと考えるようになりました。

4. 心と体

自分を見つめ直すために「森のリトリート」に参加。そしてコーチ・エィの退職とともに、福岡に残してきた公務員の夫と離婚。フィリピンのセブ島で、リフレッシュも兼ね語学学校MBA(現MeRISE)に通うも、(おそらく授業の後に通っていたスポーツジムで汗をかき、身体を冷やしてしまい)肺炎になり入院。お見舞いに来てくれたフィリピン人の先生たちが「私たちにできることはこんなことだけど」と着替えを手伝ってくれたことに感動し、経済的な豊かさとは違う心の豊かさについて考えるようになりました。

帰国後、ベンチャー企業の新規事業開発や人材育成を手伝いながら、「健康で心が満たされた状態で、パフォーマンスを発揮するにはどうしたらいいか」を探求し(むしろ、健康で心が満たされていれば高いパフォーマンスを発揮するのではないかという考えにいたり)、ヴィパッサナー瞑想(千葉)に参加。五感が研ぎ澄まされると心が整い、自分自身にとっての本当の喜びや、必要なもの・必要でないものを取捨選択できるようになることを実感しました。また、手伝っていた会社で出されたお茶がきっかけで、お茶には相手の存在を認めていることを伝える力があること、自然と五感を使い、身体に心が還ってくる瞑想のような効果があることに気づき、煎茶道を学び始めました。北鎌倉のたからの庭で黄檗売茶流唐木岱仙先生に師事、黄檗売茶流茶司を取得しました。

5. 言葉と意識

コーチングの流派(のようなもの)を超えて成長を続けるために、CTIにてコ・アクティブコーチングを、また、現在オランダフローニンゲン大学で研究を続けている知性発達学者の加藤洋平氏より成人発達理論や発達測定を学びました。そして言葉と心の関係の奥深さを実感し、物事の本質と伝えたいこと・相手との関係性を見つめ、言葉をつくるコピーライティングやコンセプトメイキング・サービスデザインに携わるようになりました。

同時に、煎茶道・五感を使った体験についての学びを深め、体験の場を提供するため、櫻井焙茶研究所にて修業。静かな時間を過ごすことにより、心と身体の状態が整い、心の奥底にある声や感情に耳を傾けることができるようになることを実感し、チャレンジをする人が静かに自分自身に還ることのできる現代の茶室のような場所を作りたいと考えるようになりました。

海外でチャレンジする人を応援したい、そして自分自身も持っている価値観や思考の枠組みにとらわれずチャレンジを続けたい・より自分自身が自然な状態でいられる場所で暮らしていたいという想いから渡欧。2018年8月からオランダ・ハーグを拠点とし、オランダにて個人事業主のビザを取得しました。現在は引き続き言葉と人間の意識の発達についての学びを深めるとともに、Performance Design, Inc.の立石慎也氏の対話の力を借りながら、「ひとりひとりの生きるものがたりに言葉を超えて関わる在り方」を探求しています。

そして、”awai“をテーマとし、人と人、想いと言葉、想いと形、身体と心など、”あいだ”に関わっています。

6. 対話への想い

「一人一人が持っている力を発揮してイキイキと毎日を過ごすことができたら、その人も周囲の人も幸せだし、企業や社会にとってもきっといい影響がある」そんな想いでコーチングを学びはじめました。そして、実際に周囲の人にコーチをして、「自分も部下もイキイキと仕事をするようになった」「心の声に気づいて、チャレンジをすることにした」ということが起こり、これを仕事にしたいと思い、企業に所属しビジネスコーチとしてリーダーシップの育成や組織開発に関わりました。コーチとして多くの人に関わらせていただき、一人一人が違う想いや価値観・スタイル・スピードを持っているということに気づき、それにもっと、寄り添っていきたいと考えるようになりました。

時を同じくして、海外駐在をした友人たちが、現地で体調を崩し、ときに亡くなるという経験をしました。海外では気候も食べ物も慣習も話す言語も違う中で大きなストレスがかかっているにも関わらず、企業のサポートは言語やスキルのトレーニングや手当といった表面的なものに留まっており、その人の基盤となる心身の状態を含めた総合的なケアが必要なのではと考えるようになりました。ストレスチェックなど、「手軽にできる」ことが広まりつつあるけれど、本当にそれでいいんだろうかと考えるようになりました。

そんな中、様々なコーチングの手法や考え方・人が持っている力を発揮するには?というテーマでを学びを深める中で、成人以降の発達理論という考え方に出会いました。人の意識の枠組み(考え方や捉え方・視点)が、その人の直面する課題とリンクしており、課題と実際に直面し、乗り越えていくことによって意識の枠組みは更新されていくという考え方は、それまで「コーチングスキル」として学んできた様々なアプローチを整理し、効果的に提供するヒントになりました。

一方で、意識の発達は、一概に「するといい」というのもではなく、とても時間がかかるものだという考え方にも共感しました。「企業でコーチング研修(コーチングスキルを取得するもしくは、コーチがついてコーチングを受ける)を受けたことはあるけれどイマイチだった」という人がいるのはなぜだろう? 「組織開発」という名目で、人の成長を横並びで支援して本当にいいのだろうか? などといった、自分の中にあった疑問に対して学術的に応えてくれるのが発達理論でした。

ただ、それは、ある理論が、コーチングという手法によって起こることを的確に説明してくれているということにすぎないとも思っています。人間の心や意識は、全てを何かで説明できるものではなく、人が自分自身や他者ににじっくりと向き合うプロセスそのものが、人間にとって大切なのだと思っています。そして何より、持っている力を発揮するための土台は心身が健康であることだと考えています。

一人一人が持っている力を発揮して、イキイキと毎日をすごすことに貢献したい。これは今でも変わらない想いです。

心を澄まして、言葉と言葉にならないものにじっくりと耳を傾ける。それが今辿り着いている答えです。

そのときそのとき今ここにあることに向き合って、その人にとって大切なものを一緒に見つけていければと思っています。

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とっても長くなってしまった自己紹介を最後まで読んでくださってありがとうございます。

あなたはどんな人生を歩んで、どんなことを感じ、考えてきましたか?

今度はあなたの話を聞けることを楽しみにしています。

awai  佐藤 草

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illustrated by HISAKO ONO

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