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参加メモ「臨床研/主体性再考シリーズ 【子どもの"やってみたいと"どう向き合う?】」

臨床育児保育研究会オンライン研修に参加しました。
そこで特に興味深かった言葉をメモしていきます。


まず、今日はある保育所の実践報告でした。子どものつぶやきからそれがどう発展していったかというもの。具体的には「近所の川で鯉を見つけて、“鯉を釣ってみたい”というつぶやきから広がり、釣りごっこ・マスつかみ・マス捌き・魚屋・漢字・生体・発表会へとつながっていった」というもの。


この発表後、様々なワードで対話が生まれました。
「つぶやき」「本物」「空想と現実」「デザインマップ」
「保育者の想い」「マネジメント」
などなど

とことん「つぶやき」を拾う。
 ⒈・では「つぶやき」ってなんだろう?
  ・想いや願い
  ・言葉、行動、心の中
  ・つぶやきが埋もれる子
  ・心の中のつぶやきをどう拾い、どう表出するようになるのか
 ⒉子どものつぶやきを拾いすぎて、物理的に保育が動きにくくなる
  ・手広く、中途半端になる
  ・保育者は足し算が多くなりやすい。引き算する勇気も必要である

「本物」とは何か?
 ・「空想」と「現実」、ときに子どもは現実を求めていないかもしれない

伴走者としての保育者
 ・保育者が子どもの伴走者として、
  子どものラーニングパートナーとしてあっても、
  ときに牽引者になっている可能性がある
 ・子どもと、担任と、管理職の、三者の関連

デザインマップ
 ・週一回、担任で、同僚と対話、管理職が客観する材料
 ・付箋を利用して
 ・記名で、埋もれる子を見つける

汐見稔幸さんから
 ・キリっとしたつぶやき、ふわっとしたつぶやき
 ・アセスメント
 ・リアリティーとアクチュアリー
 ・二項対立で能動態と受動態、そして中動態
  中動態のものを、能動態に変容する行為
 ・体験がゴールではなく、
  体験して(もしくは体験しないで)育ったことを評価する

❻その他
 ・ポストモダン
 ・ナチュラルプログレス(デューイ)
 ・保育で悩んだり迷ったりしたときに、子ども達に聞く

個人的には「本物ってなに?」という問いと、伴走者としての保育者の在り方は素敵だなと思う一方、保育者は形やゴールを見据え目指そうとする傾向があるので牽引者になる可能性も十分になり危惧しなければいけないなと感じました。そうそう、この前仲間が言っていた「保育者には、まなざしから、目つきに変わるときがある」って。保育者には温かなまなざしから、冷ややかな目つきになることがあるってことは忘れちゃいけないし、それを制御しなければならない。

あとは、自分の弱さを同僚にも、そして子どもにも出せる者でありたいなと思いました。「やっぱ保育実践は面白いな~」ってつくづく実感。子どもからいっぱいエネルギーと問い、そして育てられてるな~

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