誰もが音楽で繋がる「みんなの発表会」を主催したら、自分の焦りに気づいた話
こんにちは!一般社団法人あわい代表の伊藤です。
先日、みんなの発表会という音楽イベントを開催し、沢山の方にご参加いただきました!当日の様子をまとめた動画はこちら。
初めて開催したイベントでどんな場になるんだろうと思っていましたが、自分でも予想していなかった気づきがあったので記録として残しておきたいなと思い綴っています。
発端となった「みんなの音楽室」について
みんなの発表会は、毎月開催しているみんなの音楽室がきっかけとなり企画されました。
あわいの代表である私が音楽を仕事にしているということもあり、音楽好きの方たちが集えるような場を作りたい。楽器を持っていなくても気軽に音楽に触れられる場を作りたい。そんな思いで始まりました。
廃校にある民営の図書館で、中古の楽器を置いてみたり、音楽にまつわる本や漫画を置いてみたり。そこにいる誰もが、それぞれ自由に音楽と接点を持つことができる。そんな場になっています。
ある日、そこに毎回参加してくれている方から、せっかくだから演奏を披露する機会も欲しいわよね!との声が。
確かに音楽は聴いてくれる人がいてこそ。
普段の練習の成果を聴いてもらいたい!と考える人たちが、発表の機会があるし頑張ってみよう!と思えるような場を作れないだろうか、とあわいで協議し、みんなの発表会を企画しました。
みんなの発表会スタート
企画からあれよあれよと迎えた当日。
イベントスタートの1時間前から運営も集合していましたが、会場に行くとそこにはすでに数名の参加者の姿が!
この日のために沢山練習した方。人前で演奏することにとても緊張していた方。皆さんそれぞれの心境で参加を決めてくれたんだなぁと最初に感じた瞬間でした。
始まる前は、程よい緊張感が会場全体に漂っているのを感じました。それは運営側も同じで。あわいメンバーにとっても、初めての場所で初めての企画内容。マイクのセッティングや参加者の皆さんへの案内など、スケジュールや担当の作業内容は共有していたものの、やはりあたふたしてしまいました…!(沢山サポートしてくださった参加者の皆さんに大感謝!!)
今回、事前に出演を決めてくれていたのは10組でした。
ギターのソロからフルートアンサンブル、親子デュオでの歌も!それぞれレベルやジャンル関係なく、披露してみたい!という思いを持った方たちがエントリーしてくれていました。
オープンマイクの時間も設けていたんですが、そこではかっこいいギターセッションが始まり会場が湧きました!初めましてから音楽が生まれるの、かっこよすぎます!
毎回、誰かの演奏が終わった時、その場の皆さんが心からの拍手を送りました。そして、送る方も送られた方も本当に嬉しそうな笑顔だったんですよね。
そこには、自身の演奏に対する達成感と、誰かの演奏にエールと称賛を送るリスペクトの心がありました。
運営していて気づいた、自分の心
何だかこの温かい空気に触れて、自分の中にあった疲れとか焦りとか、そんなものがほぐれていくのを感じました。
焦りがちでした。「あれもこれもしないと、あ〜あれも…」なんて考えてばかり。
夏が近づいてくるこの季節が一番好きだったはずなのに、青い空に白い入道雲の景色が全然入ってきませんでした。
お酒が好きだったはずのに、ここ最近は心から楽しんで味わえていませんでした。
音楽も同じで。音楽を仕事にしているのに、心から楽しんで音楽に向き合う時間が少なくなっていたことに気がつきました。
起きてもない心配事や未来の自分のためにやらなければいけない事に埋まっていた、今を生きている自分。
年齢も性別も立場も関係なく、ただ音楽が好きという思いで繋がるみんなの発表会は、誰かにとっての居場所になりつつあり、同時に私自身にとっても "今この瞬間" を生き生きと感じられた時間になりました。
何だかこちらの方が色んな感情をもらってばかりな気もするけれど、企画して本当に良かった〜!
「今日の発表会に参加して、伊藤さんが錦江町に来てから間違いなく大隅の音楽好き人口は増えたと思いました!」そう言ってくださった参加者さんがいました。
そんな大それたことは何も出来ていないですが、これからも表現したい人が表現できる場を作り続けたり、居場所づくりを続けていきたいと再確認できたイベントになりました!
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