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「ONE PIECE FILM RED」ウタめっちゃかわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

すみません、気持ち悪かったです。
でも本当に可愛いと思いました。ウタちゃん好きです。「負け惜しみ〜」って言うところがすごく好きです。
(文章は真面目に書いてます。ごめんなさい。)



ONE PIECEは連載開始当初からずっと読んでいて、今も毎週月曜日の週刊少年ジャンプを楽しみにしているし、単行本も毎回買っている。アニメは見ないけど、映画は映画館で観ることもあれば観ないこともある。
要するに、原作は大好きだけどアニメはそこそこってタイプ(他漫画作品に関してもほぼ同じ)
なので、今作も絶対観に行かないと!!って熱は特に無く、時間空いたときに観に行くかなぁくらいに思っていた(前作のスタンピードは映画館で観てないけど、GOLDは映画館で観た)。でも予告やYoutubeにアップされる楽曲を聴くたびにハマリ、映画も観に行かないと、という気分になった。
結論から言うと、観に行って正解だった。


ウタというキャラクターについて

観た人が大体みんな思うことだろうけど、ウタというキャラクターがピカイチで良い。ONE PIECEの歴代キャラクターで一番好きかもしれない。
また、Adoによるウタの各々の楽曲がとても素晴らしかった。映画を観る前にそれぞれの曲自体は聴いていたが、正直それぞれ全く異なる雰囲気の曲だった為「いろんなアーティストが楽曲提供してるしまあそうだよなあ」と思っていた。しかし、いざ映画を観るとウタというキャラクターをそれぞれの曲が表現し、それがこの映画の物語を作っていることに気づいた。
「新時代」や「私は最強」でポップで元気なウタの性格が分かり、物語が進むに連れ「逆光」や「ウタカタララバイ」で彼女の強さと恐ろしさが、そして「Tot Musica」で強大な敵としてその邪悪さが露わになる。最期は「世界のつづき」や「風のゆくえ」で映画が締めくくられる。
異なる雰囲気と感じたのは、ウタというキャラクターの深みの表れでもあり、それが楽曲とこの映画のマッチ具合に加速されているのだと気づいた。これらを歌い上げたAdoがいなければもしかしたらこの映画、ないしはウタというキャラクターは生まれていなかったのかもしれない。二時間もない映画という枠組みでこれだけ魅力的なキャラクターが生まれたことがまずこの映画のとても大切なポイントだと思う。

原作をずっと読んでいる自分としては既存のキャラの描き方はやや違和感が多い。海軍が市民を犠牲にしながらもウタを止めようとしているときに藤虎が何も言わなかったり(何故出たお前)、赤髪海賊団がルフィの故郷であるフーシャ村を拠点にして、偉大なる航海路のエレジアに行った後にまた戻ってきたけど、すげえ長旅だなあとか。いろいろ気になる点はあるけど、そもそも今までのONE PIECEの映画がパラレルワールドを前提にされている節も大きい。特に最近はFILMという尾田栄一郎先生総合プロデュースの下、作られ原作との連携が意識されつつも、やはり矛盾は生じている。個人的には原作者が入っていたとしても、二次創作という目を忘れずに観るようにしているので、その辺りを考察したからといって映画の出来とはまた別だと思っている。ONE PIECEという作品に限った話ではないが。
この映画のポイントはウタというオリジナルキャラクターの存在が大きい。原作の人気キャラであるシャンクスとの抱き合わせと思いきや、そんなこともなく、細かいツッコミポイントに気になりつつも、やはりウタの歌やその背景の面白さが勝つ。原作厨の僕がそう思うのだからあながち間違いないと思う。


寂しさと繋がりについて

物語は世界中のファンがウタの初ライブに集まるというところから始まる。何故初ライブにも関わらず大人気になっているかというと、新種の映像電伝虫で配信活動をしていたということらしい。明らかにこれがYoutuberやVtuber、ストリーマーをベースにしていることは明らかだ。(実際にONE PIECEの公式YoutubeチャンネルでウタがVtuberとして登場している)ウタが今っぽい子であり、今の若い観客もすんなりと入りやすい設定なのかもしれない。
何故、彼女が配信活動を始めていたかというと、シャンクスたちに取り残され、世界と拒絶された島で超撫で肩おじさんと二人きりで過ごしていたら、そりゃ配信で他の人と話したくもなる。僕個人は配信活動をしたことが無いが、共感するポイントとしてはSNSというインターネットを介して他者と繋がる、その欲求だ。生きていく上で寂しさを感じることは少なからず僕はある。その中でSNSで他者と繋がると、その寂しさが和らぐ。そういった現代的なテーマがこの映画に影響を与え、ウタというキャラクターに深みを与えていると感じた。世界は窮屈でウタの配信を楽しみにして過ごしている人が世界中にいるのだ。きっとこれを読んでいる人もいつも楽しみにしているストリーマーがいるかもしれない。またTwitterやInstagramでウクライナの状況を知ることが出来る。
しかし、ウタの”繋がり”はインターネットを介したものだけではなく、赤髪海賊団、そしてルフィといった現実を介した繋がりがあった。そしてウタを救うのはこれら二組の海賊団である。ONE PIECEのアイコニックなルフィとシャンクスというキャラクターを持ち出すことで、人と人の繋がりといった現代的なテーマを入れ込みつつも、一本の映画として作り出していると言えるだろう。


まとめ

ウタというオリジナルキャラクターにも関わらず、その魅力が楽曲とテーマにより深みを映画に与えている。それらがONE PIECEというストーリーに乗ることで原作をある意味で超えた作品として評価される。

まあ、長々とあーだこーだ書きましたが、要するにウタちゃんかわいぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!ってことです(唐突に馬鹿になる感想文)
大画面と大音響でウタという魅力を楽しめる映画館で上映している内に観れてよかった。


下記、どうでもいい話。

映画館にはさまざまな世代の観客がいた。僕は30歳を過ぎたおっさんであるが、高校生グループや僕より若干年上と思われる夫婦。そして小学生。
ONE PIECEは今年で連載25周年である。少なくとも僕より歳が下の映画館にいた子たちの大体は、生まれる前からONE PIECEが連載されていることになる。そこで思ったのが僕が小学生のころ、25年くらい前に連載が始まり映画として観ることになった作品はなにか。調べてみたら「ドラえもん」が該当した。連載をスタートした69年から25年を足すと1994年になり、それから映画を観る年齢になった小学校低学年くらいで僕はドラえもんの映画を観た。つまり映画館にいた小学生は僕にとってのドラえもんに等しい。ドラえもんが今の子供にとってどういった感覚かは分からないが、少なくとも僕にとっては”すごく昔の漫画”だったので、頭がクラクラした。はい、自分の老いを感じたというどうでもいい話です。

30過ぎたおっさんがウタちゃんかわいいいいいいいとか言って、すみません


おわり


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