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ここ3年間で読んだ本やずっと手元に置いておきたいとオランダにまで持ってきた本たち50冊【言葉と言葉にならないものたちにもっと深く向き合いたい方に】

いつもnoteをご覧いただき、もしくは初めてご覧いただき、ありがとうございます。

私は今、対話を通じて、それぞれの方が本来持っている力(本来性や全体性)を発揮することや守破離の「離」に取り組むことにご一緒しています。

あえて分類すると「コーチング」と呼ばれるものですが、意識や関係性を深化させていくこと・能力や影響力を解放していくことが専門であり、コーチングという言葉から一般的に想像されるものとは少し違うかもしれません。

現在のスタイルやテーマ至るまでにコーチングスキルに関連すること以外にも様々なことを深め実践してきましたがそれが結果として、私自身の本来性や全体性、ユニークさを発揮することにつながっているのではと感じます。


コーチングをはじめとした対人支援において、スキルや知識(Doing)もしくは在り方(Being)のどちらかが重視されることが多いですが、そのどちらもがとても大切だったと感じています。

そしてそのどちらもが、当初、コーチングを学び始めたときに描いていたものよりも深淵で味わい深い世界だと感じています。

同時に、学びと実践を深め持論化をしていくことと持論化したものを手放し続けることが、本当に大切にしたいと思うことに取り組み続けられる環境をつくる後押しになっているとも感じています。

その取り組みの後押しをしてくれたのが、本たちです。

今は便利に学ぶことのできるツールや機会がたくさんありますが、自分のペースでじっくりと言葉や言葉にならないものたちに向き合うことが、世界を見つめるまなざしを色どりゆたかなものにしてくれたと感じています。


他者との関わりや自分自身との関わりをもっと深め、自分自身と他者の可能性の扉をさらに開いていきたい方の少しでも参考になればという想いから、今回、ブックリストをご紹介することにしました。

それぞれの方に、それぞれに合った学びや実践の形があるかと思いますが、あなたが想いをさらに体現しさらに生き生きと毎日を過ごしていくことの後押しになると嬉しいです。

A. 現在読んでいる途中の本たち(2021年2月5日現在)

1. 『未来をつくる言葉ーわかりあえなさをつなぐために』 ドミニク・チェン著

ドミニク・チェンさんの視点、そして言葉たちが好きです。

難しいことを、やさしく、愛とともに。そんな想いを感じます。

そして「共話(きょうわ)」(フレーズを未完成のまま互いに投げあったり、あいづちの打ち合いを通して、一緒に発話を作っていくスタイルの会話形式)という独特のスタイルを持つ日本の言語と対話体系は、世界がこれから困難を乗り越え、新しいものがたりをともにつくっていくことのキーになるのではと思っています。


2.『クオリアと人工意識』 茂木健一郎著

様々な方と対話を通じてご一緒する中で人は一人一人、世界を感じる世界の質感は本当に全く違ったものなのだということを実感しています。

人工知能に関心がありますが、人工知能をつくろうとすることは人間をより深く知ろうとすることで、そこからあれこれ考えていくと、目の前の人といかに向き合うのかというところに還ってくるような気がしています。


B. スローペースだけども読み進めていっている本たち


3. 『静かなあたまと開かれたこころ 吉福伸逸アンソロジー』 吉福伸逸著

意識や世界について。書き留めておきたいことばかりです。

4.『関係からはじまる―社会構成主義がひらく人間観』 ケネス・J・ガーゲン著

読み進めたいけれど一人ではなかなか進まない。でも進めたい一冊。


5.『意識と本質-精神的東洋を索めて』井筒俊彦著

ずっと「読み返している」ような一冊。たぶんこれからもずっとそうなんだろうな。


6.『意味の深みへ: 東洋哲学の水位』井筒俊彦著

あれ、この本はどこに行ったんだろう。続きを読みたい。オランダにいらっさしゃる方はぜひ持ってきていただけると嬉しいです。

C. インテグラル理論を深め実践したい方に


7. 『入門 インテグラル理論 人・組織・社会の可能性を最大化するメタ・アプローチ』鈴木 規夫・久保 隆司・甲田 烈著
まずはインテグラル理論の概要を知りたいという方に。


8.『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』ケン・ウィルバー・テリー パッテン アダム・レナードマーコ・モレリ著 鈴木 規夫訳

インテグラル理論を元に自己変容に取り組みたい方に。


9. 『インテグラル理論を体感する 統合的成長のためのマインドフルネス論』ケン・ウィルバー著 門林 奨訳

実践を厳選して行いたい方に。言葉にならないものたちに心を澄ましたい方にはこちらの方がおすすめです。


10.『インテグラル・シンキング ―統合的思考のためのフレームワーク』鈴木 規夫著

世界を見渡す視点をビジネスに活かしたい方に。インテグラル理論の四象限の考え方の活用をより具体に理解することができます。


D. 対話やものがたりについて深めたい方に

11. 『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一著

むずかしいことをやさしく。挿絵も好きです。


12.『こころの声を聴く―河合隼雄対話集』

対話とは何かを、対話そのものから実感することができる一冊。


13.『生きるとは、自分の物語をつくること』小川洋子・河合隼雄著

タイトルから大きく共感。自分の物語をつくることを後押ししているのだと日々実感しています。


14.『物語としてのケア―ナラティヴ・アプローチの世界へ』野口裕二著

コーチングにもこの本の中の考え方はたくさん活用しています。


15.『魂にメスはいらない ユング心理学講義』河合隼雄、谷川俊太郎著

こちらもタイトルだけで大きく共感。おふたりの言葉のやわらかさが少なくなっている感じはあるけれど、読み返すごとに何かに出会える。

16.『こころの対話 25のルール』伊藤守著

対話に関する考え方の原点に立ち返らせてくれる一冊。
私が持っているのは旧版ですが、そこに書かれている前書きも大好きです。


E. 人の意識や認知のメカニズムについてもっと知りたい方に

17.『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80』池谷裕二著

意識のメカニズムを知ると、よりフラットに人の話が聞けるようになりました。


18.『「本当の大人」になるための心理学 心理療法家が説く心の成熟 』
諸富祥彦著

大人になれない大人に何が起こっているのか。大人たちに読んでほしい。


19.『RESOLVE 自分を変える最新心理テクニック―神経言語プログラミングの新たな展開』リチャード・ボルスタッド著、橋本敦生監訳、浅田仁子訳

人間の認知のメカニズムについて知ることができ、応用範囲の広い一冊。


20.『心理学大図鑑』

心理学の大きな流れと各実務家の考え方のポイントを知りたい方にとってもおすすめ。私が持っているのはKindleだけど、実際の書籍を手元においておきたい。


F. 自分自身の可能性をさらに発揮したい方に


21.『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか 』ルドルフ シュタイナー著 高橋巌訳

いまだに毎月多くのアクセスがあるこちらの記事。

潜在能力が発揮された要因は多々ありますが、この本からの実践もあるのではと思っています。


22.『世界の中にありながら世界に属さない』吉福伸逸著

今の生き方をする後押しをしてくれた一冊でもあるかもしれない。


23.『修業論』内田樹著

守破離の「離」に取り組むクライアントさんにもよくおすすめをしています。


G. からだとこころをととのえたい方に


24.『呼吸の本』谷川俊太郎、加藤 俊朗著

これを読んで加藤さんの呼吸の講座まで行ってしまいました。


25.『7つのチャクラ』キャロライン・メイス著、川瀬勝訳

見えない領域もととのえたい方に。


26.『東洋医学式 カラダとココロの整え方』鈴木知世著

自然なリズムに合わせて生きることに気軽に取り組み始めたい方に。


H. 日本という国や、私たちの持つ見えない慣習について知りたい方に

27.『中空構造日本の深層』河合隼雄著

日本という国の持つ独特な構造について知りたい方に。


28.『共同幻想論』吉本隆明著

私たちが生きる世界がどうやってつくられているのか。


29.『日本人辺境論』内田樹著

私たちが無意識に持っている「当たり前」に気づくとき、大きな変化を生み出すことができる。


30.『変調 日本の古典講義 身体で読む伝統・教養・知性』内田樹×安田登

大好きな内田樹さんと安田登さん。他の本にも出てくる話もあるけれど、こう対話が織られていくのかと。日本人としての感性の根付く場所が感じられるような一冊。


I. 対話を通じて他者が本来持っている力を発揮することを後押ししたい方・様々なアプローチを知って自分のスタイルを作っていきたい方に

31.『インスー・キム・バーグのブリーフコーチング入門』

コーチングは長い時間でなくてもいい。今もこの本から学んだことをたくさん活用しています。

32.『可能性療法 :効果的なブリーフ・セラピーのための51の方法』ビル オハンロン、 サンディ ビードル、宮田 敬一訳

こちらも実用的な例が満載の一冊。


33.『ヤーロムの心理療法講義―カウンセリングの心を学ぶ85講』アーヴィン ヤーロム著、岩田真理著

このあたりは、宮越大樹コーチがYouTubeでおすすめされていたもの。

宮越コーチのYouTubeは無料でここまで公開してくれるのかと思うくらい、コーチングをこれから学びたい方、深めたい方におすすめです!
(私は宮越コーチのスクールで学んだわけでも面識もありませんが、感謝の気持ちをお伝えしたい!)



34.『マインドフル・フォーカシング:身体は答えを知っている』デヴィッド・I. ローム著、日笠 摩子、高瀬 健一訳

人間への愛がベースにある感覚を感じます。


35.『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版』マーシャル・B・ローゼンバーグ著、安納献監訳、小川敏子訳

基本であり、まだまだ活用する余地もある。手元にしっかり置いておきたい。


J. とにかく大好きな本たち


36.『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』安田登著

屋号である「awai(あわい)」の言葉を知ったきっかけでもあります。


37.『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』福岡 伸一著

まさに世界の見え方が変わったような一冊。


38.『共生のデザイン 禅の発想が表現をひらく』枡野俊明著

やはり、大切で、深いことを、やさしい言葉で。世界を見つめるまなざし自体を学んでいるような。


39.『kotoba 孤独のレッスン』

「当たり前」から飛び出すことは孤独になること。孤独になる勇気を。


40.『くちぶえサンドイッチ 松浦弥太郎随筆集』松浦弥太郎著

この本を教えてくれた人にも、松浦弥太郎さんにも恋をしました。


K. 美しい言葉に出会いたい方に


41.『雨のことば辞典』倉嶋 厚、原田 稔著

美しい名前を知って雨の日が好きになりました。        


42.『月の名前』

月を見上げて、名前を見て、日本のことを思っています。

43.『コトバノ森』中塚翠涛著

書家の中塚翠涛さんの文字の美しさに見とれて、パラパラ眺めていたくなる。意味を超えた言葉の世界を味わえる一冊。


44.『ぎおんご ぎたいご じしょ』牧田智之著

ここまで来ると本当によっぽど言葉が好きなんだなと。
それぞれの言葉の説明もかわいらしくて大好きです。


45.『空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集 1』谷川俊太郎著

好きな詩は声に出して読んでいます。


L. 心とつながった言葉を届けたい方に


46.『文章心得帖』鶴見俊輔著

言葉であふれる世界の中で、そもそも何を言葉にするのか。


47.『文章は接続詞で決まる』石黒圭著

文章の構造を作ることは、内容そのもの構造を作ること。
構造のある文章をつくるからこそ意識が養われるのだと感じています。


M. おまけ 読んだのはだいぶ前だけど自分の原点につながる本たち


48.『知的資本論 すべての企業がデザイナー集団になる未来』増田宗昭著

内容はもはや覚えていないけれど、今の生き方に影響を与えているはず。


49.『ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』リンダ グラットン著、池村 千秋訳

2025年が近づいている今、もう一度読んだら何を感じるのか。


50.『だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル』馬場正尊、林厚見、吉里裕也著

ちょうど福岡R不動産にいたときにこの本が発売されました。巻頭の写真にもチラリと写っています。今の働き方・生き方の原点かもしれません。あの頃の「少し未来」が今になっている。



ダーっと50冊ご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?


そのときどき、話題の本や専門書も読んでいますが、今回ご紹介したのは特に、世の中トレンドとは関係なく手元に置いて何度も読み返している(これから読み返したくなるであろう)本たちです。

気になる本がいくつもあるという方は勉強会やセッションで「今の自分におすすめはどれか?」など気軽に聞いてくださいませ。

「そんなあなたにこんな本もおすすめかも!」というものがあればぜひ教えてもらえると嬉しいです。


まだまだ寒い日が続きますが、本、そして言葉と言葉にならないものたちの世界を味わう、素敵な時間をおすごしください。


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このページをご覧くださってありがとうございます。あなたの心の底にあるものと何かつながることがあれば嬉しいです。言葉と言葉にならないものたちに静かに向き合い続けるために、贈りものは心と体を整えることに役立てさせていただきます。