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365日

今夜も一人夜道に終わる時

小雨のなか傘もささずに
空のみえない夜空と泥だらけに汚れていく靴の間に生きる自分を観ながら

「繰り返される人生に言い訳をし続けて、世間に従い、一度の人生を終えてゆくか?」

今の瞬間さえも見失いそうな心を必死に護るような思考に囚われて、歩もうとした志に怯え、選択しきれずに背を向けて、突き抜けてゆく人たちを、世界の外でただ見ている自分が居ました。

「仕え事を成せたことは、当たり前でない有難いこと」
等とわざわざ振り絞るようにしか出せない感謝に想いを巡らせながら、誰もいない駐車場を歩き、車にエンジンをかけると…
また、自然とcar TVが付いていました

「この方がみてきた世界は…
 一体、どのような世界なのだろう。」

そこに映し出されたのは、この時代を塗り替えたトップリーダーの姿でした。

【http://www.fujipacific.co.jp/artists/songwriters/akimotoyasushi.htmlより】



ゆっくりと語り始めた秋元さんの語り口調は、実に優しいものでした。


“残り物の冷蔵庫を覗く…
それで決まる食事に
幸せを感じれるか?”

“車で走り抜けるトンネルから…
子供のように息を止め呼吸を吹き返す時間を
楽しめているか?”

“後、少しでコンセントが届かない…
延長コードを使いこれが楽だという
幸せを感じられるか?”

“初めて出掛けた旅行先の地を踏み出した時…
犬のフンを踏んだなら
喜べるか?”


トップリーダーという肩書きを除き、
「1人の人間」として。
素朴で、誰もが平等に与えられた時間、誰にでも起こりうる日常生活の“たまたま”を…
『楽しんで』生きておられました。

そんな些細で当たり前のことを、自分は出来ずに生きていることに気付かされました。

『貴重な人と会うまでにかかる時間は、その人を物語りますよね…。』

秋元さんは、ある日の夢にまでみた偉大な方と出逢った日のことを語り始めます。


秋元さんが、芸能界で名が浸透し始めた頃
憧れの方は、既に世間で有名になられておられ、面会までに約5時間かかったそうなのですが、それでもその時間を焦らずに、ただ待ち続けたそうです。


そして、たった数分の対面し、その憧れの人は、こう語られたそうです。


『自分を好きに遣いなさい。
 人生って川のようにね…
 最後は皆、海に注ぐのよ。』

秋元さんは、人格が大きくなればなるほど、そう言えるのだとおっしゃっています。

この意味がどうゆうことなのか…
自分には、ご縁の中の人達を通じてよく分かりました。


ある時、秋元さんは、メイン曲では無く完成させた曲がありました。

普段、この方は、提供された曲について申し出ることは無いそうなのですが…
どうしてもメイン曲でと自ら申し出られたそうです。

そうして、この曲は、この方のわずかな命とともに歌われ、後々、世に受け継がれるほどの名曲になっていく運命を辿ってゆきます。


地図もない、自分だけに与えられた人生を
ただ…『面白がる』


今、目の前にあるものを見逃さずに…
その目の前の出会い全てが最も輝くように…
どうしたら輝けるのか…
秋元さんは、常に時代を明るく照らす方法を考えられていました。


『鍋を…したらね、最後に雑炊するでしょう? 

 でも、その味つけって出された食材の出汁か 
 ら出されてて。
 2度と同じ味にならないものなんですよね。

 だから、人生は、出汁のよう。
 今、出し切っているのか?って。

 これが、ありふれたこの世界の素晴らしさな 
 のかもしれませんね。

 日常の素晴らしいことにどれだけ気付け、本
 来の自分になれるのか。

 夢は…
 全力で両手を伸ばした1ミリ先にある。
 だけど、殆どの人たちは、その1ミリの手を 
 自ら下ろすんです。

 あと…1ミリなんですよ。』

この秋元さんの言葉はまるで…
伸ばしていた手を下ろしてきた自分の人生をみていたかのようにも感じました。

精一杯伸ばしている今にも下ろしそうな手を…
もう一度"伸ばしてごらん"と…
空から手を結び引き上げてくれたような感覚になりました。

『やっぱり…私は、こうして生きたい。』
心に火が灯されたように今の自分と約束し直すように言い聞かせました。

忘れかけていた大切な記憶が甦り、出逢いつづけて大切にしてきた想いは、全て今にある。

一日の…
ここで綴るたった一行から…
新しい世界が…
今日、広がるかもしれない…
この人生分のイチを尊んで

生きよう。

日々の日常の一行に自分を曝け出しながら、贈られた風呂敷に一つ一つの事象を入れて。
大切に広げては、また、包んで旅をするように…また、生きてみようと感じています。

夢の道を
競い、争い奪うよりも…
どのような道を自らが選択して歩き、どのような景色に出逢うのか。

今の自分には、言葉で綺麗に綴れるほどに美しいことばかりでは無いのですが、この限られた命と、この与えられた最悪で最高の人生を。
それでも生ききりたいと…
愛する人との約束の結目を結び直して。

どうしたってこの世界は…
素晴らしいのだから。

100年先も続くこの世界に…
分かりやすいほどシンプルな素晴らしさが…
この世界にはあるからこそ、永遠に遺し続けたいと感じています。

人生には奇跡が起こる…
そう信じています。

そうして今日も
『どうかこの自分を遣ってください』と…
願いながら、ありのままに生きていこうと感じています。

       【おりられオジさんnoteより】

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