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拝啓、5年前の自分へ。国際結婚しました

5年前、大学を卒業していよいよ社会人として働き始めた1年目。

5年後の自分が、国際結婚したよなんて話したらきっと理解してくれないだろう。

今の私ですら冷静に考えると、何が起きた?と不思議に思ってしまうくらい、人生の中で1番大きな出来事が起こった。

4月29日、私はアメリカ人のお嫁さんになった。

あの瞬間は本当に幸せいっぱいで、結婚するってこういう感覚なんだとフワフワと不思議な感覚に包まれたことを1ヶ月経った今でも改めて思い出す。

あれ、なんでこんな小説風に書き始めたんだっけ?

この5年っていうと、社会に出てツルツルな時からそろそろ毛が生え揃うかなくらいになってきたくらい。

社会人だったのは実質2年、のちの3年はアメリカで過ごしていて社会人だった頃の感覚の方が忘れるくらいにはなってきた。

そんな5年のうちに、今後一生共にするであろうパートナーに出会って、1人で好きに生きてきた生活から、2人で1つの生活が始まった。

彼とは結婚する前に約2年同棲をしていて、生活だけでいえば特別変わったことはない。

だけど、婚約をしてからファイナンスの話をしたり、将来の子どもの話、リタイアしてからの生活など、リアルな話をするようになったことでよりこの関係が彼氏彼女から夫婦に変わったことを日々実感するようになった。

さて、これまでずっと後先は考えず、とりあえず猪突猛進で生きてきた私よ。(ちなみにいのしし年)

何事も反省や復習、次に活かすということが下手くそなあんたを捕まえてくれたのは、5年前には想像できない程素敵な人だったよ。

これからアメリカで一生暮らしてく?

いや、日本で数年暮らすことになるかもしれない。

渡米前は、何万人もの覇気のない魂の抜けた人たちと共に毎日電車に揺られて仕事に行く人生。

みんな死んだような顔をしてるなぁと思ったとき、ふと自分もその中の1人だってことに気付いたことは今でも覚えてる。

保育業界では、日を追うごとに子どもたちの安全のためのルールが増え
これじゃあこの子たちは逆に何なら出来るのだろう?と保育のありかたにつて疑問に感じたこともあったり。

コロナが始まると同調圧力が更に強くなり、バイ菌同士を見るような殺気立った目。

こんな国なんてさっさと出て行きたいと喜んで日本を飛び出た私。

正直、アメリカで暮らしてる自分幸せと密かに上から目線な考えをしていたことも。

そんな気持ちは割とすぐに薄れていって、実は日本大好きなただの小娘だったことに気付いた。

渡米したばかりの頃は、何もかもがキラキラ輝いて
一生ここに住むと胸を張って言い切っていたけれど、そんなことはなかった。

温泉大好きだし、日本食がないと生きていけないし、カラオケで定期的にストレス発散したいし、飲み屋をはしごしてしょーもない話で盛り上がりたいし、仕事終わりに駅ナカでたまにご褒美のデザート買いたいし

当たり前に出来すぎてたこんなことが恋しくてたまらない。

こう気付かせてくれたのも、自分の故郷から離れたからこそで、パートナーが日本大好き人間だったこともまた1つ。

暇があれば、日本の釣りYouTuberを見て、魚の捌き方の動画を見て、出刃包丁の手入れに仕方の動画を見て、定期的に朝食にさばを焼いて食べて。

私より日本人じゃん?っていうこともしばしば。

日本に一緒に行った時に喜んでたのは、かっぱ橋道具街で包丁を3つ買えたことと、焼肉ライクで1人焼肉したことと、居酒屋でカマ焼きを食べたこと。

やっぱり私より日本人だよね?

おかげで、色んな人にアメリカ人のはずだけどなぜか日本味が強いと親近感を湧かれているくらい。

嫁としてはありがたいです。

で、結局何が言いたかったか知らないけど

日本大好きなパートナーのおかげで、かなり現実的に日本に数年移住する可能性が高いということ。

そのおかげで引き続きこっちでの生活を楽しむことが出来ていて、すでに未来にワクワク出来てるということ。

やっぱり5年前の自分がぶっ倒れてしまうくらい奇跡なことが起きていて、最強のパートナーを見つけたということ。

これに限る。

5年前、魂が抜けながらで電車に乗って通勤していた自分へ。

案外良い未来が待ってるぞ。

という結婚報告でした。

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