見出し画像

倫敦:London 2 テムズ川沿い

 日本に限らず水がある風景が好きだ。それが湖であれ、海、川と姿は違ってもその多くはそう容易く人為的に地形を変えられずに時代と共に永くある風景であり、人々の生活がその傍にある。水は流れその形は変化しても湛える器は不変であることの安定。
 ロンドンもテムズ川を挟んで違う表情の街が両岸に広がる。
 初日は最低二箇所の美術館を訪ねるという緩い日程。ターナーの絵を観るために「テート・ブリテン」への散策は当初最短距離を考えていたが、個人旅行故の随時内容変更にあいテムズ川沿いを歩くだけではなく初日にテムズ川を渡ることになった。

 今では新しいランドマークの一つとなった観覧車「ロンドン・アイ」。チャリング・クロス駅側からテムズ川に架かるハンガー・フィールド橋を徒歩で渡る。写真でも解るよう天候には恵まれなかったが週末土曜日と重なり観光客は多く、その多さは橋を渡る人だけではなく観覧車待ちもTDL並の長い折り畳まれた行列だった。
 この日は小雨が続き気温も10℃やっとの状況だった為、並んでまで観覧車に乗車することは諦める。只、観覧車が立った状態で詰め込まれるのではなく日本のように座ってしばし風景を楽しめられるのであれば長い列に並んだかもしれない。 

 partnerが修復中であってもビッグベンを見たいという希望で遠回りするが、案外と素直にお上りさんも楽しい。工事の足場が周囲にあるビッグベンであってもその存在感は変わらない。加えてロンドンの赤い二階建てバス渋滞を併せて写真に収める。考えようでは「工事中ビッグベン」に出会うことの方が難しい、つまり幸運だったのだろう。
 ビッグベンに限らず被写体を「何処から」見るかは印象を大きく変える。

 アイルランドでもそうであったようにイングランドも同様に少々どころかかなりの雨でも傘をささない人が多い。観光客も傘をささないということはその人々も「ヨーロッパの人」と表現すべきかもしれない。
 お陰で道路に人が溢れていても上記写真のように傘が通行の妨げにならない上、視界も遮られず東洋人としては感謝だ。この状況を知っていた私は事前「レインハット」に防水加工を入念にし現地対応。案外と傘をささずにレインハットでの歩行は楽。日本でもしたいところだが、確実に目立つに違いない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?