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【2022J2リーグ】岡山vs町田【第34節】

ファジアーノ岡山vsFC町田ゼルビア

2022.09.04
実況:西達彦
解説:桂秀樹
主審:高山啓義
観戦方法:現地+DAZN(見逃し配信)
観客:10,584人

【まえがき】

岡山は三連勝を目指す戦い。新潟が負け、横浜FCが引き分けたため上位2チームとの差を縮めるチャンス。チアゴアウベス、徳元、田中、本山、仙波、永井が復帰し選手層がより厚くなった印象がある。
一方の町田は前節、横浜FCに敗れはしたが内容は良かった模様(ハイライトしか見ていないが)。山下に一発やられたという意味では仲間かもしれない
前回の対戦(3月)では1-3と完敗している。梅田透吾の無念の負傷交代、ムークの(意味不明な)退場、太田修介のドッピエッタ…など、あまりにもしんどい試合だった。アウェイでの借りをホームで返す時、プレーオフ圏内を争う両チームの戦いに注目が集まる。

ちなみに、ベンチにはポープ・ウィリアムが入っている2020年に川崎からのレンタルでやってきて、40試合に出場した岡山の元守護神。町田ではなかなか出番を掴めていないか。

【スタメン】

ファジアーノ岡山
監督:木山隆之
532(352)

GK堀田
DF河野、柳、バイス、徳元、佐野
MF田中、輪笠、河井
FWチアゴ、デューク

町田ゼルビア
監督:ポポヴィッチ
3421

GK福井
DF深津、菅沼、高橋
MF奥山、高江、安井、翁長
AMF太田修、平戸
FW鄭大世

【試合の感想・メモ】

試合の前にフェアプレー宣言。町田からは平戸、岡山からはバイス。バイスは日本語で宣言。サッカーに差別も暴力もいらない。

町田のキックオフで試合開始、蹴らずに中央に繋ぎ、安井から裏へという形。
3分、ゴール前でデュークと高橋の小競り合い。デュークは確かに押しているが、高橋の倒れ方も大げさに見える。挑発には乗りたくないところ。
5分、徳元のロングスロー、鄭大世のヘディングでのクリアボールを河井がボックスの外で胸トラップから振りの鋭いシュート。福井が反応しバーに当たった跳ね返りにいち早く詰めた田中雄大がニアを冷静かつ強引にぶち抜く。岡山が早い時間に先制。先制すると14勝5分負けなしらしい。
6分、ポポヴィッチがなぜか大激怒。またもやデュークと高橋のところ。
8分、徳元のヘディングでのクリアにデュークが競る。セカンドボールを佐野(かDF)が触りボールは河井の元へ。ヘディングで落としたボールを佐野がトラップから右足を振り抜く。深津がブロックに入りCKへ。
9分、CKの流れから右サイドで河野がシュート性のボールをゴール前へ。早い時間に先制した事もあり落ち着いて試合に入れている印象の岡山。町田のビルドアップに対してプレッシャーがかかっており、蹴らせて回収に成功している。
13分、町田のCK。一度目はニアに入れて、二度目はファーへライナー性のボール。平戸がダイレクトボレー。岡山は掻き出す。
15分、輪笠のクロスにデュークが頭で合わせる。クロス対応で少し前に出た福井の頭上を越えるが惜しくもクロスバー。
17分、深津のトラップが少し流れた瞬間を見逃さない佐野。しっかり奪い取り、裏へチアゴアウベスを走らせる。福井が飛び出し先にキャッチしたところにチアゴアウベスの足が入った形。
19分、平戸に対してはしっかり柳がついていき、それに合わせてスライド。佐野は飛び出して奪いにもいくし最終ラインにも入る。左での上下の運動量は今の岡山には欠かせない。
20分、平戸が間で受けて遠い位置からのシュート。
21分、安井がチアゴアウベスとデュークの間に立ちボールを受けてボールを散らす。
24分、This is 佐野航大。中央低い位置でボールをカットし、そのまま真ん中をドリブルで突き進む。最後のタッチが少し流れたが推進力を見せつける。
27分、鄭大世にクサビのパス、近くで平戸が受ける。バイタル付近でボールを受けてサイドの翁長へ。このあたりの時間帯から町田がややペースを取り戻す。
33分、鄭大世にボールが入りシュート。バイスのお腹に当たり堀田がキャッチ。
35分、佐野からのフィードをチアゴアウベスが収める。一度フェイントを挟みタイミングを図り、二度目で強烈な左足のシュート。惜しくもポストを叩く。
36分、トラップで奥山を完全に剥がす佐野。少し運びフェイントを入れながら背後を駆け上がった徳元へしっかり繋ぐ。徳元のクロスはGKの元へ。
43分、鄭大世へ収まり左サイドへ展開。マイナスのクロスが入るが河井がしっかり戻ってカバー。
48分、高江が縦の平戸へつける。河野の裏を回り込んだ翁長へ振り向き様にスルーパスを通す平戸。よく見えてる。翁長が左足で折り返すが河野が戻って対応。

前半は岡山のペースで試合が進んだ印象。早い時間帯に先制出来たのも大きかった。バーやポストに当たったシュートなど決定機は岡山のほうが多かった。
町田は当たり前かもしれないが、鄭大世へのクサビが入ると周りが連動してワンタッチツータッチでパスを繋ぎシュートまで持ち込むし、平戸にライン間で時間を与えると何が起こってもおかしくない雰囲気がある。

47分、平戸のCK、クリアボールを太田修がボレーシュート。枠内には飛ばなかったが町田が際どいシーンを作る。後半立ち上がりはシンプルに鄭大世を狙うボールを多用。
53分、町田の自陣左サイドからのスローインから、チアゴが緩く圧力をかけ蹴らせる。河野が頭でクリアしたボールがチアゴの元へ。トラップから左足で中央のデュークへ繋ぐ。デュークに入った瞬間に近づく佐野、デュークは佐野へ丁寧な落とし。佐野が右足を振り抜いたシュートはDFに当たりコースが変わりゴールへ。岡山が追加点を奪う
佐野は桃太郎パフォーマンスをしたのち、「6」を作る。兄の佐野海舟へのパフォーマンスだった模様。代表で抜ける前の試合で、米子北高の後輩が見ている中で結果を出す。
55分、左サイド高橋からの斜めのパスを高江がスルー、鄭大世へ通る。平戸が裏へ動いていたが、そちらは使わずワントラップして安井へ落としたが少しボールがずれてしまった。バイスが鄭大世に寄せていたのでダイレクトで平戸に出せなかったか。
56分、町田がゴール前でFKの局面。ここで選手交代。町田は深津→山口、安井→長谷川。岡山は河井→本山。5月の新潟戦で直接FKを沈めている山口一真がこのタイミングで投入される。ゴール右上隅を狙ったキックも枠外へ。
58分、左サイドで仕掛ける佐野。奥山を抜き去りクロスまで。スローインをボックス内でトラップして浮かせて抜こうとする佐野。佐野のプレーすべてに歓声があがる。
60分、本山が激しく行きイエロー。次節出場停止。
63分、町田は4231にシステム変更している模様。平戸高江のボランチでトップ下に長谷川か。
69分、徳元がロングスロー、こぼれ球を佐野がシュート。やや左にそれたところをバイスが頭で合わせて枠内へコースを変える。
71分、チアゴアウベスが足をつり担架が入る。チアゴアウベス専用タクシー。
岡山、デューク→ハンイグォン、チアゴアウベス→永井。町田、鄭大世→ヴィニシウス・アラウージョ。
73分、永井がコースを切りながら福井に寄せる。ハンも連動してプレスしたことでパスミスを誘いスローインを獲得。
75分、ハンが自陣から長い距離を運び、追い越した佐野へ。左サイドで仕掛けて奥山と高江の間を割りファールを貰う。
77分、奥山から高江へのパスに詰める本山。高江のトラップが少し流れたところを回収しハンへ。ハンから永井へ繋ぎ前向きでゴールが見える形。右足を振り抜いたがGK福井の正面。
80分、自陣でクロス対応をした佐野。跳ね返さず胸トラップで収めて、ハンへ繋ぐ。そしてハンを追い越して前線へスプリント。ハードなスケジュールの中で、この時間にこの運動量である。
84分、岡山、田中→仙波、佐野→成瀬。ゴールを決めた二人が笑顔で戻ってくる。町田、山口→中島。途中で入った山口を下げたポポヴィッチ監督。
87分、変わった仙波が激しく圧をかけ岡山ボールのスローインに。
89分、翁長のクロスがGKとCBの間を通過。合わせる選手はいなかった町田。
90分、仙波からのスルーパスにハンと永井が重なる。ハンがボールを貰い受け永井はゴール前へ。ハンのシュートに永井が強く触れればというシーンを作り出す。ATは5分。
91分、仙波と永井の広島コンビでシュートまで。
94分、プレスバックする永井。J通算200試合目の永井がしっかり役割を果たしている。
95分、ハンが最後に仕掛けてシュートまで。奥山は追いかける気力が残っていなかった。

後半も町田にチャンスらしいチャンスを与えなかった岡山。町田は縦パスは入っていたが、その後がなかなか続かず連動性に欠けている印象を受けた。途中から入った選手(長谷川、ヴィニシウス)もあまり絡めておらず、効果的な攻めになっていなかった。
岡山が2-0と勝利し三連勝。すべてクリーンシートというおまけつき。2位新潟との勝ち点を5に縮めた。

試合後、田中雄大が今日は(ヒーローインタビュー)俺でしょ!って言ってたのがとても良かった。

【試合結果】

ファジアーノ岡山 2vs0 FC町田ゼルビア
5分 田中雄大(岡山)
54分 佐野航大(岡山)

サッカー見たぞ記録
(*敬称略)
(**あくまでも個人の感想です)

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