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自分の幸せは、自分なりにカスタマイズする【自転しながら公転する】

ずっと前に録画していたドラマ『自転しながら公転する』をようやく観た。

松本穂香さんが出演していて、30代女性の結婚観や未来感を赤裸々に描いている。

30代に抱えていた自分の悩みと、重なる。

誰かに自分の人生を預ける様な結婚観しか描けなかった自分を思い出して、浅はかだったと主人公に共感してしまう。

結婚の条件なんて、何の意味も持たないって事に結婚してから気がつく。

好きっていう気持ちはあるけれど、相手の将来に不安を感じる。

不安に駆られて、好きだけじゃダメだと思い込む。

未来なんてどうなるか、分からないのにね。

幸せになりたければ、誰かに依存していてはダメ。

自分を幸せにしてあげられるのは、自分しかいない。

自分を磨くしか方法はない。

結婚したから、幸せになるんじゃないよ。

結婚するってことは、相手の人生も生まれた子どもの人生も、親の介護も背負っていくってこと。

背中にのしかかる重みが増えるってこと。

幸せも増えるけれど、責任も増える。

その覚悟を持たずに、幸せがあると思って結婚すると、重荷に潰されてしまう。

自分の生き方に自信を持って、相手がどうであろうと幸せになると決めてしまえば、不安なんて石ころみたいになる。

家族を得る、ということは一人の時間を失う事でもある。

ラストシーンの、「破れ鍋に綴じ蓋」が良かった。

「破れ鍋に会いに来た。」

主人公がそう言って、自分を指差し

「綴じ蓋。」

と言う。

夫婦になると、その意味がよく分かる。

そのことわざを思い出すと、夫に少し優しく出来る。

松本穂香さんは、『ミタサンなりすます』でも良い味を出していて、本当に存在感ある俳優さんだなぁと思う。

多分このドラマも主演が別の俳優さんだったら観てなかっただろう。

心に何が残るドラマは、脚本と俳優さんの素晴らしさあってのものだろう。





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