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ちゃうねん!

ちょっと長くなりましたがお時間あればお付き合いくださいませ。

ちゃうねん!

なぜか大阪の子供達はなにかを主張したいとき
否定形で会話を始めます。

声を張り上げての第一声が

「ちゃうねん!」

それがおかしくて、次なに言いだすんやろ?と
いつもワクワクして聞いていました。

想像してみてください。

なんの前フリもなくいきなり

「ちゃうねん!」

と小さい子から否定されるシーンを。

面食らって

「…え?は?なに?! いや、まだなんも言うてないし!」

となります。

「なにがちゃうの?」

と尋ねても

「ちゃうねん!」←答えになってない

「だからこれはこうでな、ああでな…」


別に彼らは私を否定しているわけではなく。
(だってこっちが話すより先だから話すら聞いてない)


私だって彼らを否定したつもりもなく
(だってこっちが話すより先だか…以下略)


なんとなくこちらがこう思ってるんじゃないかという予測に立って

「そうじゃない!」

と主張したいことがあるのだろうと思います。


知らんけど!

で、だいたいセットで話の最後にくるのがこの言葉。

「知らんけどな」


「知らんなら言うな!」とツッコミたくなる人は修行が足りません。

この場合の正しいツッコミはたった一言。

「知らんのかい!」


知らんけどな、って言われても、返す言葉に
「だったら言うな」という意味を含ませるのは無粋というもの。


たぶん、これらの言葉は全部、飾りみたいなもの。

よーい、ドン!

みたいな掛け声と同等のもの。もしくは枕詞や結びの言葉。
リズム取り。合いの手。

あまり意味はないのだろうと思わせながらも、
確実にあとからジワリと効いていることに気がつく言葉。

「知らんけどな(だから自分で確かめてや〜)」

「知らんけど(僕には責任ないで)」

「知らんけど(たぶん合うてるけど自信ない話やで)」

「知らんけど(聞いた話や)」

「知らんけど(誰かなんか言うてたけど興味ないから聞いてなかった)」

「知らんけど(詳しくないけど教えてあげる)」


無責任というと聞こえが悪いけれど、
受け取る側に解釈を丸投げしてご自由に、と言える便利なコトバ。

大阪のおかん

大阪に生まれた一部の子ども達は、大阪のオカン(=母)から
ユーモアの英才教育を受けています。

もう、親子の掛け合いがその辺のお笑い芸人さんよりよっぽど面白い。
代々こうやって笑いの精神は受け継がれていくのか!と思いました。

ヘビースモーカーのオカンは参観日でも当たり前のようにタバコを吸い
お父さん達も運動会では自前のターフやテントなど一式持ち込んで
バーベキュー&ビール片手に運動会を観戦する土地柄。

眉をひそめる人は(たぶん)誰もいなくて、
むしろ横から面白おかしくツッコミ入れつつご相伴にあずかってたり。

なにかとカオスだけどとても自由で和やかな土地でした。
とても同じ瀬戸内海を挟んだ同じ沿岸地域とは思えないラテン系。

杞憂

そんな大阪の地に引っ越す前、親戚の一人が我が家の子供達のことを
ものすごく心配していました。

曰く、
「大阪では教室で消しゴム一つ落としても、ちゃんとボケないと
渡してもらえないそうよ?
そんなところに転校して、ほんとに大丈夫かしら…」


今では笑い話ですが当時はかなり本気で心配してくれたようです。

たとえばAちゃんが前の席の下に消しゴムを落としたとします。

前の席のB君がそれに気がついて拾ってあげます。

そのまま渡せば済む話ですがそこは大阪の小学生。

(とりあえず振る?)

B君「(消しゴムを見せて)なんや、おでん落ちてたわ」

(振られたらボケる?)

Aちゃん「あ、ほんま。おいしそうなコンニャク(食べる真似)」

(ツッコんどこか)

B君 「そんなわけあるかい!」

で消しゴムはようやくAちゃんのもとへ、といった具合。
どこかでこんな例えを聞きつけて、これに適応できるのか?!と
ものすごく気にしてくれていたようです。

大切なもう一つのもの

笑いはボケ役とツッコミ役だけでは成り立ちません。

そこでちゃんと「笑ってくれる」観客役がいないことには
いくらボケようとツッコミ入れようと虚しいだけ。

私はどっちも苦手で…という方。

自分は無力だ、なにもできないと考えるのは早計です。
一番大事なのが、ただそこにいて笑ってくれる存在。

おもしろくなかったら笑わなくてもいいし、
ただギャラリーとしてなんらかの反応を返してくれる存在は
実はなによりも、どの役よりも!大切です。

大阪の小学生を観察してわかったのは、ほんと

みんな違ってみんないい
ということ。

ボケたければボケればいいし、
ツッコミたかったらツッコミ役に手を挙げればいい。

そしてただ見るだけ、いるだけでもいい。

むしろ大阪の小学生は前に出たがる子も比較的多いので、
おとなしく観客役を引き受けてくれる子は貴重な存在だと思います。

思っていたよりずっと平和だなぁと、とても印象に残っています。

この季節だから伝えたい

人を貶めない笑いやユーモアは、世知辛い世の中を生きていく上で
上質の潤滑油だと思っています。

人様を心底笑わせることができたら私にはなによりの幸せです。


もうすぐ2月も終わりですね。

これから進学や就職で新生活に移る方や転勤がある方、
お子さんが転校を控えている方など
様々に環境が変化しがちな季節を迎えます。

たとえ喜ばしい変化であっても、変化はそれ自体がストレスです。

ストレス自体は良くも悪くもなく中立。
そしてどちらの側面も持っています。

しかしストレスが強かったり急激だったりすると
バランスを崩すのもまた事実。

変化のときをサポートしてくれるフラワーエッセンスや、
新しい環境に早く馴染ませてくれるフラワーエッセンスもあります。

引っ越しとなるとなにかと煩雑な手続きも多いもの。
そんなときには思考を明晰にするのをサポートしてくれる
フラワーエッセンスもありますし、
体力的なスタミナをサポートしてくれるものもあります。

お子さんであればしっかりグラウンディングやセンタリングで
自分軸を保ってくれるエッセンスや、
慣れない環境で表現することを助けてくれるものもあります。

まずはメールでお気軽にご相談くださいね。
新しい春がどなた様にもワクワクする季節でありますように。

awatosanuki@gmail.com

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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