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心理カウンセラーと心支援士


2018年3月3日
micc研究所 発表より
心理カウンセラーと心支援士 個人的見解


1 役目・姿勢


①心理カウンセラー

役目・・・自己(相談者自身)との対話・自己受容への導き・心身ともに健康を目指す
カウンセラー=相談者より相談を受ける / カウンセリング=相談(受容)の場を作る

姿勢・・・傾聴・受容・共感
※受動的立場を主とし、相手(相談者)が自己への関心・自分との対話により 問題解決又は緩和に向け、より良い方向を目指す。が、解決する事が善とはしない。
カウンセラーは主観的意見を排除する・同情と共感を混同しない。客観的に寄り添う。

②心支援士

役目・・・メンタル問題・様々な障害より孤立または窮屈に感じている心に対し、自己と社会へのつながりをサポートをする。
メンタルヘルスケア。つなぐという役割。
カウンセラー=対話により相談者の問題を見つける / カウンセリング=サポートの場を作る

 姿勢・・・対話・受容・共感・支援・見つける・方法の提示
※客観的視点を通して主体的行動を主とする。『問題・悩み』を探し出しより良い解決方法を探る。
相手(相談者)が社会とのつながりをもてるように支援する。
但し、心理カウンセラーとしての姿勢が基本となる為、知識・親切の押し付けはしない。先入観にとらわれない事が大事である。
あくまでも相手の心・決断が主となるように、サポートをする。
現代の状況により孤立や迷走してしまった状況を打開する為に、第三者の介入の必要性を感じる。


2 必要性と今後の課題


①必要性

移り変わりが速く情報過多の現代。処理能力が追いつかず、自己の心の発信・変化に気付きにくい。
知識として知り得る事と対処できることは異なる。その為、埋まらない溝に人は困惑する。
溝が深いまたは広ければその分だけ修復に時間と体力を使う。疲弊しているのである。
希薄になる自己と社会へのつながりの一助、お互い同士をつなぐパイプとして、必要性が高いだろう。
膨大な情報を得・個人主義が増え、減少する日本独特の社会・地域とのつながりとその個人の在り方。
個人が個人として生きていく為に必要な関係へのつながりを支援していく必要がある。



②今後の課題


誰かの助け・支援を必要としている人々へ声かけをし、サポートをどのようにしていくべきか、
どのような方法で支援の輪を広げていくのかが課題である。
日本の背景として、自己・家族・身近な人からの発信が難しい。今も昔も、心の問題は隠す風潮にある。
その為、支援が必要であっても受けられない。また、支援をしたくても適わない場合がある。
そこで、身近な人々をよく見守りそこから輪を広げていくのが望ましいのでないだろうか。
ひとりでも多く、ひとつでも多く、何かを拾い気付いていくことが支援の輪を広げる一歩になると考える。