雀百まで踊り忘れず
こんにちは。
今日もお越しくださりありがとうございます。
自己肯定感に少し関係するお話です。
お時間よろしければお付き合いくださいませ。
毎月一日は、氏神様などへ朔日(ついたち)詣りをしています。
今年は桜が咲くのも散り始めるのも驚くほど早いのですが
御神木に多い楠などの落葉も例年より早く始まっています。
田舎の産土神さんのところはいつもほとんど誰も来ないので、
ちょっと境内で落ち葉掃きの練習をしてみました。
ここから遠く離れた地でご奉仕なさっている方の真似っこです。
お掃除は波動を高めるのにもいいそうですよ。
え?まず自分の家をどうにかしなさい?
そんな声が聞こえてきますが…
……いえ、やっぱり聞こえません、きっと空耳です。
さて、こちらでは熊手のことを「ガンジキ」って言います。
↓これ。
方言だと思うのですが、
この道具を普段使うことがないので、名前すら忘れていました。
竹ぼうきとガンジキ使ってお掃除するのはいつぶりでしょう。
えーっと、中学校以来?
もしかしたら小学校以来かもしれません。
お掃除しながら頭の中では次から次へと煩悩ザクザク。
「なんかいいことあったりして(期待)」
…ブラックな思考のワタシ。
「もうこのくらいでいいかな…」
…怠け者なワタシ。
「うちのハコベ抜くのはかわいそうやったけど…草、抜いとこか」
…矛盾しているワタシ。
「あっスミレ引っ掛けてしもた…あっアリさん………」
…慈悲のないワタシ。
「掃いても掃いてもキリないから、このくらいでいいか…」
…ずるいワタシ。
「集めた落ち葉…こっから外へ出しといたら土に還るやろ
(ドサッ)
…あっ 下にもお社あったんだった」
…身勝手で失礼なワタシ。
「あっちはきれいになったから、こっちはこのくらいでいいやろ」
…ダブルスタンダードなワタシ。
「日が傾いてきたし、もう帰ろかな…」
…中途半端なワタシ。
あまりにも自分のありようが酷くて反省しきり。
たったこれだけを掃き集めるのに
除夜の鐘108回じゃ消せないほどの煩悩。ボンノー。
※たぶん煩悩って神道じゃなくて仏教用語です
「あーあ…ワタシってやっぱりダメ人間だわ」
と、ちょっと凹みながらスゴスゴと帰りました。
次にお参りしたのは近所の氏神様。
こここそ落ち葉がすごいのと、ちょうど宮司さんがいらしていて
お掃除道具のある場所を教えていただきました。
立ち入りの許可ももらって、この日二度目の落ち葉掃きです。
擦り切れた古いガンジキで掃き集めていると、宮司さんが
「どちらで修行されたんですか?」
と。
私はなんのことだか分からず。
「?」
「修行??」
(キョロキョロ)
「え、ワタシσ(@_@)? 私ですか?」
(なんの修行もしていません、ボンノーのカタマリです)←心の声
宮司さん、おもむろに取り出した新しそうなガンジキを
貸してくださいました。
どうやらガンジキの使い方がワタシ、タダモノではなかったそうで。
ブラック思考がここのところ身から離れない私は
『えーっと…今、私、おだてられてますか?
落ち葉掃き要員として確保されようとしてるとか?
言われなくてもさせていただきますケド…』
なんて、とんでもなく失礼で傲慢なことを思っていました。
神職さんさえ信じられないワタシってなんなんだ…。
「いや、僕、この道(=落ち葉掃き)のプロですけどね、
そういう使い方できる人って、ちょっとなかなか居てないんですわ。
だからどっかで修行されたんかと。
それか毎日どちらかでお掃除されてますか?
…これ、誰にでもは貸さないガンジキなんですけど。
あなたならこっちを使ってくれて構わない、ぜひ使ってください。」
なにがどうプロ並みの腕だったのかはわかりません。
効率を求め、ガンジキ寝かせてガサツにガーッ。
砂ごとザーッ。
修行の身ならきっと居残り&やり直しのやり方。
毎日どころかガンジキ握ったの約40年ぶりかと…。
小学校には大きなイチョウの木があって
シーズンになるとすごい量の落ち葉があったので
それで体が覚えていたのかもしれません。
雀百まで踊り忘れず と申しますが
踊りだけでなく思考、思いぐせというのも厄介です。
気を抜くとすぐに昔取り込んだものが顔を出します。
「あーあ…ワタシってやっぱりダメ人間だわ」
あなたもうっかりこんな思いグセに囚われていませんか。
ブラックだろうと、怠け者だろうと、矛盾していようと。
たとえ無慈悲だろうと。
そして、ずるかろうが身勝手で失礼だろうが。
ダブルスタンダードで中途半端なことばっかりですぐ投げ出しても。
みーんなまるっとワタシです。
至らないワタシ。
こんなダメダメなワタシでも、そう、いいんです。
人間だもの。
こんな小さいことで、天はバチをあてたりはしません!
(天、は神様とか宇宙とかお好きなものに読み替えてくださいね)
きっと鼻ホジホジしながら
「あー、またなんかごちゃごちゃ言うとんなー。かわいいやっちゃ」
って言ってるはずです。
愛が深いのです。
ってか、そもそもうちの母なら私にこう言うでしょう。
「あんた何様のつもりな!」
(訳:あなたはいったい自分がどれだけ偉いと思ってるのですか)
…あぁ、そうでした。
子供の頃からよく親に楯突いてはこうして怒られていました。
そうです。
もともとワタシは至らないのです。
人間だから至らなくて当たり前。
ただ、それだけ。
至らなくていいんです。
目の前のことだけしていればいい。
「こうしなくちゃ、ああしなくちゃ」は要りません。
ワタシはワタシ。
素晴らしい何者かになろうとしなくていいんです。
ワタシはワタシ。
(大事なことなので二度言いました)
至らないのもガンジキ使いの達人も、どっちもワタシ。
まるっと全部ひっくるめての、これがワタシ。
…こうして落ち葉掃きをさせていただきながら、
ふとまた自分の思い上がりに気がついたことでした。
(↑アヒル文字というそうです。
なんて書いてあるのかわかりませんがパワーがあるそうなので
皆さまにも届くといいなと思います。)
地方の小さな神社さんは過疎化で氏子さんが減って資金難だったり
神職さんも兼任が多い上にご高齢だったり後継者がいなかったり。
なのでこういった力仕事系ご奉仕は歓迎されると思います。
清浄なご神域で落ち葉掃きなどしてみると
こうして気づきが降りてくることもあり、おすすめです。
ほんとは【無】心で、がいいのかもしれませんが、
煩悩(いやだからそれお寺…)在ってこその気づきですから。
あぁしなくちゃ、こうしなくちゃと考えてギャップに悩むより、
したいことだけして常に自分がゴキゲンさんでいることが
自分にも周りの人にも天にも
一番いいことなのかもしれません。
できない自分もまるっと抱え、笑って過ごしましょう♪
最後までお付き合いありがとうございました。
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