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ジェーン・スー vs 神田愛花

おっと、大袈裟なタイトルでした、失礼しました。このお二方は喧嘩などしていません。
とは言え、『ジェーン・スー vs 神田愛花』というタイトルはわりと正鵠を射ているのではないかと思っています。くれぐれも神田愛花氏であり、神田伯山氏ではありませんので。

以前、TBSラジオ『週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー相談は踊る』の中で起こった掛け合いを思い出したんです。『ジェーン・スー生活は踊る』ではないです、土曜の19時からやっていた『相談は踊る』です。
週替わりでゲストが出ていたんですが、あれは神田愛花氏が2度目か3度目にゲスト出演したときでした。ちょうどスー氏が書籍を出版した直後のことです。
あらかじめスー氏から神田氏に献本されていたらしく、そのとき神田氏がこう言ったんです。
「知り合いが本を出すと読まなきゃいけないから、出さないで欲しい(的な感じ)」
私は電車の中で笑いを堪えるのが必死でした。
「出さないで欲しい」という感想を初めて聞いて、腹がちぎれるかと思いました。そのときの、スー氏の表情が見えた感じがしました。さすが「聴けば見えてくるTBSラジオ」ですね。いや、「ですね」ではなく「でした」が正しいですね。今はYouTubeで同時配信している番組もあるので、過去形にします。

YouTubeで同時配信すると、聴いて見えてきていたものが見えなくなるんですね。そりゃそうです。本来、言葉で説明する必要のあった物事を、言葉で説明する必要がなくなるんですから。
「よかったら検索してみてください」
この言葉、初めてラジオで使ったのは誰なのかは知りませんが、今はもう検索するまでもないんですね。何か、寂しです。

この神田氏の「出さないで欲しい」をなぜ思い出したかというと、過日、noteにこんな記事を書いたからです。読み飛ばしてくれて構いません。

要するに、1000年前に紫式部や清少納言が色々書き残したせいで、現代の学生は古文の授業で苦労しているという文句を書き殴ったんです。
面白いですよね、『光る君へ』を見ていたら紫式部と清少納言に腹が立って、この現象は何かに似ていると思っていたら、ジェーン・スー氏の『週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー相談は踊る』を思い出すなんて。
思えばあの頃はTBSラジオのヘビーリスナーでした。Radikoタイムフリーのありがたみを切に感じていました。今はもう、車に乗っている場合に限って『日曜サンデー』を聴くだけ。

高橋芳朗氏の『星影JUKEBOX』だったか『HAPPY SAD』だったか忘れましたが、「中年離れ小島」とか言っていたときのスー氏が懐かしいです。あれは私が親知らずを抜いた日でした。

などと、心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書き綴った文章が後世の学問に取り上げられ、1000年後の学生を苦しめることになっては申し訳ないので、この辺で。

ま、私の駄文が後世に残るような、そんな日本ならば、恐らく衰退著しい国家でしょうから、だったら消えてなくなっちまえ! と思います。本当にこの辺で。

※写真、勝手に拝借、失礼。